天龍の現役引退までの1年に密着したドキュメンタリー映画ついに完成
昨年11月15日に東京・両国国技館で引退試合を行ったミスタープロレス・天龍源一郎の現役引退までの1年に密着したドキュメンタリー映画『LIVE FOR TODAY-天龍源一郎-』がついに完成。その完成披露試写会が15日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。
舞台挨拶には天龍と川野浩司監督が登壇。
天龍は「大観衆の前に出るのは久しぶりなので緊張しています。この映画は良い冥土土産になりました。あの世に行ったら、ジャイアント馬場さんとジャンボ鶴田さんに伝えたいと思います」と挨拶。そして「最初は部外者を寄せ付けないという感じで、カメラを持って控え室とかをうろうろする監督を“なんだよ”と思っていたが、どこに行ってもカメラをまわしてくれる監督とだんだんとコミュニケーションを取るようになったら“俺のために撮ってくださってるんだから”と理解していくようになりました」と撮影時のエピソードを語った。
映画については「最初に見た映像はまだ編集もあまりされていないものだったけれど、不覚にもホロっとさせられてしまって、2回目の時は、染谷さんのナレーションが入ってピリッと映画がしまって、なんだか違う人のドキュメンタリーを見ているように感じました。この映画を見て、一人の人間が生き抜いていく生きざまというのを感じてもらって、明日への鋭気や家族や仲間を思いやる気持ちになってもらえればうれしいです」と話した。
川野監督は「ちょうど1年前に両国国技館で撮影し終わった作品を今日皆さんに見ていただけてうれしく思います。作品をどうまとめるかでプレッシャーもあったけれど、仕上がるにつれて“これはきっと良い作品になるな”と手ごたえを感じながら作り上げることが出来ました。去年、引退試合の会場に行かれた方はそれを思い出し、行かれていない方は疑似体験できる作品だと思います」と話した。
ナレーションを務めたのは「子供の頃から天龍ファン」を公言する俳優の染谷将太。染谷は現在、中国で映画の撮影中ということで「ナレーションの話をもらった時、最初は本当に自分でいいのかと戸惑いましたが、ぜひということでうれしくやらせていただいた。この映画はプロレスファンも、そうでない方も誰でも感動する内容。これを機にプロレスにはこんな感動が、人間ドラマがあるんだという事に気づき、広めていって下さるとうれしい」などと動画でコメントを寄せた。
さらにSWS、WARと天龍と行動をともにした北原光騎がサプライズで登場。天龍に花束を贈呈した。
映画は来年年2月4日より新宿武蔵野館、ユナイテッド・シネマ豊洲他にて全国順次公開される。