WRESTLE-1 誰が勝者だったのか…UWA世界6人タッグ王座でなぜかダディが土下座
プロレスリング「WRESTLE-1」の『WRESTLE-1 TOUR 2015 ファン感謝デー』(9日、東京・後楽園ホール)で「UWA世界6人タッグ王座決定戦」が行われ、黒潮“イケメン”二郎、中之上靖文、吉岡世起のJacketsとAKIRA、葛西純、熊ゴローのワイルド軍が対戦。黒潮が熊ゴローをムーンサルトプレスからの体固めで3カウントを奪い、Jacketsが戴冠した。
この試合、Jacketsにはビッグダディ・林下清志が、ワイルド軍には美奈子さんがセコンドにつき、一触即発の元夫婦マッチの側面も。
ダディはジャケット着用、美奈子さんはピンクのパイプいす持参とそれぞれのチームに合わせたいでたちでセコンドへ。
試合中、葛西の「イス、イス!」の声にそのパイプイスを手渡す美奈子さん。そのイス攻撃を妨害したダディに葛西がイスを振り上げると、それを美奈子さんが制止するという謎の行動も見せた。
葛西に後ろからの近的攻撃を見せ、会場中を追い掛け回されるなど、セコンド・ダディの“いい仕事”もあって、Jacketsの勝利となったが、試合後に葛西が「アンタ、今まで1回でも美奈子っちに謝ったことがあるのか? いい機会だから美奈子っちに今までのことも謝ったらどうだい? 土下座で」とアピール。
結局ダディは土下座をするはめに…。いったいどちらが勝者だったのやら…。
後半こそ楽しい要素が詰まったファン感謝デーだったが、今後のWRESTLE−1の勢力図を大きく変えることとなったのが、カズ・ハヤシ、近藤修司(チーム246)vs村瀬広樹、芦野祥太郎戦。前回の後楽園大会の遺恨を引きずるこの試合、場外カウントなし、ギブアップ、レフェリーストップ、ドクターストップのみでの決着という特別ルールで行われた。
若い2人はゴング前から突っかかり、場外戦でも生き生きとした動きを見せる。2人の標的はハヤシ。芦野の徹底的なアンクルホールドでハヤシは左足のシューズを脱がされての戦いに。いつもの246の動きも分断され、コンビネーションもいまいちの近藤とハヤシ。フィニッシュもアンクルホールドでとらえられたハヤシを近藤が見殺しにし、ハヤシが痛恨のギブアップという衝撃的なもの。
試合後、近藤は「もう246は解散。血は新しくしないと何も変わらない。お前ら、俺と一緒にやりたいならここで答えを出せ」と2人に決起を促すと芦野は「俺が上に行くためにあなたと組みます」と即答。村瀬も最近の“ストイック”キャラを棚に上げ「俺はイケメンみたいなキャラレスラーが大嫌いなんだよ。新しい道を見つけたい」と答えた。
そこに「同じような考えの奴がもう一人いる」と近藤が呼び込んだのは、なんと河野真幸。河野も「しょーもない王者がベルトを持っている。このリングからしょーもないキャラレスラーやメタプロレスを完全に排除する」と宣言した。