たたずめば、聞こえてくる。『ruichi sakamoto async 坂本龍一 設置音楽展』
ワタリウム美術館 開催中?5月28日(日)
坂本龍一の8年ぶりとなる新作アルバム『async』が先日、発売され早くもファンを中心に絶賛が広がっている。実はこのアルバム、「あまりに好きすぎて、誰にも聴かせたくない」という本人の思いをそのままに、リリース以前の視聴やサンプル盤の配布が一切行われず、いっそうファンの想像をかきたてていた。
今回ワタリウム美術館では、「整った環境で音楽と向き合ってもらえたら」という坂本の思いと、本作が映像喚起力の強い音響作品であるという点から、音と映像で坂本の最新作を堪能する展覧会を実施。会場では、5.1chサラウンドを坂本が最も信頼するムジークエレクトロニクガイサイン製スピーカーにて再生。長年のコラボレーターである高谷史郎(空間構成・映像)も参加し、かつてない音楽と映像のインスタレーション空間を出現させる。2階は坂本によるアルバム全曲の5.1chサラウンドMIX視聴と高谷の映像で構成されたメインフロア。3階は、ソロアルバム制作時に多くの時間を過ごした空間を映像で抽象的にとらえ、その空間が持つ環境音とアルバム楽曲の中の音素材を混ぜたシンプルな映像とで構成するインスタレーション空間となっている。さらに4階ではタイ出身の映像作家・映画監督アピチャッポン・ウィーラセクタンとのコラボとなる映像作品を上映する。
【時間】11?19時(水曜は21時まで)【休】月曜【料金】大人1000円、学生(25歳以下)500円【問い合わせ】03-3402-3001【交通】地下鉄 外苑前駅より徒歩8分【URL】 http://www.watarium.co.jp