成河、最新舞台は「目には見えないけれど、三つ巴の合戦」
成河らによる舞台『BLUE/ORANGE』が、青山DDDシアターで上演中だ。
ロンドンの精神病院での24時間を描く舞台。1人の患者と、研修医とその上司である医師の3人の会話劇で、退院させるのは危険だとする研修医と、それに阪大する上司。納得のいかない研修医は患者への査定を続け、器に盛られたオレンジの色を問うと、 彼は「ブルー」と答え……。
同作は2019年に初演され成河が第18回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した作品。今回は配役を変えての再演だ。
初日公演前に行われたフォトコールで、研修医のブルースを演じる成河は、「3人芝居の会話劇なので、ずっと舞台上でも稽古をしているような感覚」とし、「目には見えないけれど、三つ巴の合戦のような関係性があって、公演によって今日はこの人、別の日にはこの人に共感、なんてこともあるかもしれません。客席のつくりが、はさみ舞台になっていて、すごく密な空間なので、お客さんが一番楽しめるんじゃない かな」と、コメント。
患者のクリストファー役の章平は「 成河さんも仰ったように、舞台上でずっと稽古しているようで、初めての感覚です」と同意したうえで、「クリストファーは淋しがりやで自分の置かれている環境をいろんな人に認めてもらいたいと思っています。成河さんと千葉さんは、僕が稽古の中でいろんなことを試したり、何をやっても成立させてくれるんです。お二人にはそんな絶大な信頼と安心感があります」。