修斗30周年記念大会の大トリで扇久保が2度目の防衛
大トリの大役を見事に果たした扇久保(撮影・小林郁人)
プロフェッショナル修斗が最初にプロ大会を行ったのが1989年5月のこと。今年はプロ化30周年にあたることから「プロフェッショナル修斗公式戦SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会 Supported by ONE Championship」が5月6日に東京・後楽園ホールで昼夜興行で開催された。
昼夜ともメインでは世界戦が組まれ、昼の第1部では世界ライト級王者の松本光史が小谷直之を4R、KOで下し2度目の防衛を果たした。序盤は小谷が左ミドルで王者を追い込む場面もあったが、最後は中村の王者の意地と責任感に屈した。自らが「修斗ファンだった」という松本は前日計量では「30周年にふさわしい試合をしたい」とコメント。勝利後のマイクでも「30年続いた団体の一番の価値は、見続けていただいた修斗ファンの皆様。そのファンの皆様に期待してもらえるような試合を続けていきます」と話すなど王者として期するものがあっての試合だったが、その職責を見事に果たした。
夜のメイン、この日の大トリを飾ったのは「世界フライ級チャンピオンシップ」。王者・扇久保博正が清水清隆を挑戦者に迎え、2度目の防衛戦に臨んだ。
試合は序盤、扇久保がプレッシャーをかけ清水を追い詰める展開となったが、3Rに清水が反撃。ケージ内をじりじりとした緊張感が支配する中、フィニッシュは突然訪れた。4Rに清水が放った左フックに扇久保が右フックを合わせ、両者が交錯し清水が倒れたところで扇久保がパウンドの連打。亀になった清水の動きが止まり、レフェリーが試合を止め、扇久保が2度目の防衛に成功した。
修斗は現在、ONEと提携。世界王者は自動的にONEと契約できることになっているのだが、扇久保は試合後のマイクで「RIZINでやり残したことがある」としてRIZINにも参戦するDEEPのフライ級とバンタム級の元王者・元谷友貴との対戦をアピールした。
今大会ではONEとの提携の副産物としてフィリピンの名門ジム「チーム・ラカイ」と修斗勢との「交流戦」が行われた。カード発表会見で修斗側の大将を務めた環太平洋バンタム級王者の岡田遼が「対抗戦だと思っている」というように実質は互いの面子を賭けた対抗戦。修斗勢は先鋒の黒澤亮平が1Rに右フック一発でKO勝ちを収めると、次鋒の箕輪ひろばはフィジカルの強い相手に苦しみながらも最後はきっちりとスリーパーホールドで一本勝ち。大将の岡田は相手の強烈な打撃に手を焼きながらもきっちりと判定勝ちを収め、修斗の底力を見せつけた。
一方、第2部では宇野薫と斎藤裕がオランダ勢と対戦するもともに敗れ、30周年を飾ることはできなかった。
宇野は10周年大会では佐藤ルミナとの対戦でメインを務めたレジェンド。43歳となった今も正面から格闘技に取り組む姿勢をファンも高く支持。試合では随所に“らしい”動きを見せ、そのたびに会場からは大宇野コールがあがった。ねちっこいグラウンドに手を焼き、判定負けを喫してしまったが、今できることを必死にやり切った。
昼夜ともメインでは世界戦が組まれ、昼の第1部では世界ライト級王者の松本光史が小谷直之を4R、KOで下し2度目の防衛を果たした。序盤は小谷が左ミドルで王者を追い込む場面もあったが、最後は中村の王者の意地と責任感に屈した。自らが「修斗ファンだった」という松本は前日計量では「30周年にふさわしい試合をしたい」とコメント。勝利後のマイクでも「30年続いた団体の一番の価値は、見続けていただいた修斗ファンの皆様。そのファンの皆様に期待してもらえるような試合を続けていきます」と話すなど王者として期するものがあっての試合だったが、その職責を見事に果たした。
夜のメイン、この日の大トリを飾ったのは「世界フライ級チャンピオンシップ」。王者・扇久保博正が清水清隆を挑戦者に迎え、2度目の防衛戦に臨んだ。
試合は序盤、扇久保がプレッシャーをかけ清水を追い詰める展開となったが、3Rに清水が反撃。ケージ内をじりじりとした緊張感が支配する中、フィニッシュは突然訪れた。4Rに清水が放った左フックに扇久保が右フックを合わせ、両者が交錯し清水が倒れたところで扇久保がパウンドの連打。亀になった清水の動きが止まり、レフェリーが試合を止め、扇久保が2度目の防衛に成功した。
修斗は現在、ONEと提携。世界王者は自動的にONEと契約できることになっているのだが、扇久保は試合後のマイクで「RIZINでやり残したことがある」としてRIZINにも参戦するDEEPのフライ級とバンタム級の元王者・元谷友貴との対戦をアピールした。
今大会ではONEとの提携の副産物としてフィリピンの名門ジム「チーム・ラカイ」と修斗勢との「交流戦」が行われた。カード発表会見で修斗側の大将を務めた環太平洋バンタム級王者の岡田遼が「対抗戦だと思っている」というように実質は互いの面子を賭けた対抗戦。修斗勢は先鋒の黒澤亮平が1Rに右フック一発でKO勝ちを収めると、次鋒の箕輪ひろばはフィジカルの強い相手に苦しみながらも最後はきっちりとスリーパーホールドで一本勝ち。大将の岡田は相手の強烈な打撃に手を焼きながらもきっちりと判定勝ちを収め、修斗の底力を見せつけた。
一方、第2部では宇野薫と斎藤裕がオランダ勢と対戦するもともに敗れ、30周年を飾ることはできなかった。
宇野は10周年大会では佐藤ルミナとの対戦でメインを務めたレジェンド。43歳となった今も正面から格闘技に取り組む姿勢をファンも高く支持。試合では随所に“らしい”動きを見せ、そのたびに会場からは大宇野コールがあがった。ねちっこいグラウンドに手を焼き、判定負けを喫してしまったが、今できることを必死にやり切った。