初メーンで山本にKO勝ちの里見「一発で倒せたのは自信になった」【Krush.95】
「メーンに立たせてもらったのはすごい経験になった」
「Krush.95」(11月21日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が22日、都内で開催された。
メーンでレジェンドともいうべき存在の山本真弘をKOで破った里見柚己は「課題もいっぱいあるので満足はしていない(山本選手は)戦ってみてやはりやりづらかった。動きも独特。技も見切られて焦ってしまった。蹴りで散らしていく作戦だったが、蹴りもよけられてしまったので、セコンドとは2Rからはパンチから蹴りにつなげようという話になった。結果的には倒せたという感じなので、まだまだだと思っている」などと試合を振り返った。
ただ「山本選手は一発で倒されるイメージはなかったので、そこで一発で倒せたのは自信になった」とも話した。
10周年記念大会という節目の大会で初めてのメーンを務めたことについては「若い選手でメーンに立っている選手はまだ少ないと思うので、そこで立たせてもらったのはすごい経験になった。自信につながった。今後は下の世代にも負けないしベテランの世代も倒していって、自分が一番になりたい」と話した。
判定勝ちの牧平は「もう一度自分を見つめ直して戻ってきたい」
セミファイナルで今年2月にタイトル戦で敗れて以来の復帰戦に臨んだ牧平圭太は判定勝ちという結果に「昨日は新しい姿を見せることができなかった。もう一度自分を見つめ直して、また強くなってリングに戻ってきたい」と反省しきり。
先制のダウンを奪われたことについては「すごい焦っちゃいました。焦ってしまいやってきたことが見えなくなってしまった。そういうことも含めてまだまだ甘さがあると思った」と振り返った。
今後については「Krushのベルトをもう一度獲ることを目標にしている。そこはぶれずに。一段一段登って行きたい」と話した。
KO勝ちの秋栗は「左の拳が壊れていた」
Krush初登場を鮮やかなKO勝利で飾った栗秋祥梧は「ホッとしている。Krushファンの方にもいい試合を見せられたかと思うが、自分的には反省点が多かった。まだまだこれからだなと思った試合だった。パンチとローキックの選手のイメージがあったが、そのローをしっかりディフェンスできなかったのが反省点」と試合を振り返った。
勝利後にコーナーからのバック宙を披露したのだが「毎回どの大会でもやらせてもらっていて、九州でもぴょんぴょん飛んでいたのでいつも通り」とのこと。K-1、Krushでは武尊がKO勝利後にバック宙を披露しているのだが「意識していなかったんですが、飛んだ後に振り返った時に目の前に武尊選手が座っていて、こっちを見ていてちょっと怖かった。すいません、って感じでした」と話す。しかし「K-1では武尊選手がやっているので(僕が)真似をしているというイメージが強いかと思うんですが、前からしているんで」と今後も続けていくつもりのよう。
今後については「レベルスを主戦場と考えているので、レベルスを引っ張っていく存在になりつつ、このKrushも引っ張っていけたら、と昨日思った」と話した。
23歳にして49戦のキャリアを誇るのだが「九州の時からケガをしていても試合はしていた。今回も左の拳が壊れていたが問題はなかった。試合になれば多分アドレナリンが出て手は出せるので、いつでも試合はできる感じ」とその秘訣を明かした。そして「タイトルはやはり欲しい。なおかつ1試合1試合大切にしてインパクトの残せる試合をしたい」と続けた。