年始の芸術鑑賞は巨匠作品でゴージャスに!『ボッティチェリ展 』
東京都美術館 1月16日(土) 〜 4月3日(日)
サンドロ・ボッティチェリ『聖母子(書物の聖母)』ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館 © Milano, Museo Poldi Pezzoli, Foto Malcangi
優雅で美しい聖母や神話の女神を描いた作品で知られるフィレンツェの画家、ボッティチェリは、名門メディチ家の画家として名を馳せ、大型の祭壇画から私的な神話画まで幅広いテーマの作品を手掛けた。ルネサンス期、多くの画家たちが遠近法や明暗法を駆使した自然主義的な表現に向かうなか、ボッティチェリは中世美術を思わせる装飾的、象徴的な様式を貫き、独自の絵画世界を作り上げた。
しかしその作品の多くは板に描かれており、きわめて繊細であるため、まとまった数の来日はこれまで叶わなかった。今回は、日伊国交樹立150周年を機に、フィレンツェをはじめ世界各地から20点以上ものボッティチェリ作品を集めることに成功した、注目の大回顧展となっている。
本展では、初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通して、ボッティチェリ作品の特徴と魅力を紹介。他にもボッティチェリの師、フィリッポ・リッピや弟子、フィリッピーノ・リッピの作品も合わせて展示。15世紀フィレンツェにおける絵画表現の系譜をたどる。
ボッティチェリ展
東京都美術館 1月16日(土) 〜 4月3日(日)
【時間】9時30分〜17時30分 (金曜は20時まで。入室は閉室の30分前まで)
【休】月曜、3月22日(3/21、28は開室)
【料金】一般1600円、学生1300円、高校生800円、65歳以上1000円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】JR上野駅 公園口より徒歩7分
【URL】 http://botticelli.jp