浅倉カンナ「自分のペースで戦えれば勝てる」【5・6 RIZIN】
DEEP JEWELS王者と寝技のスパーリング
「RIZIN.10」(5月6日、福岡・マリンメッセ福岡)に出場する浅倉カンナが4月24日、都内で公開練習を行った。
浅倉は全12試合中の第10試合でメリッサ・カラジャニスと対戦する。
この日はDEEP JEWELSアトム級王者・黒部三奈をパートナーに3分間のグラップリングのスパーリングを行った。3分間ほぼ動きを止めることなく、得意のタックルを決めテイクダウンに持ち込む場面も多く見られ、下になってもフロントチョークにとらえるなど順調な仕上がりを見せた。
練習後の会見でも「ここまで順調に練習も積めてきて、追い込みも今週で終わり。しっかり準備はできています」と順調さをアピールした。
対戦相手のカラジャニスについては「動画はあまり見ていないが、打撃の勢いがすごくある選手。でも打撃も徐々にできてきているし、グラウンドも少しずつですが、技術も上がってきていると自分でも思えるようになっているので、しっかりと自分のペースで戦えれば勝てると思う」などと話した。
黒部は「安易にタックルに入らないほうがいい」とアドバイス
黒部とは昨年から週1回マンツーマンでびっしりと練習しているという。その黒部は浅倉について「タックルは前から強かったが、その後の寝技の展開がどんどん成長してきている。(スパーリングでは)なかなか立つのも大変。一本の極めの強さも上がっている。若さがある(笑)。自信がついているかな、と思う。タックルに入るタイミングもうまくなった」などと話した。
また黒部は今回の試合について「安易にタックルに入らないほうがいい。打撃もしっかりやって、スクランブルを大事にして、倒せたらしっかり上を取って削ってほしい」とアドバイスを送った。
黒部との練習について浅倉は「普段は男子選手と練習することが多いが、同じ階級で女子選手だと実戦に近い練習ができるので、毎週すごくいい練習になる。覚えた技も男子選手だとなかなか取れないところもあるが、試してみることもできる。女子同士の同じ階級ならではの練習ができていると思う」と話した。昨年のトーナメント以前から一緒に練習しているといい、昨年の浅倉の快進撃の裏に黒部との練習があったことがうかがえる。
浅倉は黒部との対戦については「ちょっと複雑」
今大会が今年の初戦となる。今後のRIZINは7月、8月、9月、12月と大会が続くが「始まりが5月で試合間隔が空いたので、後半は全部出たい。面白い試合ができるなら誰とでも。挑戦していきたい」と言う。
RIZINの女子戦線は黒部が年内にはRIZINのリングに上がることが決まっており、また5月大会では元Invicta FC世界アトム級王者の浜崎朱加が初参戦。女子の強豪選手が続々とRIZINに集まってくる。
この状況に浅倉は「チャンピオンになったからこそ、狙われるようになった。その状況でも強くなれるように頑張っている。黒部さんには、“練習はしていても試合は試合だから”ということも教えてもらった」と話しつつも「もともと黒部さんにはRIZINに出てほしいと言っていたので、出場が決まったことはうれしい。でも自分と試合をするのかな?となるとちょっと複雑」とも話した。
一方の黒部も「私がRIZINに出ることはないから、それは余計な心配だよと言っていたが、私、出ることになるんですかね? 私は可愛い子をぶっ倒したい気持ちで格闘技をやっているんですけど(笑)。カンナちゃんは可愛すぎて、カンナちゃんとはあまり…」と話した。