3年ぶり待望の再演 青年団国際演劇交流プロジェクト2016『愛のおわり』

写真・青木 司

 平田オリザが芸術監督を務めるこまばアゴラ劇場とフランスの劇作家・演出家パスカル・ランベールが芸術監督を務めるジュヌヴィリエ国立演劇センターは2007年にランベールの『愛のはじまり』日本版を上演以来、緊密な交流を続けている。

 今回上演する『愛のおわり』は2011年のアヴィニヨン演劇祭で大ヒットし、2012年のフランス劇文学賞大賞、2013年のフランス演劇賞の主演女優賞および戯曲賞を受賞するなど、大きな話題を集めた作品。

 フランス国内外で、各言語バージョンも含め多く上演され、日本では2013年に初演された。

 その日本初演から今回は平田が積極的に台本作成や演出に関与。「日本版」ともいえる『愛のおわり』が完成した。

 キャストも初演同様、兵頭公美と太田宏。

 物語は男優と女優が稽古場で別れ話をするというものなのだが「なぜ2人は別れたほうがいいか」ということを前半は男が一方的に、後半はその逆に女が一方的に語っていく。

 初演時は見る者のそのとき置かれていた状況やメンタルによってずいぶんと感想や印象が違うとされた。続けて見た人に改めて感想を聞いてみるのも面白そうな作品だ。

【日時】12月22日(木)?28日(水)(開演は月火木19時、水金土日14時。開場は開演20分前。当日券は開演40分前)【会場】こまばアゴラ劇場(駒場東大前)【料金】日時指定・全席自由席・整理番号付 前売・予約・当日ともに一般3000円、学生2000円【問い合わせ】青年団(TEL:03-3469-9107=12?20時 [HP] http://www.seinendan.org/ )【作】パスカル・ランベール【翻訳】平野暁人【日本語監修】平田オリザ【共同演出】パスカル・ランベール、平田オリザ【出演】兵藤公美、太田宏