夏は現代アートでリラックス 風能奈々展「線でつなぐ遊びと名前をつけること」
小山登美夫ギャラリー 開催中〜 9月10日(土)
「私の舟にのせるものシリーズ」2016 ©Nana Funo
イマジネーション広がる光景を“紡ぐ”アーティスト、風能奈々の個展。風能は、幼いころから魅了されている物語や神話に登場する動植物や人、風景やおまじないの道具などのモチーフを一見、織物だったり磁器だったりと多様な質感で描いていく作家。その重層的ながら透明感のあるマチエール(画肌)は、とても印象的だ。織物を一針一針紡いだような立体的かつ繊細な筆致や、素材を塗り重ねていくことで得られた磁器のような光沢感、マスキングによって浮かび上がる模様など、いくつものレイヤーが作り出す視覚効果が、一つの画面の中に、複雑な空間を作り出していく。
今回の個展では、大小さまざまな新作ペインティングを展示。これまでの作風とはまた違う遊び心を感じさせる作品や、新たな手法を取り入れた作品など、新境地に立った作家の姿を見ることができる。繊細かつユニークな表現で紡がれた、物語性あふれる幻想の世界を楽しんで。
【時間】11〜19時【休】日月祝および夏季休暇(8/14〜29)【料金】入場無料【問い合わせ】03-6434-7225【交通】地下鉄 北参道駅 徒歩2分【URL】 http://www.tomiokoyamagallery.com