自分の分身が通学する通信制高校!?
日本初のサイバー学習コンテンツ「サイバー学習国」が話題だ。校長の花澤さんに話を聞く。
「千葉県にある通信制の明聖高等学校のWEBコースが“サイバー学習国”です。通信制の高等学校は、学校に行く代わりに、リポート提出と試験、そしてスクーリングという登校日に定期的に学校に通うことで単位が取得できます。しかし同校は、単位取得に必要な授業やリポート提出を完全にネットの中でやる。それ自体は一般的なWEBコースでありますが、日本初なのは、そのネット上に仮想のバーチャル学校があり、自分の分身のアバターが学園生活を送りながら、学習を進めていきます。そしてもうひとつ特徴的なのが、ネット配信される動画授業やWEB上で取り組む課題が完全オリジナルということ。それも先生が黒板の前で一方的に講義をする形式ではなく、演劇のような感じだったり、テレビ番組仕立てだったりといった工夫をしています。また学習国内で使用できるポイントや、先生や生徒同士のチャットでの交流など、学びの中にゲーム性を取り入れ、孤独な通信教育を楽しくできるようにしています」
通信教育なのに、学校に友達ができるなんて画期的! 気になるのはその授業料だが…。
「国の就学支援金と学校からのWEB特別減免で実質授業料は0円です。所得が高いとか他の高校での在籍期間によっては、支給対象外の人もいますが、新入生で条件を満たせば1年留年しても4年間は授業料はかかりません」
その他にサイバー学習国に通うメリットは?
「ネットの学校なので時間や場所を選ばず、スマホタブレットひとつあれば世界中どこでも勉強ができる。高校卒業の資格はほしいが、スポーツなど他の事に力を入れたい人などにとっては学びの選択のひとつになると思います」