NODA・MAP「贋作 桜の森の満開の下」が9月1日から上演開始

深津絵里(右)と妻夫木聡(撮影・荒木理臣)

演劇としては17年ぶりの再演

 NODA・MAPの第22回公演「贋作 桜の森の満開の下」の公開ゲネプロが8月31日、東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで行われた。

 同作は1989年に劇団 夢の遊眠社で初演され、1992年に再演。2001年には新国立劇場の主催で再演された。昨年には八月納涼歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」として歌舞伎でも上演されるなど、野田秀樹の代表作中の代表作といっても過言ではない作品。演劇としては17年ぶりの再演とあって、往年のファンには待望の、新しいファンにはまだ見ぬ名作が“やっと”再演されるとあって、発表時から大きな話題を呼んでいた。

野田秀樹(中)(撮影・荒木理臣)

パリ公演を経て大阪、北九州、そして11月に東京凱旋

「坂口安吾の生まれ変わり」と自ら公言する野田秀樹が坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに書き下ろした同作は深津絵里演じる夜長姫と妻夫木聡演じる耳男が主人公ではあるのだが、今回は今秋にフランスで開催される「ジャポニスム2018」でも上演されることもあり、キャストも妻夫木、深津、古田新太といったNODA・MAPの常連を軸にオールスターキャストといった風情。

 天海祐希が宝塚退団後、初の“男役”に挑むというのも興味深いところ。

 9月1日から12日まで東京芸術劇場プレイハウスで上演され、その後、パリ、大阪、北九州を経て11月3〜25日に再び東京芸術劇場プレイハウスで上演される。

 当日券は全公演販売されるので、前売り券を入手し損ねた人もまだ間に合う。

古田新太(撮影・荒木理臣)