3・4「K-1」 山崎が左右田、久保、野杁下し−65kgトーナメント優勝

〈決勝〉山崎(左)の蹴りが野杁を襲う(撮影・辰根東醐)

「K-1 WORLD GP 2016 ~−65kg日本代表決定トーナメント~」(3月4日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われたトーナメントで山崎秀晃が決勝で野杁正明を2-0の判定で破り優勝。6月24日に行われる「世界トーナメント」への出場権を獲得した。

 山崎は1回戦で左右田泰臣と対戦。2R開始早々にガードの隙間から左のパンチを4連打。ダメージを受けた左右田が反撃に出たところ、右アッパーから右フック、左フック、とどめの右ストレートで左右田をマットに沈めた。
 準決勝の相手は久保優太。山崎は1Rにカウンターの右フックでダウンを奪われる。やや大振り気味のパンチを久保に交わされ、苦しい展開となったが、3Rに秘密兵器ともいうべくサイドからの変則のかかと蹴りでダウンを奪い返す。トーナメントは1R2度のダウンでKO負け。かさにかかって攻め込む山崎は残り10秒でまたも変則のかかと蹴り。もろに食らった久保はバランスを崩しダウン。3R2分57秒、KOで山崎が決勝に駒を進めた。

 決勝の相手、野杁は1回戦で木村“フィリップ”ミノルを膝蹴りで1RKO。準決勝ではHIROYAを3R判定で破り勝ち上がってきた。
 ガードを固めプレッシャーをかけてくる野杁に対し、山崎はガードの上から強烈なパンチを放つ。キックとヒザを主体に攻めてくる野杁に対し、山崎は久保戦で見せた変則のかかと蹴りで応戦。コーナーに追い込まれてもパンチを放ってから回り込み、連打を許さない。
 試合は判定に持ち込まれたが、29-29、30-28、29-28で手数で優った山崎が2-0でものにした。
 山崎は左右田、久保、野杁という強豪を3タテ。一夜にして-65kgの頂点に駆け上がった。

【写真左上】〈準決勝 久保vs山崎〉久保(右)は巧みなディフェンスを見せたが最後は山崎の蹴りに屈した 【写真右上】〈準決勝 HIROYAvs野杁〉リベンジに燃えるHIROYA(手前)だったが、またも野杁の軍門に下った 【写真左下】〈スーパーファイト 卜部弘嵩vsヨハネス・ウルフ〉卜部(左)はウルフの変則的な蹴りに対応できずまさかの判定負け 【写真右下】〈スーパーファイト ゲーオ・ウィラサクレックvsマサロ・グランダー〉試合は距離が詰まって組み付きが目立つ展開に。2-1の判定勝利にゲーオ(左)も消化不良気味(撮影・辰根東醐)