RIZIN 所vsアーセン、美憂がプロ2戦目、現役女子高生・浅倉が参戦
RIZIN FIGHTING FEDERATIONが27日、都内で会見を開き、総合格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の一部対戦カードと参戦選手を発表した。
9月大会でメーンを務めた所英男と、同大会で総合格闘技(MMA)初勝利を挙げた山本アーセンが62.0kg契約で対戦。またアーセンの母・山本美憂がアメリカのKOTCのムエタイ女王アンディ・ウィンとプロ転向2戦目に臨む。
高田延彦RIZIN統括本部長は所vsアーセン戦について「お互い組み技系だが全く違うタイプ。所選手にアーセン選手が挑むとなれば、普通で考えればアーセンは所にはかなわないだろう、というのは多分一般論。しかしアーセン選手には普通じゃ計り知れない圧倒的なポテンシャルをみなさん感じているはず。そう考えると“普通”というのはあてはまらない。ひょっとしたらあの所英男が、まだデビュー3戦目の若造にもっていかれる、そんなシーンが見られるかもしれない。あるいは、静かに淡々と物事を語る静かな男、所選手がこの勢いを止めるかもしれない。いろんなテーマが詰まった全くタイプの違う選手の激突」と評した。
また美憂vsウィン戦については「アンディ選手は典型的なムエタイスタイルの打撃系ファイター。MMAとは違う腰の高い打撃スタイルなので、美憂選手が鋭いタックルで1度テイクダウンすればグラウンドのコントロールテクニックでいけるんじゃないかと思う。とはいっても向こうもチャンピオン。手ごわい相手だと思います。“山本美憂、ここでコケたらやばいんじゃないの?”という空気は流れていると思うんです。そんなプレッシャーを背負いながら感情移入をして、この背水の陣である山本美憂選手の試合を魂を込めてみたいと思います」と話した。
アーセンは「格闘技の試合3戦目で小さいころから見ていた所さんとやらせてもらえることに本当に感謝しています。リスペクトを込めながら勝ちたいと思います。私、結婚しました。背負うものができたので、ちゃんと男らしくがっつり勝って、ハッピーにさせたい」
所は「アーセン選手は3戦目で自分は60戦くらいやっている。経験以外は差がないと思っている。強敵なので、年末に向けて頑張りたい。もしアーセンに勝って、その先にKIDさんという昔から目標にしている選手との対戦ができたら、と思っています。絶対に落とせない試合。必ず勝ちます」
美憂は「今回も立ち技に長けてる選手が相手になります。テイクダウンだけで終わらず、その後もしっかり試合ができるように、とにかく試合まで毎日頑張ってトレーニングに励みたい」
とそれぞれ話した。
カードは未定だが、ワンマッチにRENA、村田夏南子、浅倉カンナの女子3選手の参戦も発表。
RENAは11月11日のシュートボクシング(SB)の試合後にカードを決定。MMAでの試合が予定されている。
浅倉は2014年に17歳でプロデビューした現役女子高生ファイター。これまでVTJ、パンクラス、修斗、DEEPといった団体に参戦し、6勝1敗の成績を残している。
浅倉は「このような大きな舞台で試合ができることをうれしく思っています。榊原代表、そして関係者の方々、ありがとうございます。まだ対戦相手は決まっていないんですが、こういう大きい舞台で試合をするからには相手が誰であろうと一本勝ち、KO勝ちを狙って会場がわーっと沸くような試合をしたいと思っているので、応援よろしくお願いします」と堂々と挨拶した。