小池百合子東京都知事「2020年の大会も今日くらい涼しければ…」

 大手町・丸の内・有楽町エリアの夏の風物詩『大手町・丸の内・有楽町 夏祭り2018』が27日、東京駅前の行幸通りにて行われ、小池百合子東京都知事らが打ち水に参加した。

 主催者挨拶で環境省のとかしき なおみ環境副大臣は「温暖化対策には緩和策と適応策があるが、打ち水は適応策の一つ」と意義を訴え、合わせて「環境省では熱中症予防情報サイトを設置しています。その日の“暑さ指数”を参考に、熱中症に気をつけていただければ」と環境省の取り組みも紹介。

 また小池都知事は「私は常に放射温度計を持ち歩いているんですが、打ち水をした後に計ると10度ほど下がることもあります。水道の水ではなくお風呂の残り湯などを活用して、江戸の知恵を生かしてほしい。2020年のオリンピック・パラリンピックのときも今日くらいの気温であればいいと思うのですが、そうでないときには、技術と、こういった工夫で大会を成功に導いていければ」と語った。最後に石川雅己千代田区長が「打ち水や 行幸通りで おもてなし」と一句。その後、掛け声に合わせて登壇者と、大手町、丸の内、有楽町エリアの就業者たちが中水(厨房排水や雨水をろ過等処理したもの)で打ち水を行った。

 涼気に包まれた行幸通りでは、打ち水に続いてやぐらを中心に『東京丸の内盆踊り』が行われ、街の人々や観光客が日本の夏の夕涼みを満喫していた。

 今後も、7月30日に有楽町駅前広場、8月3日に大手町仲通りなどで打ち水イベントが行われる予定。