4・2「Krush.75」ヘウヘスvs紅絹の女子王座戦 マムーディvs西京も発表

司会者が読み上げたヘウヘスのコメントに耳を傾ける紅絹

 立ち技格闘技「Krush」が2日、都内で会見を開き、「Krush.75」(4月2日、東京・後楽園ホール)の新たな決定カードを発表した。

 1月大会でKANAを破り第3代Krush女子王者となったオランダのメロニー・ヘウヘスの初防衛戦が早くも行われる。

 挑戦者は昨年4月にKANAと「第2代Krush女子王座決定戦」を戦った紅絹。その時は判定で敗れてしまったが、一進一退の攻防を繰り広げた。

 今回の起用について宮田充Krushプロデューサーは「誰がいいかと考えて、最初に思いついたのは紅絹選手。KANA選手とはまた違った強さを持った選手が挑むのがふさわしいと思った」と説明。

 紅絹は「あの試合(ヘウヘスvs KANA)はインフルエンザで寝込んでいて会場では見ていないが、ジャブでダウンを取る素晴らしい戦いぶりを生放送で見ていた。マイクスジムの選手はみんな全部のバランスが良くて、ジャブでダウンを取れるということは、すべての力を持っているということだと思う」とヘウヘスの実力に警戒しつつも「私はKANA選手よりやりにくくて、初対決なら私にも有利な部分もあると思う。ガツンとぶつかって勝てる相手だとは思わないので、やるべきことは明確」とすでに対策は万全のよう。

 海外流出したベルトの奪還が期待される部分もあるが「それを託されたようにはあんまり感じていない」とし、前王者のKANAに対し「KrushでやられたものはKrushで返したいんで、今回とセットだと思って下さい」と王座を奪取してのリベンジを目論んでいるようだ。

今年こそ王座挑戦へこぎつけたい西京

 昨年11月に行われた「K-1初代フェザー級王座決定トーナメント」で3位となったエリアス・マムーディがKrush初参戦を果たす。

 対戦相手は西京春馬。2人はKrushの昨年3月大会で対戦が決まっていたが、マムーディのケガで流れていた。

 西京は「今回が58kgに階級を上げての2戦目。マムーディ選手と組んでいただけて感謝しています。ここで負けていたらしようがないので、何もさせずに勝って一歩でも早くタイトル戦につなげたい」と話した。

 西京は昨年、この対戦を足掛かりにKrushやK-1の王座獲りを狙っていた。1年越しの対戦となるが、この間、マムーディがK-1で実績を残してきたことから、宮田氏も「マムーディ選手は去年のトーナメントの準決勝で小澤選手と対戦し、敗れはしたがいい試合をした。ここで西京選手がいい勝ちっぷりをすれば、当然3月のKrushの小澤海斗vsユン・チーのタイトルマッチの勝者に挑む資格も出て来ると思うし、狙ってほしい」と話すように、この試合に勝てば一気に上位戦線へ駆け上がることになる。

 これを受け西京も「早ければ今年中にはタイトルマッチをしたい」と話した。

 また西京が所属する「KREST」は2月1日に相模原に「K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST」をオープンしたばかり。新しいジムについては「広くて最高です。練習しやすいし、きれい。筋トレ用の器具もあるし(笑)」と話した。

左右田はとうとう素顔を見せなかった

 K-1で活躍中の左右田泰臣のKrush初参戦も発表された。対戦相手は後日発表される。

 会見にマスク姿で現れた左右田は「Krushファイターじゃなく、K-1ファイターとして試合をする感覚で出場します」と挨拶。そして「もともと4月ぐらいに試合がしたかったので、Krushでオファーをいただいて、戦うリングが違うだけ」と続けた。

 Krushのタイトルに関しては「あくまで目標はK-1のベルトなので、それまでの過程で必要ならKrushのベルト取りに行きます。今やっているKrushの-65kg王座決定トーナメントに出場している選手は僕の発言を聞いていい気がしないでしょけど、僕はあくまでそういうスタンス」と話した。

 ただKrushのリングについては「他のリングで活躍していた選手が上がったところで絶対活躍できるとは限らない不思議なリング。でも怖さは去年の3月にK-1で負けたことで無くなりました。あとはやりたいようにやるだけです」と印象を話した。

3月大会で対戦する中島(左)と山崎

 またこの日の会見には先日「Krush.74」(3月3日、東京・後楽園ホール)の-70kg Fightで対戦することが発表された中島弘貴と山崎陽一が登壇。

 K-1スーパー・ウェルター級王者のマラット・グレゴリアンが王座を返上、実力者・日菜太のK-1参戦となにかと騒がしい-70kgにおいて、今後を占うカードとなるが、中島は「自分の目指しているK-1のタイトルに向けてのステップアップの試合だと思っている。ここで負けているようじゃK-1のタイトルも取れないんで、実力差をはっきり見せたい」、山崎は「自分も目指しているところはKrushのベルトだったりK-1のベルトだったり、ピケオーとか外人に勝つことだったりですけど、中島選手とは1勝1敗なんで、完全決着をつけたい。自分の持ち味はパンチですが、それだけは勝てないので、すべての面でレベルアップしたい」とそれぞれ話した。