【DJダイノジ あなたの好き、肯定します!】第8回:すごい「大」ノジ、編曲家の大村雅朗さん
大地:11月も終わりですけど今月の「深回」、もりだくさんだったね。冒頭の『湯を沸かすほどの熱い愛』からの映画の話、大村雅朗(まさあき)さん特集で90分。前に大谷さんから新しい音楽を教えてもらってるって話をしたことがあるけど、今月の「深回」はまさにそういう回だったよ! 大村さんという人を知ることができただけですごい収穫でした。
大谷:すごい「大」の字、すごい編曲家の大村雅朗さんを特集したんだよね。大村さんはすごい編曲家。1997年に46歳で亡くなられてるんだけど、手掛けた作品を並べたらド名曲ばかりなんだよ。八神純子さんの『水色の雨』、佐野元春さんの『アンジェリーナ』とか、大澤誉志幸さんの『そして僕は途方に暮れる』、吉川晃司さんの『ラ・ヴィアンローズ 』、渡辺美里さんの『My Revolution』…!
大地:すごい人!エピソードにもグッときたし。ところで大谷さん、なぜ大村さんを特集しようと思ったのか聞いてなかったけど?
大谷:それはね、ちょっと前に、大澤誉志幸さんと大村雅朗さんという2人のすごいダイノジ、過少評価されてるんじゃないかって、ブログで書いたことがあるんだけど、いつかどこかでちゃんと話したいなって思ってたんだよね。
大地:それが今だったってことなんだ。収録しながら思ってたんだけど、自分たちは、大村さんが編曲した曲を聞きながら育ってきたんだなって。
大谷:俺もさ、最初は気にして聞いてなかったよ。だんだん、この曲もあの曲もって、自分の好きな曲は大村さんが編曲していることに気づいた。DJをやるようになってそれを再確認したりもしたしね。
大地:松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』では作曲をされているけどってエピソードはぐっと来たねえ。
大谷:大村さんは自分は編曲が専門だからこの曲はA面にはしないでって言って、カップリングとして収録されていた曲だった。あの曲の後は、また編曲者の方向へっていうね。
大地:恥ずかしさもあったのかもしれないけど、編曲者としてプライドもあったと思うんだ。
大谷:この曲ってさ、CMで流れて、口コミでどんどん広がっていって話題になったんだよね。
大地:うわ?覚えてるよ、それ?! 誰が歌っているんだってなったね。
大谷:作詞は松本隆さん。この頃はさ、松田聖子さんが新しい一歩を出していこうって時代で、そこで出してきたのが松本さんと大村さんが組んだ、ちょっと大人びたこの曲だったんだよね…。スティーリー・ダンとか、ドナルド・フェイゲンとか、あのテイストが入っている。洋楽のアレンジメントを入れ込みながら…。
大地:歌謡曲にも落とし込んでる!
大谷:それを歌う松田聖子さんもすごいですよ。松田さんの作品に『櫻の園』という曲がありますけど、この曲は大村さんが松田さんに歌ってほしいと託した曲。作詞は松本隆さんなんです。この曲もね…。
大地:ねえ。番組でも言ったけどさ、大村さんにはもう本当に頭が上がらないです。
※次回放送は12月25日。