2・25 K-1 中国のウェイ・ルイがK-1初代ライト級王者に輝く

【写真上】決勝はルイ(右)が判定で勝利を収めた【写真下】ルイ(右)のパンチが平本を襲う(撮影・小黒冴夏)

『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~』(2月25日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われた初代ライト級王座決定トーナメントで中国のウェイ・ルイが決勝で平本蓮を2-1の判定で破り、初代王者に輝いた。

 ルイは1回戦でKrush-63kg王者の佐々木大蔵から2Rに2度のダウンを奪いKO勝ち。準決勝では1回戦で谷山俊樹を判定で破ったクリスチャン・スベトゥクと対戦し、3-0の判定で勝ち、決勝へ上がってきた。

 1回戦は変幻自在な蹴りを見せるなど、佐々木を翻弄。準決勝では巧みなディフェンス力とバックステップを駆使したフットワークでほとんど有効打をもらわない完勝だった。

 対する平本は1回戦でブリース・ベルバールと対戦。長身のベルバールの長い手足からのパンチや前蹴りに苦戦しながらもローキックで攻略。効果的なボディーブローでベルバールを追い込み、2-0の判定で勝利を収めた。準決勝では優勝候補の卜部功也を破り勝ち上がったゴンナパー・ウィラサクレックと対戦。ゴンナパーは1回戦でも昨年9月大会で山崎秀晃の足を破壊した強烈なローだけでなく、破壊力のあるパンチ、そしてハイキックで功也からダウンを奪うなど、破壊力のある攻撃を見せていただけに苦戦が予想されたが、平本はローにひるむことなく距離を詰め、パンチを繰り出す。ゴンナパーはローキックに活路を見出すが、平本はなおも距離を詰め、右フックでダウンを奪う。なんとか立ち上がったゴンナパーはローからパンチで反撃。しかし勝負どころとみた平本はパンチの連打で追い打ち。右ストレートで2度目のダウンを奪い、1RKOで決勝に勝ち上がった。

【写真左】準決勝第1試合 平本vsゴンナパー【写真右】準決勝第2試合 ルイvsスベトゥク(撮影・小黒冴夏)

 決勝のリングにはともに極端なダメージを負うことなくたどりついた。

 平本は左のローでルイの足を殺すと終盤パンチで追い込む。しかしルイは足を引きずりながらもパンチを繰り出し、手数で上回る。ジャッジの難しいラウンドが続いたが、2-1の判定でルイが勝利を収めた。

 優勝候補の筆頭だった功也は“事実上の決勝戦”といわれた1回戦のゴンナパー戦で2Rに左ハイキックでダウンを取られ、小差の判定負け。

 試合後、「ローキックを警戒しすぎた」と試合を振り返った。

トーナメント1回戦【写真左上】平本vsデルバール【写真右上】卜部功也vsゴンナパー【写真左下】佐々木vsルイ【写真右下】谷本vsスベトゥク(撮影・小黒冴夏)