K-1前日会見でゲーオが山崎に「決勝で会いましょう」
『K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg世界最強決定トーナメント~』(6月24日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の計量と前日会見が都内で行われた。
計量は全選手が一発でクリアした。
トーナメント参加選手8人による会見ではK-1 WORLD GP -65kg王者ゲーオ・ウィラサクレックが「最後の試合で山崎選手、会いましょう」と-65kg日本代表決定トーナメント優勝者の山崎秀晃に決勝での対戦を呼びかけると山崎も「自分自身、ゲーオに敗戦を喫してからいろいろな想いがありました。仲間に支えられ、こうして日本代表となって今、記者会見でお話をさせていただいています。最終的にはゲーオに勝利してひとつの形として収めたい。そこで終わりではないが、その形が自分の中で一番きっちりと落とし前をつけられる。必ず勝たなければいけない試合だと思います。そのためにも決勝まで上がって、ゲーオと1対1で勝負することをみなさんにお約束します」と呼応した。
しかしこのやりとりに他の選手たちが反発。
1回戦で山崎と対戦するスタニスラブ・レニタが「山崎はまず僕に勝たなければいけない」と口火を切ると、クリス・マセーリは「どうなるかは明日をお楽しみに」、イリアス・ブライド「残りの選手を忘れているな。試合がどうなるかは誰にも分からない」と続く。
勝ち上がれば準決勝でゲーオと対戦する日本代表決定トーナメント準優勝の野杁正明は「2人の言いたいことは分かるが、僕は終わった後に、野杁のトーナメントだったと言われるような試合をするだけ。気にしない」とクールに流したが、マサロ・グランダーは、「山崎とは私が決勝で戦うつもり。他の選手が阻止しようとするだろうが、それはおそらく意味がないことになる」と再びヒート。最後は1回戦でゲーオと対戦するHIROYAが「(ゲーオと山崎が決勝で対戦するのは)無理だと思います。誰もが望む形かもしれないが、そうなったら一番つまらない。1回戦で僕がゲーオにしっかり勝つこともそうだし、痛めつけて試合を楽しみたい」と締めくくった。
スーパーファイトでは、これまで2度の乱闘騒ぎを起こしている武尊と小澤海斗は計量でも会見でも2ショットの撮影はなし。これは主催者側が危険と判断してのもの。
会見では小澤が「なあ、楽しみだな」と挑発しても武尊は無視。時間差をつけて退場の措置が取られたが、小澤が退場した後に武尊がマイクを持ち、「一言いいですか?」と話し始めるなど最後まで不穏なムードが漂ったまま会見を終えた。
この2人の前に行われた渡部太基と城戸康裕の会見では、城戸がいきなり前田憲作プロデューサーに「そういえば、フェイスブックで見ました。ご結婚おめでとうございます。盛大な結婚式をやられたみたいで。あの……選手がいっぱい来てたみたいですが、僕、呼ばれてないですよ。渡部君も呼ばれてないよね? これ、前田プロデューサーの結婚式に呼ばれなかった対決ですね」といきなり試合とは全く関係のない話で会場の笑いを取る。これには渡部もつられて笑みを返してしまい、第一声で「ご結婚おめでとうございます」と言ってしまうなど、会見は完全に城戸ワールドとなってしまった。
また試合前のあおり映像については「今回も監督・脚本・主演で撮らさせてもらったんですが、今回は気合が随分違うな、K-1ちょっと違うんじゃないのっていうような映像を撮らせていただいたので…。ザ・城戸ワールドが楽しめると思います。スベったら入場しないんで。そのまま帰りますんで笑ってください」とのことだった。