4・2『Krush.75』で左右田vs松下、渡部vs山際

渡部と松下はこの日の会見を欠席。2人の会見は後日行われる

 立ち技格闘技Krushが21日会見を開き『Krush.75』(4月2日、東京・後楽園ホール)の新たな対戦カードを発表した。

 Krush初参戦が発表されていた左右田泰臣はプロ9戦目の新鋭・松下大紀と対戦する。

 松下はKrush2月大会から始まった「第5代-65kg王者決定トーナメント」に抜擢。準決勝でベテランの小宮由紀博と対戦し、小差の判定負けを喫している。

 左右田の相手に関してはもともと別の選手が予定されていたが、ケガで流れてしまい、そこに松下が名乗りを挙げたという。宮田充Krushプロデューサー曰く「左右田選手にとってはリスクの大きいカード」となった。

約4年ぶりの対戦となる渡部(左)と山際

 また前Krush-67kg王者の渡部太基がBigbangウェルター級王者の山際和希と対戦する。2人は2013年に一度対戦し、その時は山際が2つのダウンを奪い判定勝ちしている。

 渡部は昨年10月に塚越仁志に敗れ王座から陥落して以来の復帰戦。会見では「復帰戦で他団体のチャンピオンとやれてうれしい。去年10月から試合をしていなくて、SNSで引退するんじゃないかと心配されたが、ファンの方から“やめないで”と言われたことが力になったので、もう1回輝きたい。9月にK-1のトーナメントもあるので、そこに突っ走りたい」と話した。

 山際も2月12日のBigbangで大和侑也に2R KO負けを喫しており、出直しとなる一戦。「前回の試合(大和戦)で敗れてしまって、トップ選手としばらくやる機会が無いと思っていたんですが、トップ選手と組んでもらえて感謝しています。2013年に一度試合をしているんですけど、絶対またやる時が来ると思って、ずっと渡部選手の試合を見てきたので、良い動きができると思います」と話した。

【写真左】泰斗(左)と青津【写真右】良星(左)と貴章

 この日の会見ではすでに発表されていたKrush -55kg Fightの「良星vs貴章」とKrush -63kg Fightの「泰斗vs青津潤平」の4選手も登壇。

 今回から所属していたGET OVERを離れフリーとなった泰斗は「今までいい結果が出せなかったこともあって、去年タイに2か月半武者修行に行って、もう若くないので、環境を変えて挑戦したい気持ちで決断した」と独立した理由を語った。そして「去年は全くいいところがなかったが、Krushのベルトが欲しいのは変わらないので、タイの修行も生かし、チーム泰斗で新しくスタートし、変わったなと思ってもらえるよう、死ぬ気でやっていきます」と決意を語った。

 対戦する青津は今回から階級を-60kgから変更。「今年でデビューして10年なので、気持ちよく勝てるようモチベーションを上げていきたい。60まで落とせないわけじゃないですけど、戦っている時、正直、体が動かないと感じるようになって、次は63kgで新たな気持ちで挑戦するつもりでやっていきます。あと何戦できるか分からない。結果次第で身を引くのか、続けてタイトルを狙うのか決めて行かなければならない。次は結果も大事な一戦になる」とこちらもこの試合にかけるものは大きい。

 Bigbangスーパー・バンタム級王者の良星は1月大会でKrush初参戦し、伊澤波人に判定で敗れた。「正直、試合が終わって何日間かは眠れませんでした。敗因は伊澤選手のペースで戦ってしまったこと。今回は相手に付き合わない練習をしているので、しっかり貴章選手に勝って上に行きたい」、約1年ぶりの復帰戦となる貴章は「相手はBigbangのチャンピオンで、誰もが強いと認める選手。話をいただいてモチベーションが上がって毎日いい練習ができているので、すごく楽しみ」とそれぞれ話した。