青木真也が3月大会での五味隆典戦ぶち上げる【ONE会見】
ONE Championshipが来年3月に日本上陸
シンガポールを拠点とするアジア最大規模の総合格闘技団体「ONE Championship」(ONE)が8月23日、東京都内で会見を開き、来年3月31日と10月11日に日本で大会を開催することを発表した。
会見にはチャトリ・シットヨートンONEチャンピオンシップ会長&CEOと12人のファイターが出席した。
冒頭チャトリ氏はONEの成り立ちや実績をプレゼンし「アジア各国には5000年の歴史を有する格闘技がある。今度は世界という場で真のヒーローを我々が輩出する時期に来ている。ヒーローを生み出したいと思っている。真の英雄を作りたい。そしてそういった選手たちが世界に希望やインスピレーション、夢を与える、そういった組織を作りたいと思っている。これは他のプロモーションとは全く違うもの。他の団体のミッションは戦いを、喧嘩をするということ。我々は喧嘩をすることを目的としていない。ヒーローを作りたいと考えている」などと理念や方向性を話した。
「9月のRIZINで青木vs矢地、五味、大砂嵐の1vs3でやってやる」
ONEでは現在、青木真也をはじめ多くの日本人選手が活躍しているのだが、この日の会見には青木、内藤禎貴(内藤のび太)、長谷川賢、山口芽生(V.V.Mei)の4選手が出席した。
選手それぞれが日本大会に向けコメントするなかで青木は「日本の格闘技を今やり続けている選手は僕しかいないと思う。日本大会ということでストーリーがある、そして情緒がある試合を見せていきたいと思う。そうなると日本大会でしかできないカードになると思う。青木vs五味、やってやろうじゃないか、という気持ちでいますのでご期待ください」とよもやの五味隆典戦をアピール。その後の質疑応答では「チャトリがいいと言うなら、9月のRIZINで青木vs矢地(祐介)、五味、大砂嵐の1vs3でやってやる」とぶちあげた。
内藤のび太は「緊張しています。無理そうです(笑)」
ONEストロー級王者の内藤は「こんなすごい会見に呼んでもらって光栄。ちょっと緊張しています。ちょっとでも長くここに立ちたいと思っているんですが、無理そうです(笑)。これだけすごい会見なんで、大会を4回くらい開いたらすごいことになると思うんで…。そこにちょっとでも貢献できるように頑張りたい。えー……そんな感じです。ありがとうございます」とらしいコメントを残した。
女子の山口は「日本ではV.V.Meiで試合に出ているので本名で紹介されるのは恥ずかしいんですけど、これからONE Championshipファイターの山口芽生としていいファイトを見せられるよう頑張っていきたい」と話した。
長谷川は「ONE Championshipが日本で大会を行うということでドキドキしています。6月29日にタイトルマッチがあったが負けてしまった。負けたけどいい評価をいただいたのでONE Championshipに感謝している。日本大会に出場できるならあの日以上のパフォーマンスで、あの日以上の戦いをみせられたら、と思っている」と話した。
ヘンゾ・グレイシーは桜庭和志との対戦をアピール
またヘンゾ・グレイシーは3月大会で戦いたい選手を聞かれ「桜庭とできれば。前回の対戦では私が壊されたので、やり返したい」などと桜庭和志との対戦をアピールした。
この日の会見には日本人選手が多く訪れ、登壇者に質問ができるスタイルで行われたのだが、ある選手が「ONEに出場して自分の世界は変わったか?」と問うと青木は「ONEに入ればチャンスはたくさんある。でもONEに入ったからって人生は大きく変わらない。チャンスをつかむのは自分。それはなにをしていてもそう。誰かに人生を変えてもらおうではなく、自分で変えるのが人生だったり勝負なんだと思う。なのでみんな一生懸命、ここに居る全員が今日からアクションをしていけば必ず変わるし、日本大会も成功すると思う」とメッセージを送った。
チャトリ氏は記者の質問に答える形で先日、EVOLVEジムに出げいこに出向いた那須川天心についても言及。3月大会のオファーについては「天心はRISEとコンタクトがあるから」とやんわり否定したものの、「EVOLVEに来て、たくさん練習をした。天心は将来、絶対世界チャンピオンになると思う。そして日本の歴史上一番いいキックボクサーに絶対になると思う」などと熱っぽく語った。