インスタで励まし合うライバル。一ノ瀬「いつも勇気もらう」2019ジャパンパラ水泳競技大会が閉幕
女子 100mバタフライS9クラスで接戦を繰り広げたサライ・ガスコン モレーノ(スペイン)と一ノ瀬メイ(近畿大学)写真・PARAPHOTO 秋冨哲生
国内最高峰のパラ水泳の大会「2019ジャパンパラ水泳競技大会」が23日、横浜国際プールで行われ、100m女子バタフライS9クラスの決勝で一ノ瀬メイが準優勝。6カ国からの海外選手を含む約480名のスイマーが3日間に渡り熱戦を繰り広げた。
100m女子バタフライは大接戦だった。リオパラリンピック女子100mバタフライ銀メダリストのサライ・ガスコン モレーノ(スペイン)が大会新記録の1秒10秒90で優勝。同レースの一ノ瀬メイは日本新記録の1分11秒20を出したものの、2位で優勝には届かなかった。
100m女子バタフライは大接戦だった。リオパラリンピック女子100mバタフライ銀メダリストのサライ・ガスコン モレーノ(スペイン)が大会新記録の1秒10秒90で優勝。同レースの一ノ瀬メイは日本新記録の1分11秒20を出したものの、2位で優勝には届かなかった。
海外生活となるオーストラリアでは、毎日水泳に集中できているという一ノ瀬。写真・PARAPHOTO 秋冨哲生
レース後、一ノ瀬は「この種目は自己ベストを出したいと思っていたので良かったです。ただ、どうせなら勝ちたかった。今日は前半からスピードを出していって、後半どこまで粘れるかと思いながらやっていました。やっぱり強かったですね」と自身の泳ぎを振り返った。
国際大会でレースを共にする機会が多いライバル、サライにはいつも勇気をもらうという一ノ瀬。「サライ選手は私より身長が特段高いわけではない。決して有利ではないと思いますが、それでも活躍している姿を見ることで、自分もまだまだ出来ると思わせてくれる。感謝しています」と語った。
国際大会でレースを共にする機会が多いライバル、サライにはいつも勇気をもらうという一ノ瀬。「サライ選手は私より身長が特段高いわけではない。決して有利ではないと思いますが、それでも活躍している姿を見ることで、自分もまだまだ出来ると思わせてくれる。感謝しています」と語った。
左から銀メダルの一ノ瀬メイ(近畿大学)、金メダルのサライ・ガスコン モレーノ(スペイン)、銅メダルのヌリア・マルケス ソト(スペイン)。 写真・PARAPHOTO 秋冨哲生
実はインスタ仲間でもある選手たち。サライは「一ノ瀬選手とはインスタグラムで連絡を取っている。お互いに励ましあって、いい関係ですね。日本の選手は、周りに敬意を持って接してくれる。リスペクトがあります」と日本選手の印象を語った。リオ女子100m背泳ぎ銀メダリストで同レースでは3着だったヌリア・マルケス ソト(スペイン)は「一ノ瀬選手とは、国際大会で一緒になるので、会えるとうれしい。素晴らしい選手」と語った。
今月ロンドンで行われた世界選手権では代表漏れを経験し、一時はモチベーションが下がったという一ノ瀬。「なんで私はロンドンに呼ばれなかったのかなって。でも今大会でいろんな人に会って、たくさん声をかけてもらって、皆さんの期待に応えたいと思った3日間でした。これからは自分がコントロールできるものに集中するということ。勉強になるシーズンでした」と、胸の内を明かした。悔しさで心を強くした先に、2020年への道筋が見えるはずだ。
(取材・文 丸山裕理、パラフォト2020東京取材班)
今月ロンドンで行われた世界選手権では代表漏れを経験し、一時はモチベーションが下がったという一ノ瀬。「なんで私はロンドンに呼ばれなかったのかなって。でも今大会でいろんな人に会って、たくさん声をかけてもらって、皆さんの期待に応えたいと思った3日間でした。これからは自分がコントロールできるものに集中するということ。勉強になるシーズンでした」と、胸の内を明かした。悔しさで心を強くした先に、2020年への道筋が見えるはずだ。
(取材・文 丸山裕理、パラフォト2020東京取材班)
レース後、抱き合うヌリアと一ノ瀬 写真・PARAPHOTO 秋冨哲生