大倉忠義、成田凌が初共演で“切なく狂おしい恋”に挑む!行定勲監督「新しい愛のカタチに期待して」
『失恋ショコラティエ』などで知られる水城せとなの傑作コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」、「爼上の鯉は二度跳ねる」が、行定勲監督により『窮鼠はチーズの夢を見る』のタイトルで実写映画化されることが12日、発表された。
原作は、セクシャリティーを越え人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、多くの女性から深い共感と支持を得た作品。
主人公・大伴恭一を演じるのは、映画では『100回泣くこと』に続き主演を務める大倉忠義。学生時代から「自分を愛してくれる女性」と付き合い受け身の恋愛ばかりを繰り返してきたが、7年ぶりに再会した後輩・今ヶ瀬渉から突然、思いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに恋の痛みに翻弄されていく青年を演じる。
そんな恭一を好きになってはいけないと頭ではわかっていながらも、彼への思いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉役には『愛がなんだ』、『カツベン!(仮題)』など話題作が控える実力派・成田凌。
『ナラタージュ』、『リバーズ・エッジ』など、その繊細な表現力と確かな演出力でさまざまなな愛のかたちを写し取ってきた行定監督が、本作では揺れ動く2人の男性の切なくも狂おしい恋を、時に繊細に時に大胆に描く。公開時期や、その他のキャストは続報にて公表の予定。
【以下キャスト・監督コメント全文】
大倉忠義コメント
「素直に、とてもピュアなラブストーリーだと思いました。もちろん衝撃を受けましたが、恋に落ちるきっかけというのは、誰にも分からないものだなと。行定組でのお芝居は大きなプレッシャーがありますが、とても贅沢な時間だと思うので、堪能したいと思います。成田さんと初めて共演させていただきますが、お互いすんなり入っていけそうな気がして楽しみです。人が人を好きになるということに境界線はないということを、この映画を通じて感じてもらうきっかけになればと思います」
成田凌コメント
「セリフの一言一言がとても繊細で、どう表現していくか、とてもやりがいがある作品だと感じました。現場に入り、大倉さんと対峙しないと見えてこない感情はきっとあると思いますが、今ヶ瀬という役に自分がどう寄り添えるか、今から胸が膨らみますし、心のスイッチが入りました。きっと、誰にとっても共感してもらえる恋愛が描けると思います。行定組の一員として、丁寧に一生懸命に作っていくので、観て頂く方それぞれが自由に楽しんでもらえたら嬉しいです」
行定勲監督コメント
「男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と、深い共感を得るセリフの素晴らしさに感銘を受けました。マイノリティーの人が受ける社会の偏見や苦悩に焦点を当てるだけでなく、人と人がぶつかり合う激しくも切ない個人の物語に惹かれ映画化を切望しました。これは、人を受け入れることについての映画になると思います。大倉忠義と成田凌は、私が撮りたいと思っていた俳優たちです。私の新たな恋愛映画への挑戦は、二人の持つ男の繊細さと色気で今までにない映画に昇華されることを確信しています。私はラブストーリーをいくつも作ってきましたが、これまでとは違う新しい愛のカタチに期待してください」
【ストーリー】
広告代理店に勤める大伴恭一は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉だった。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は、「カラダと引き換えに」という信じられないものだった…。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていくのだが…。
配給:ファントム・フィルム
©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
公式サイト:http://www.phantom-film.com/kyuso/