髙田延彦が至学館大の谷岡学長は「不可解の塊」
栄氏の謝罪会見については「ポーズだったのでは?」
レスリング女子で五輪4連覇を果たした伊調馨選手に対するパワハラ問題で、日本レスリング協会の強化本部長を辞任していた栄和人氏が6月14日、レスリングの「明治杯全日本選抜選手権」の会場である都内の駒澤体育館で謝罪会見を開いた。
その会見内容が物議を醸したことから今後の展開が注目されていたが、17日にはこれまで栄氏を擁護する発言を繰り返していた至学館大学の谷岡郁子学長が会見を開き、同大学のレスリング部監督に留まっていた栄氏の解任を発表するという思わぬ展開となった。
この一連の動きについてRIZINの髙田延彦統括本部長が6月18日、元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏との番組『髙田横粂の世相談義』(FRESH!)内で栄氏と谷岡学長についてコメントした。
栄氏については謝罪会見のタイミングやその内容。そしてその後のスタンドで伊調のコーチでパワハラを告発した田南部力コーチが近くにおり、気がつかないわけがない状況だったにも関わらず直接の謝罪をしなかった行動をあげ「謝罪の意思が本当にあったのか。会見の言葉はポーズだったのではないかと思わざるを得ない」と疑問を呈した。
横粂氏は伊調と栄氏の関係修復を期待も…
また横粂氏が「谷岡さんのスタンスが一貫していれば納得できるが、していない。不可解」と指摘すると、髙田氏は「あの方は不可解の塊。今回の解任については自分を良く見せたいという、自分の見え方をすごく気にしているように思える。伊調選手に対して、“伊調さんは本当に選手なんですか?”なんて台詞は吐けない。その舌の根も乾かぬうちに“選手ファースト”なんて言ってるわけですから矛盾の塊。会見やスタンドでの栄さんの行動を見れば視聴者は不快感を覚える。学校のブランドイメージを守るため、自分を良く見せるために解任という選択をしたのではないか」などと話した。
「栄氏の今後が気になる」という横粂氏が「伊調さんとの関係が修復して、5連覇の時に、最初の金メダルの時のように肩車が実現すればドラマチック」と、その可能性を問うと髙田氏は「馨ちゃんはすごくピュアでまっすぐで、いい意味で頑固な子。今の状況では難しい。恐らくスカイツリー、いやチョモランマくらいの高さのハードルがある」と答えた。
そして伊調には「東京五輪に出るには12月にある大会で成績を残さないといけない。時間がないからこそ、濃縮した練習ができると思う。馨ちゃんの中ではもう東京五輪に向けてのスイッチは入っているんじゃないかという気はする。馨ちゃんは応援してくれて、心配してくれているみんなを喜ばせたい。それが大きなモチベーションになっていると思う。そして、栄さんに対する思いもあるから、これから応援してくれる、バックアップしてくれる人たちと東京五輪に出て5つ目の金を取ろうと思っているのではないか」と期待を込め、エールを送った。
次回は6月25日21時から配信
同番組は、元総合格闘家の髙田延彦氏と「バイキング」(フジテレビ系)などでコメンテーターを務める元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏が「今現在、高田延彦が気になっている時事ネタ」を徹底討論する生ワイドショー番組。
「FRESH!」で月曜の21時から不定期で配信中。次回は6月25日21時から配信される。