世界を見つめて。マーリア・ヴィルッカラ個展
アートフロントギャラリー 開催中?7月9日(日)
《Wait to be fetched》ビデオ
フィンランドを代表する現代作家マーリア・ヴィルッカラの個展。ヴィルッカラは1954年、ヘルシンキでアーティストの両親の元に生まれ、美術を学ぶ。古い椅子や靴など不在を感じさせるモノを配置したインスタレーションをヴェニス・ビエンナーレやイスタンブール・ビエンナーレで発表した1990年代半ばから注目を集めるようになった。2002年にヘルシンキで行われた芸術祭での「So What」展では、国会議事堂に向かう電線の上に“動物たち”を歩かせで大きな反響を得た。日本でも妻有アートトリエンナーレや、瀬戸内トリエンナーレなどで、その場にしか成り立ちえない作品を発表。今年は現在長野で開催中の北アルプス国際芸術祭にも参加している。
今回ギャラリーで展示されるのは、ブランコや注射器、乳母車といったモチーフが登場する映像を組み合わせた作品。屋外展示や、その土地と一体化する作品が印象的なヴィルッカラが、ギャラリー空間からどんなインスピレーションを受けたのか。静かに、しかし毅然として物質文明や消費社会の在り方を批判してきたヴィルッカラの問いかけに、向き合ってみたい。
【時間】11?19時【休】月曜【料金】入場無料【問い合わせ】03-3476-4869【交通】東急東横線 代官山駅より徒歩5分 ヒルサイドテラス A棟【URL】 http://www.artfrontgallery.com/