乃木坂46 梅澤美波、山下美月、与田祐希が「七つの大罪」を原作者と語り尽す
8月18日より公開される『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の公開を記念し、原作者の鈴木央氏と、映画主題歌を担当した乃木坂46の梅澤美波、山下美月、与田祐希に、映画の見所を始め、主題歌へのこだわりや、一緒に旅に出たい〈七つの大罪〉メンバーなど、本作に関する様々なことを語り尽す。
「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」の見所をお聞かせください。
鈴木央(以下、鈴木):原作以上に小さいお子さんから大人まで、家族連れで楽しめる内容を心がけました。ストーリーに注目してほしいです。
梅澤美波(以下、梅澤):メリオダス、エリザベス、ホークちゃんたちの和気あいあいとした雰囲気と、戦いでのかっこよさのギャップが私は好きです。みんなが気持ちをひとつにして戦う姿は、多くの人に楽しんでもらえると思います。
山下美月(以下、山下):キャラクターが個性豊か。それぞれに魅力があって、後半の戦闘シーンはとにかく迫力がものすごくて。 思わず、息を飲んで応援してしまいました。
与田祐希(以下、与田):キャラクターもかわいいし、お話も面白い。ずっとワクワクして見ていました。もちろん乃木坂46のファンも楽しめる作品です。原作はまだ未読ですが、これから追っていきたいと思いました。
なぜ物語の舞台に天空を選んだのでしょうか?
鈴木:夏のアニメ映画って特別なものですよね。舞台を海にしようか、山にしようか、と悩みました。でも海にして〈七つの大罪〉の連中が水着でいきなり登場するのも違うだろう、と。初めて見た人は『この人たち、いつもこんな格好をしているのか』と誤解を与えてしまう(笑) 最終的には冒険活劇らしく空を舞台に選びました。
梅澤さんは舞台「七つの大罪 The STAGE」で、ヒロインであるエリザベスを演じています。映画を見て違いを感じた部分はありますか?
梅澤:エリザベスがまとう、王女としての風格には圧倒されます。どうしたらそれが自分に出せるのか、アニメや漫画で研究をしました。自分なりにエリザベスになりきってみましたが…どうなんだろう(笑) むしろ、見た人に教えてほしいです。でも、舞台で演じたからこそ、映画ではエリザベスに一番、感情移入しました。
映画主題歌「空扉」のこだわりと想いをお聞かせください。
山下:この曲は乃木坂46、21枚目シングルのカップリング曲ですが、初めて3期生の5人でフロントを担当させていただきました。未来に向けて羽ばたくという勇気あふれる曲になっています。まさに今の私たちの心情にぴったり。今回のオリジナルキャラのソラーダが、劇中で成長する姿も歌詞がリンクしています。映画を見ていて頭の中に歌が流れてきました。
与田:映画を見る前と見た後では曲の響きが全然違って。エンディングで『空扉』が流れたとき、改めて『ああ、いい曲だな』と感じました。なんだか自画自賛になってしまいますけど(笑)
鈴木先生はこの曲を聞き、いかがでしたか?
鈴木:素直にまず、いい曲という印象です。乃木坂46の曲でありながら『天空の囚われ人』の歌でもある。きれいにリンクしている。“取ってつけた感”が全くなく、聞いていてすごく気持ちが良かったです。
作中で、一緒に旅に出るなら、どのキャラを選びますか?
鈴木:ホークですね
ホークですか!?
鈴木:いざ、困ったときに食料になるから(笑) というのは冗談で、〈七つの大罪〉のメンバーは、友達にしたいヤツ、酒の飲み仲間にしたいヤツなど、各々イメージして作っているので、本当なら、全員と旅には出たいんですが。なかでもホークはうそ偽りのないキャラなので、一緒にいて楽しいんじゃないかと。
女性のキャラなら?
鈴木:エリザベス、マーリン、ディアンヌは自分が好きな女性として描いているので、好きな部分がそれぞれにあります。ちょっと甲乙つけがたいですね。
乃木坂46の皆さんは?
梅澤:私は絶対メリオダス。舞台でヒロインのエリザベスを演じているからかもしれないですけど、どんなときでも助けに来てくれるイメージ。かっこいいと思います。普段はお茶目で、ちょっと…だいぶ変態な部分もありますけど(笑) いろいろな過去を背負っていながら、大切な人を守るために戦う姿がステキです。
鈴木:作る料理はマズいですけどね
梅澤:ガマンします(笑) 料理上手のバンもカッコいいし、キングもかわいいし、ゴウセルも面白いし…みんな魅力的ですけど、やっぱり私はメリオダスです。
山下:私はホークちゃんが“推しメン”です。ストーリーの中でずっと目を追っていました。少し口が乱暴な部分もギャップでかわいい! みんなのアイドルです。
与田:私もホークちゃん。実家ではいろいろな動物を飼っていますけど、豚ちゃんはないので。これを機にお母さんに相談しようかと…とか言ったらホークちゃんに怒られそうですけど。
最後にどんな方に映画を見てほしいですか?
鈴木:お父さんがひとりで見た後に、子供を連れて行って、勧めてもらっても結構ですし、その逆もありかな、と。世代を問わず見てほしいです。以前に50代の男性から『うちのオフクロが七つの大罪が大好きなんです』という手紙をもらったこともあるんです。サイン会にその男性が来て『オフクロが、恥ずかしいからサインだけもらってきて、って』とおっしゃっていて。来てくれれば良かったのに、という残念な思いと、年配の方が僕の作品を気に入ってくださるんだという、うれしい思いが同時に沸きました。ぜひ、その女性にも見ていただきたい作品ですね。
梅澤:意外かもしれませんけど、女性に見てほしい映画です。戦いがあって、仲間が増えてという“少年漫画”にワクワクする気持ちって、実は女性にもあるんです。私自身、この作品を鑑賞して、改めてその感情に気づきました。小さな女の子から大人の女性まで、皆さんに見てほしいです。
山下:乃木坂46のファンだけど、これまで『七つの大罪』を知らなかった、という人にもぜひ見てほしい。『空扉』を聞きながら情熱的なストーリーに浸っていただきたいと思います。
与田:中学生の弟がいて、私に何かを勧めることはあまりないんですけど『七つの大罪(アニメ)は絶対見た方がいい!』ってすごい勢いで勧めてきたんです(笑)今回は、逆に私が『映画は絶対見た方がいい!』と勧めたいです。
<代表作>
七つの大罪(講談社:講談社コミックス マガジン1巻~以下続刊)ブリザードアクセル(講談社:講談社コミックス新装版全6巻)金剛番長(小学館:少年サンデーコミックス全12巻)ライジングインパクト(全10巻:集英社文庫コミックス版)