4・17「RIZIN.1」MMAデビューの村田の相手が決定

「RIZIN.1」(4月17日、愛知・日本ガイシホール)で総合格闘技デビューを果たす村田夏南子の対戦相手がロシアのナタリア・デニソヴァとなることが28日発表された。

 村田は幼少期から柔道を学ぶも吉田沙保里にあこがれレスリングに転向。2011年の全日本選手権ではその吉田から序盤にポイントを奪うなど後一歩まで追い込み注目を集めた。2012年には吉田欠場の全日本で初優勝。今年のリオ五輪出場こそ逃したが、「JOCネクストアスリート」に選出されるなど、2020年東京五輪への期待も高いレスリング界の至宝だ。
 デニソヴァはボクサーである父の影響で幼少時から格闘技を学び、総合格闘技ではこれまで6戦4勝2敗。男子選手との対戦経験もあるなどファイティングスピリットにあふれた選手で、スタンドの打撃から最後はチョークで一本勝ちという勝ちパターンを持つという。

 この日、村田は練習を公開。練習パートナーを務めるDEEPフェザー級王者の横田一則をパートナーに打撃と総合のスパーリングをそれぞれ3分ずつ披露した。

 打撃では右のジャブから左フック、大きく踏み込んでのフック、ローキックを交えたコンビネーションも繰り出すなど、非凡な吸収力を見せた。
 グラウンドを中心とした2R目はレスリング仕込みの高速タックルからテイクダウンさせるやしっかりポジションをキープし、パウンド。バック、サイドとポジションを変えるや、腕十字を決めるなど総合格闘技に順応した動きを見せた。
 村田は「誰が相手でも今までやってきたことを試合で出すだけ」としたうえで、初体験となる打撃については「やりはじめた時に比べて、自分からも出せるようになった感じ」と話す。またこの半年間のMMAの練習を振り返り「打撃があるので、タックルに簡単に入らせてもらえなかったりするので、難しい」と語った。
 また対戦相手のデニソヴァについては「(映像を)1回見ましたが強いという印象はそんなに無かった」。またデニソヴァが「彼女をぶっ潰すためにベストを尽くします」とコメントしていることについては「試合ですべて決まるんで、なんとでも言ってくださいって感じです」とさらりと交わした。
 練習はほとんど男子選手相手に行っているとのことで、指導する横田は「これまでにも女の子に稽古つけたことはありますけど、モノが違います。打撃も半年ですけど、ミットでもいい音を出す。バランスがいいから、上からのパウンドも強い。練習でも悔しいと毎日泣いてるぐらい負けず嫌い」と話した。