若きハン・ソロ、日本のメディアのためにチューバッカの通訳をする



 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見が11日、都内にて行われ、主演のオールデン・エアエンライクと監督のロン・ハワードらが登壇した。

『スター・ウォーズ』シリーズでハリソン・フォードが演じた人気キャラクター、ハン・ソロの青年時代の冒険を描く注目作。

 若きハン・ソロを演じたオールデン、相棒のチューバッカ、ハワード監督が拍手に包まれて登壇。オールデンと監督に続いてチューバッカがウーキー語で挨拶をすると、すかさずオールデンが「日本が大好き。来ることができてワクワクしている、と言っています」と通訳。チューバッカとオールデンがウーキー語でやりとりする一幕もあり、劇中さながらのバディっぷりを見せた。

チューバッカの通訳をするオールデン



 3000人もの中から本役を射止めたオールデン。ハリソンからのアドバイスについて質問されると「彼の飛行機の格納庫で会って、いろいろな話やアドバイスを教えてもらったよ。どんな内容かは絶対に口外しないこと、とかね(笑)」。

 一方、ハワード監督もシリーズの生みの親ジョージ・ルーカスからアドバイスをもらったと明かし「ジョージは『スター・ウォーズ』には日本でいうところの名誉や志といったものが核にある。それらは、日本文化や黒澤明監督の作品からインスピレーションを与えられたものでキャラクターたちの行動にも現れているんだ、と教えてくれ、僕もそこを大切にしました」と語った。さらに、黒澤監督と会食した思い出も明かし、「『ウィロー』のプロモーションで来日した時に、ジョージと一緒に、黒澤明監督とディナーを共にするという光栄な機会を得たことがあります。そのときにいろいろなアドバイスを頂き、常に自分の映画作りで参考にさせてもらっていましたが、今回特に助けられたのが、3人のキーマンによるトライアングルで映画を作る、というもの。それに従い、僕と脚本家、プロデューサーの3者を中心に製作を進め、いろいろ難しい状況もあったのですが、乗り越えることができました」と、日本の名匠からの教えに感謝していた。



 またこの日は、ゲストとして日本語吹き替え版に声で出演する歌舞伎俳優・市川海老蔵が登場。「父(團十郎)が『スター・ウォーズ』が好きで、父に連れられて初めて映画館で見たのが『スター・ウォーズ』でした」と明かし「僕の2人の子供(麗禾ちゃんと勸玄くん)もすでにシリーズを見ているので、映画館にこの作品を見に連れて行こうと思っています」。さらにオールデンに歌舞伎の“隈取”プリントをプレゼントし、喜ばれていた。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は6月29日より全国公開。