矢地祐介が初のメーン。日沖vs朝倉の異次元対決実現【8・12 RIZIN.12】
矢地はヴァンダレイ・シウバの「第2の刺客」と対戦
RIZIN FIGHTING FEDERATIONが6月20日、都内で会見を開き、「RIZIN.12」(8月12日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の対戦カードを発表した。
この日は5カードと2人の参戦選手を発表したのだが、中でも注目なのが、今や「RIZINの顔」ともいえる矢地祐介の試合。矢地は現在、RIZINで5連勝中で、そのうち3つのKOと1つの一本勝ちを誇る。今回は前戦で際どい勝負を繰り広げたディエゴ・ヌネスのチームメートでヴァンダレイ・シウバの「第2の刺客」であるブルーノ・カルバーリョと対戦する。
髙田本部長が「この場でイエスかノーか答えて」と迫る
会見中、RIZINの髙田延彦統括本部長が「まだ正式に名古屋のメーンが決まっていない。今までのRIZINでの実績を踏まえ、今の勢い、これからの期待も含め、名古屋のメーンは矢地に託したい。矢地選手にはこの場でイエスかノーか答えてほしい」と迫ると矢地は「とても光栄なこと。しっかり役割を果たしたい」と快諾。榊原信行RIZIN実行委員長もOKを出し、矢地が初めてメーンを務めることとなった。
矢地は「またブラジルの選手で物騒なコメントを発していたんで、しっかり対策を練って、メインイベンターらしい試合をしたい。自分の役割は盛り上げて会場を沸かせる試合をすること。名古屋城が揺れるような試合をしたい」と続けた。
日沖発vs朝倉未来の好カードが実現
また今大会には名古屋を拠点とする日沖発がRIZIN初参戦。同じく初参戦で、愛知出身の朝倉未来と対戦する。
日沖はかつてSRCフェザー級、修斗世界フェザー級、TKO世界フェザー級といったタイトルを保持し、UFCへの参戦経験もある国内屈指の実力者。一方の朝倉は現在RIZINで売り出し中の朝倉海の実兄でOUTSIDERを主戦場に活躍。昨年、韓国のROAD FCへ参戦し、今年3月にはOUTSIDER卒業を発表。今回の参戦に至った。
年齢も日沖が35歳、朝倉が26歳と好対照の2人の対決となった。
「OUTSIDER出身で評価が低いんですが、今回、実績のある選手を初戦から当ててもらえたので、うれしく思います。地元なので派手な試合で盛り上げて、最後は失神させたい。注目してください」と言う朝倉に対し、日沖は「名古屋を盛り上げるためにも参戦させていただくことになった。今まで培ってきたMMAの技術を見せたい」と淡々としたもの。
互いに印象を問われると朝倉は「打撃は結構穴があるイメージ。組みとグラウンドが強いという印象。僕もやすやすとテイクダウンは取らせない」、日沖は「勢いがあって独特の感覚を持っている。強い選手という印象」とそれぞれ話した。
このカードについて髙田氏は「弟の海選手はまさかあそこまで、観客を魅了し相手を凌駕するエネルギー、パワー。パフォーマンス能力を備えているとは思っていなかった。その海選手をこの世界に引き入れたお兄さんの未来選手がいよいよその雄姿を見せてくれる。相手はMMAを知り尽くした男、日沖発選手。キャリア、スタイルともに対象的。どこまで未来選手が食らいついていけるのか、もしくはコメントしたように失神せられるのか。それとも日沖選手が未来選手を凌駕してしまうのか。コントラストが分かりやすくて、コアなファンにもビギナーのファンにも分かりやすい組み合わせとなったのではないか。非常に楽しみ」などと話した。
KINGレイナは「10歳も年上なんで、私より弱いかな」
昨年末のRIZINでキャリア初の黒星を喫したKINGレイナが久しぶりのRIZIN降臨。アメリカのケイトリン・ヤングと対戦する。ヤングはベテランのストライカーなのだが、レイナは「名古屋大会の前にシュートボクシング(SB)への参戦が決まっているので、6、7、8月と連戦になる。すべて一本勝ちで行きたいと思っている。SBに出るにあたって、飛び技系とスピン系の技を練習している。そういうものをMMAでも活用して会場を盛り上げられれば。打撃でもグラウンドでも圧倒していこうと思っている。相手は私より10歳も年上なんで、私より弱いかなと思っている。いつものようにボコボコにしてやろうかなって思っています」などと話した。
◆RIZIN MMA特別ルール(77.0kg):5分3R ※ヒジあり
ストラッサー起一vs住村竜市朗
◆RIZIN MMA特別ルール(66.0kg):5分3R ※ヒジあり
日沖発vs朝倉未来
◆RIZIN 女子MMAルール(65.0kg):5分3R ※ヒジあり
KINGレイナvsケイトリン・ヤング
◆RIZIN MMA特別ルール(120.0kg):5分3R ※ヒジあり
ロッキー・マルティネスvs侍マーク・ナント
◆RIZIN MMA特別ルール(70.0kg):5分3R ※ヒジあり
矢地祐介vsブルーノ・カルバーリョ
〈参戦選手〉
村田夏南子
元谷友貴