第2代フェザー級王者・村越優汰が武尊戦をアピール【6・17 K-1】
決勝は村越vs西京
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~第2代フェザー級王座決定トーナメント~」(6月17日、 さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)で行われた「第2代フェザー級王座決定トーナメント」で村越優汰が決勝で西京春馬を破り優勝を果たし、悲願のベルトを巻いた。
今回のトーナメントは初代王者・武尊の王座返上に伴って行われたもの。
村越は昨年、武尊との対戦を目指しK-1に参戦。これまで芦澤竜誠に判定勝ちしたものの、Krushでは西京の持つフェザー級王座に挑戦し判定負け。やや足踏みしていたものの、今回の優勝で一気にここまでの遅れを取り戻した。
決勝は西京が自らキックを放った時に両足がつるというアクシデントに見舞われ、ドクターストップによるTKOというよもやの幕切れに。
「最後は気持ちが強いほうが勝つと思っていた」
村越は1回戦、準決勝と延長にもつれ込み、計8Rを戦ったうえでの決勝のリングだったが、「ボロボロだった。正直、体中痛いところだらけだった。でも対戦相手の前では必死に普通に歩いたりした。最後は気持ち。試合前にケガもして、万全ではなかったが、みんななにかしらのケガはしていると思うので、そこはあまり考えずにやろうと思った。決勝も延長にいってもいいと思っていた。最後は気持ちが強いほうが勝つと思っていた。気持ちで負けるつもりはなかった」などとトーナメントを振り返った。
今後については「今日の戦いは全然チャンピオンらしい試合ではなかったかもしれない。もっと完璧な戦い方ができるように磨いていきたい」と前置きしつつも「やらせてもらえるのなら武尊選手と戦いたい。“9月に”といわれてもやりたい」などと改めて口にした。
1回戦はマムーディとダウンの奪い合い
村越は1回戦でエリアス・マムーディと対戦。マムーディは長いリーチを生かした前蹴りにハイキックで村越を中に入れさせない。それでも距離を詰めパンチを放った村越にマムーディが右ストレートを合わせ、村越は1Rにいきなりダウンを奪われてしまう。さほどダメージのない村越だったが、以降もなかなか中に入れない展開が続く。
しかし、2R、村越はマムーディの左フックにカウンターで右フックを合わせダウンを奪い返す。なおもダウンを奪うべく、距離を詰めフックの連打で追い込む村越。ぐらつくマムーディだったが、しのぎ切り試合は3Rへ。3Rはともに決定打を放てず判定となったがジャッジは1ー1で割れ、延長ラウンドへ。
延長ラウンドはマムーディも距離を詰めて打ち合いに出る中、放った飛びヒザを村越が右ストレートで撃ち落としダウンを奪う。しかし、マムーディもすぐに反撃。ロープに詰めパンチの連打。最後は左フックでダウンを奪い返した。最後まで打ち合った2人だったが、そのままゴング。マスト判定で2人が村越を支持し、2―1で村越の勝利となった。
準決勝は徹底したボディー攻めでバレラを攻略
村越は準決勝では小澤海斗を破ったジョージ・バレラと対戦。1R、バレラは飛び込んでの左フックを空振りしたものの、返しの右フックが村越の顔面をとらえ、最初にダウンを奪う。
村越は2Rに入るとハイキックにボディーへのヒザ蹴りで反撃。バレラもパンチを打ち返すなど、手数は衰えず、ジャッジが割れそうな展開に。しかし3Rに入ると村越はヒザ蹴りに加え、ミドルキック、三日月蹴りとバレラのボディーに集中攻撃。2Rこそパンチを打ち返していたバレラだったが、3Rに入ると明らかにボディー攻撃を嫌がり防戦一方に。体をくの字にし、動きが止まったところでレフェリーがダウンを取る。なおも攻め込む村越だったが、バレラはしのぎゴング。
判定は3者とも28-28で延長ラウンドに突入したが、ここでも村越はヒザとミドルキック、三日月蹴りで徹底的にボディーを狙い続け、今度は3者とも10-9で村越を支持。決勝に駒を進めた。
◆プレリミナリーファイト第1試合/K-1スーパー・フェザー級/3分3R
◯(日本/リーブルロア)横山朋哉 (2R2分5秒、KO)久保一馬(日本/FIGHT CLUB 428)●
◆プレリミナリーファイト第2試合/K-1ウェルター級/3分3R
◯(日本/ポゴナ・クラブジム)海斗(1R1分3秒、KO)渡邊俊樹(日本/優弥道場)●
◆プレリミナリーファイト第3試合/K-1スーパー・ライト級/3分3R
△(日本/K-1ジム五反田チームキングス)鈴木勇人(判定1-0=29-28、29-29、29-29)近藤魁成(日本/大成会館)△
◆プレリミナリーファイト第4試合/K-1フェザー級/3分3R
◯(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)伊澤波人 (判定3-0=29-26、29-26、30-26)伊藤健人(日本/K-1ジム目黒TEAM TIGER)●
◆第1試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R
●(日本/ネクサスジム)大滝裕太(1R1分28秒、KO)江川優生(日本/POWER OF DREAM)◯
◆第2試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R
●(日本/K-1 GYM EBISU FREE HAWK)小澤海斗(1R2分57秒、KO)ジョージ・バレラ(スペイン/Jesus Cabello Team)◯
◆第3試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R
◯(日本/湘南格闘クラブ)村越優汰(延長判定2-0=8-7、7-8、8-7。本戦1-1=27-28、28-28、28-27)エリアス・マムーディ(フランス/Mahmoudi gym)●
◆第4試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R
◯(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)芦澤竜誠(1R1分28秒、KO)シルビュー・ヴィテズ(ルーマニア/Voodoo Gym Madrid)●
◆第5試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R
◯(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)西京春馬(判定2-1=29-28、28-29、30-29)朝久裕貴(日本/朝久道場)●
◆第6試合/スーパーファイト/K-1ヘビー級(-90kg契約)/3分3R・延長1R
●(日本/士魂村上塾)上原誠(延長判定1-2=10-9、9-10、9-10。本戦0-1=29-29、29-30、29-29)加藤久輝(日本/ALIVE)◯
◆第7試合/スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R
◯(日本/谷山ジム)城戸康裕(3R2分30秒、反則)マサロ・グランダー(オランダ/Mike's Gym)●
◆第8試合/スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R
◯(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)ゴンナパー・ウィラサクレック(2R1分48秒、KO)安保瑠輝也(日本/team ALL-WIN)●
◆第9試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R
●ジョージ・バレラ(延長判定0-3=9-10、9-10、9-10。本戦0-0=28-28、28-28、28-28)村越優汰○
◆第10試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R
●芦澤竜誠(判定 0-3=28-29、28-30、28-29)西京春馬◯
◆第11試合/スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R
◯(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)山崎秀晃 (判定3-0=29-27、29-27、30-27)中澤純(日本/TEAM Aimhigh)●
◆第12試合/スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R
◯(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)木村“フィリップ”ミノル(1R1分48秒、KO)山際和希(日本/谷山ジム)●
◆第13試合/スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]
◯(日本/K-1 GYM EBISU FREE HAWK)野杁正明(2R2分46秒、KO)ヴィンセント・フォシアーニ(ドイツ/Muay Thai Gym Mendez)●
◆第14試合/スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R
◯(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)卜部功也(2R46秒、KO)ブラックドラゴン(アメリカ/Blackdragon/Tiger Muay Thai)●
◆第15試合/K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R
◯村越優汰(1R51秒、TKO=ドクターストップ)西京春馬●