瞬間と永遠『東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館』
シャネル・ネクサス・ホール 開催中?7月23日(日)
Nobuyoshi Araki, “Tombeau Tokyo”,2016, gelatin silver print cNobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery
日本を代表する写真家・荒木経惟が、パリで行った大規模個展で発表した〈東京墓情〉を日本初公開する展覧会。
官能的な花々や緊縛ヌード、愛してやまない東京の街、亡き妻を思い見上げ続けた空景や飼い猫チロなど、さまざまな対象を被写体にしながら、独自の死生観で生を鮮烈に描き出し、唯一無二の写真世界を創出してきた荒木。海外でもその評価は高く、昨年には東洋美術専門の美術館としてヨーロッパ最大規模を誇るパリのフランス国立ギメ東洋美術館において大規模個展『ARAKI』を開催し、大きな話題となった。その展覧会で、荒木がレトロスペクティブとともに発表したのが、撮り下ろしの新作〈東京墓情〉。大病を経験した荒木が濃密な“死”への意識を抱きながら自身の写真家人生を振り返った本作は、荒木経惟の現在地を知るうえでも非常に重要なものといえる。
本展では、その〈東京墓情〉を日本初公開するとともに、ギメ東洋美術館所蔵の写真コレクションより、荒木自身がセレクトした幕末・明治期の写真作品を併せて出展。
70代後半を迎えてなお精力的に活動を続ける荒木の最新作と、荒木が選んだ19世紀後半の日本文化を伝える貴重な古写真とともに鑑賞できる展覧会となっている。
【時間】12?20時【休】会期中無休【料金】入場無料【問い合わせ】03-3779-4001【交通】地下鉄銀座駅A13出口から徒歩1分。シャネル銀座ビルディング4F【URL】 http://chanelnexushall.jp/