「Krush.67」山崎がピケオーに挑戦 KANAはグレイシャアと初防衛戦

山崎

 立ち技格闘技「Krush」が10日、都内で会見を行い、「Krush.67」(7月18日、東京・後楽園ホール)で開催される「Krush -70kgタイトルマッチ」と「Krush 女子タイトルマッチ」の挑戦者を発表した。
 -70kg戦では王者ジョーダン・ピケオーに山崎陽一が挑戦する。
 山崎は4月に行われたK-1でKrush-67kg王者の渡部太基と対戦し、判定で勝利を収め、このチャンスをもぎ取った格好。
 山崎は「Krushのタイトルマッチは2回目ですけど、去年4月に中島選手に負けてから、ずっとKrushのベルトを取りたいと思っていたので、このチャンスが来てうれしい」と意欲を見せた。
 そしてピケオーの「向こう5年間は俺がKrush-70kg王座に君臨する。それが俺の予定だ」とコメントを聞くと「ちょっとナメてるのかなという気持ちもあるので、絶対に倒してやりたい」と闘志を燃やした。

KANA(左)とグレイシャア

 女子戦は王者KANAにグレイシャア亜紀が挑戦する。KANAは初防衛戦。
 グレイシャアは37歳で41戦のキャリアを誇るベテラン。過去にJ-GIRLS、WMCインター、WPMF日本王座を獲得した実力者。KANAが前回破った紅絹と同じジムに所属しており、紅絹の敵討ちの形となる。
 グレイシャアは「自分がベテランだとかは気にせず、チャレンジャーの立場ですので、気を引き締めて臨みたい」としたうえで「今年で38歳ですけど、今年で正直ラストだと持っているので、しっかりべルトを巻きたい」語った。
 KANAは「今はグレイシャア選手の時代じゃなくKANAの時代なので、問題なく倒せるかなと思う。(グレイシャアが)ラストだからと言って、思い入れは無いので、思いっきりぶっ倒して、リングに2度と立てないぐらいに壊してやろうかと思います」と語るとグレイシャアは「若いですよね。私は私で、それなりの対応で戦います。勢いのあるKANA選手から、オバサンがタイトルを奪い取る姿をぜひ見てください」と切り返した。

塚越(左)と平山

 またこの日は「Krush.66」(6月12日、東京・後楽園ホール)で行われる塚越仁志vs平山迅戦が渡部太基の持つKrush-67kg王座の次期挑戦者決定戦として行われることになったことが発表された。
 塚越は昨年11月の当時王者だった牧平圭太への挑戦者決定戦で渡部に逆転負けしており、「次の試合は絶対に落とせない。同門の山崎陽一がこの間のK-1で渡部選手に勝って、うれしいはうれしいんですけど、どういう顔をしたらいいかわからなくなって、山崎対渡部が終わったら会場にいられなくない気持ちになった」と渡部戦への強い思い入れを語った。
 一方の平山も渡部の14年10月のKrush復帰戦で対戦し、1Rに2ダウンを先取したものの逆転KO負けを喫しているだけに、どちらが勝っても渡部との対戦はリベンジマッチとなる。