よしもと芸人たちが『ブカツ!』 好きや得意を極め、チャンスに!
よしもとクリエイティブ・エージェンシーが新プロジェクト『ブカツ!』を立ち上げ、27日、都内で発表会見を行った。
『ブカツ!』は所属するすべてのタレント約6000人を対象とした、趣味や特技でつながり、新しい「居場所」をつくるプロジェクト。発表会には、18ある部活のなかから12の部活の部長と代表が登壇。バラエティー番組などでおなじみのRGツーリングクラブを筆頭に、歴史部、料理部、アニメ部、バスケ部、吉本プラモデル部、キャンプ部、マンガ部、卓球部、盛り上げ部、DIY部の面々を、キクチウソツカナイとタケトの司会部が仕切った。
各部は1分間でそれぞれの活動内容やこれまでの成果を写真や動画で紹介。なかでも大きなリアクションがあったのは、本多修(魂の巾着)が部長を務めるマンガ部。本多はパラパラマンガのような「パラデル漫画」で注目されており、「デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤー’18」で新人賞にあたる江並直美賞を受賞した。米テキサスで行われるテクノロジーの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)」にも招かれているそう。現在の仕事の割合は「10-0で10がマンガ」と、本多。
会場が最もどよめいたのはDIY部。バッファロー吾郎の竹若元博が自分で家を建ててしまったという家が紹介されると「ワーッ」という歓声があがった。
限られたプレゼン時間を最大限に活用したのは、司会部。よしもとの芸人たちが出演する数々のイベントで司会を務めているだけに時間読みは抜群。部長のキクチウソツカナイが「司会者は時間を守らないといけない」「それがPRになる」とコンパクトにまとめ、早々に切り上げた。
盛り上げ部もまた、リアクションの大きかった部活のひとつ。部長の大谷ノブ彦(ダイノジ)によると、活動内容は「イベントを盛り上げています」。DJダイノジとして出演した音楽フェスでの活躍ぶりや、地方自治体や市民の方と一緒になって祭りを盛り上げている例として別府の「湯ぶっかけまつり」を紹介し、「地方創生や復興とかをお手伝いしたいと思っている」とアピールした。
イベント終了後の取材では、お笑いより趣味に時間をかけているのかという話になった。すると、レイザーラモンRGは「お笑いとは何かという話になってくる。僕らはお笑いをやっています。バイクというお笑い、バーベキューというお笑い……お笑いのジャンルを広げています」と、胸を張った。
プロジェクトは、趣味や好みの細分化が急速に進むなかで、芸人それぞれが「好き」や「得意」なことを深く掘り下げ、磨きをかけていくことで、新たな可能性を生み、また新しい芸の形を作っていくのが狙い。
2月27日現在、18の部活がある。