そしてバトンは38人のパラリンピアンたちへ!【平昌五輪】

撮影・上岸卓史

 オリンピックの興奮もさめやらぬ中、平昌パラリンピック(3月9〜18日)が開幕した。

 日本は選手38人、ガイド1人、監督・コーチ・役員35人、本部役員12人の計86人の選手団を結成。アルペン、クロスカントリー、バイアスロン、スノーボード、アイスホッケーの5競技に出場する。

 前回のソチでは日本は金3、銀1、銅2の計6個のメダルを獲得した。選手団の大日方邦子団長は結団式で「本大会の目標は前回のソチ大会を超えるメダルの獲得」と高い目標を掲げたが、今回は選手数も前回の20人から38人とほぼ倍増しているように、選手の個々の実力もアップ。決して達成が難しい数字ではない。

 メダルが期待されるチェアスキーの村岡桃佳は2度目の出場で、今回は旗手という大役も担う。村岡は結団式では「今までは旗手といっても自分の中では曖昧なイメージだったが、実際に国旗を受け渡して頂いて、より身が引き締まる思いがした。いよいよ本当に平昌なんだという実感が湧いた。2度目のパラリンピックで前回取れなかったメダルを今回は目指したい」と力強く話した。

 大日方団長は結団式でのあいさつで「クリーンで、フェアなアスリートとして正々堂々と競技に挑んでください」と選手に呼びかけた。これについてはその後に行われた会見で「国際的にも国内的にもスポーツの価値を揺るがすようないろいろなドーピング問題が残念ながら起きてしまっているということを念頭に置いたもの」と前置きしたうえで、「日本選手団は選手への教育もしっかりやってきたので、クリーンな選手たちの集団であると自信を持って言える」と話した。