4・24 「K-1」-60kg日本代表決定トーナメントの組み合わせ発表で功也と皇治が一触即発

トーナメントに参加する山本、大雅、ぺタス、闘士、大沢、 明戸、卜部、皇治(左から)(撮影・柄本まなみ)

「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」(4月24日、東京・代々木競技場第二体育館)で開催されるトーナメントに出場する8選手と組み合わせが21日、発表された。
 1回戦の組み合わせは①山本真弘vs大雅、②レオナ・ぺタスvs. 闘士、③大沢文也vs. 明戸仁志、④卜部功也vs 皇治。①と②の勝者、③と④の勝者で準決勝を行う。優勝者には9月19日に行われる世界最強決定トーナメントへの出場権が与えられる。なお世界王者の卜部弘嵩は世界大会へのエントリーとなる。

前田プロデューサーを挟んで舌戦を繰り広げる卜部(左)と皇治

 会見には8選手が試合順に呼び込まれ、個々のフォトセッションから2人並んでのフォトセッション、そしてフェイストゥフェイスと流れていくのだが、4試合目の卜部と皇治はいきなりフェイストゥフェイス。皇治が親指を下に向けると、卜部は中指を立ててお返しと、いきなり不穏なムードが漂う。
 その後、8選手がそれぞれトーナメントへの意気込みと対戦相手の印象などをコメントしていくのだが、ここでも皇治が「大阪から楽勝で優勝しにきました。2月にKrushで試合させてもらったんですが、元気がない相手で全然本気が出せなかった。ホントは元気があるお兄ちゃん(卜部弘嵩)とやりたくて、元気のないジュニア(卜部功也)は興味がなかったんですが、今日はジュニアが元気がいいので楽しめそう」と挑発すると、卜部は「いつも元気な卜部功也です。僕の意見からしたら、皇治選手、全然かっこよくない。対戦相手に中指を立てて、親指を下に向けて。全然クールじゃないしスマートじゃない。だからこういう選手をチャンピオンにさせちゃダメ。これからもっとK-1を盛り上げて、選手たちはメディアに出る必要があるんで、K-1の選手は紳士でかっこよくてクールじゃなきゃいけない。だから僕が必ず優勝します」と応戦。
 質疑応答でも卜部の発言終わりに皇治が「ジュニアどうした? 俺の真似ばっかりして。さっきプロデューサーの方から“今日は中指立てないでね”って言われたのに前チャンピオンが立てちゃって、大丈夫かな?って思うんですけど。俺のことかっこ悪いとか言っていたけど、全部俺の真似じゃん?  とにかくぶっ倒します」と割り込んだのをきっかけに、
 卜部「真似じゃねえよ。全然違うぜ、おい! (お前は)かっこよくねえ。中指立てて悪口言ってるだけ。俺がやってることは全然違う。親指下に向けられたからやり返しただけ。やられたらやり返すだけ」
 皇治「ああ、一緒のことね、真似したってことね」
 卜部 「一緒じゃねーよ」
 と真ん中に前田憲作K-1プロデューサーを挟んで舌戦を繰り広げた。

会見には武尊も姿を見せた

 この2人のバトルが飛び火したのか、会見の後半には大沢と明戸も激しい舌戦を展開。終始、いつものK-1の会見とは違う空気が流れた。
 皇治は2月大会で3年ぶりにKrush参戦を果たしたものの、最近のファンにはなじみが薄い選手。しかしこの日の会見で卜部兄弟へ対抗する存在として一気に注目を集めることとなった。
 一方の功也はこれまで「おとなしい」キャラクターだったのは事実で、今回のように感情をあらわにするのは珍しいこと。このリング外での出来事がトーナメントにどんな影響を与えるのか…。

 この日は同大会でスーパーファイトに出場する武尊も登壇。前田プロデューサーから正式に対戦相手が強豪ムエタイ戦士になることが発表された。現在4~5人に絞って調整中で3月上旬には発表の見込み。
 武尊は「キックボクシングの軽量級はムエタイが最強と言われていて、キックボクシングでは打倒ムエタイという言葉もあります。今まで打倒ムエタイを目指した選手は、ムエタイを極めてタイ人を超えようとしていたと思いますが、僕はKrushでデビューして、K-1で戦ってきて、今まで培ったスタイルでタイ人を倒したいと思います。ムエタイとは違うスタイルでタイ人を倒します」と話した。