ヨシダナギとNAKEDで体験型アート展「民族それぞれの色、面白い!」
きょう19日にスタートする体験型アート展「Sing-Sing!(シン - シン)」の内覧会が18日、東京・西武渋谷店で行われた。
フォトグラファーのヨシダナギとクリエイティブカンパニーのNAKEDがコラボした展覧会。会場では、ヨシダナギの最新作を含む作品の展示が行われるほか、ヨシダナギの世界観と融合した作品がが楽しめる。
内覧会にはヨシダナギも参加し、あいさつ。
「今まで1人でアフリカとかアマゾンに旅をしてきて、第三者の目線で、写真とか私の世界観を解釈して何かを表現してもらうことがなかったので、NAKEDさんがどんなふうに表現してくれるのかなって始まる前から楽しみにしていました。拝見して、私が今まで見ていた世界とはまた違った解釈で、違う世界観があって、でも民族それぞれの色があってすごく面白いなと思いました」
メイン空間「Sing-Sing」は民族楽器の音色と映像に包まれるインスタレーションで、プログラムが展開している間に、用意されたジャンベなどの民族楽器を鳴らすと、色が加えられて、すでにある色と重なったり混ざりあったりしながら、その時だけの空間を作り上げていく。「Sing-Sing」は、パプアニューギニアの言葉で、戦いの前に士気をたかめるために歌い踊る儀式を意味し、現在では部族のお祝い事で行われるという。
展示もインスタレーションも、さまざまな色が飛び込んでくる。
作品と色について聞かれたヨシダナギは「アフリカとか少数民族の写真は今までどうしでもドキュメンタリー調の土臭いようなイメージがあったかと思うんですが、実際にアフリカに足を運んでみると、日本にはありえないような色彩の組み合わせがあって、それがすごく素敵だなと思うので、その色を伝えたいなと思って今の作風にたどり着きました。現地の色をより鮮やかに届けたいを写真を撮っています」と話した。
「世界にはたくさんの少数民族や先住民族がいるんですけれども、その共通点は生活に音楽があることだと思っています。音楽が始まると、彼らは自然に動きだしたり歌いだしたとか、すごく楽しそうな時間が流れる」と、本人。「(今回のアート展で)映像の色という視覚的なものと。彼らの民族の音楽で、より彼らを身近に感じてもらえるんじゃないかなと思います。ぜひ視覚だけでなく耳を澄ましていただけたら」と呼びかけた。
展覧会は、西武渋谷店A館7階=特設会場で、4月19日~5月13日まで毎日開催。月~土は10~21時、日・祝日は10~20時。最終日は17時まで。料金は一般500円。高校生以下は無料。また、ヨシダナギBEST写真集「HEROS」発売を記念した「ヨシダ ナギ – HEROES -写真展」も西武渋谷店B館美術画廊にて同時開催される。