【FRONT LINE in 韓国】タイムレスなファッションブランド「ISTKUNST」

ーーブランドのはじまりとコンセプトについて教えてください。
ブランド名の「ISTKUNST」は、ドイツ語で「IT IS ART」、”芸術”の意味があります。2009年に ボーダーTシャツとベーシックTシャツをはじめ、デニム、ジャケット、アクセサリーなどカテゴリーを広め、トータルファッションを提案して10年という時間を続けている男性メンズカジュアルブランドです。2009年に始まり、ミニマルコンテンポラリーブランドの道を歩んできました。10年という時間が経つにつれ、新たな流れと変化の必要性を感じています。2019の冬からは、クラシックを再解釈し、流行に乗らず、コントロールされたコレクションを披露し、永続でタイムレスな服を展開しようとしています。


ーーお２人にとって「ISTKUNST」はどんな存在でしょうか？

生きる原動力です。絶えず進化し続けることができるきっかけであり、源泉といえます。

ーーブランドのターゲット層は何歳ぐらいなのしょうか。
10年という時間が経って……既存のユーザー層はかなり年齢が上がってきました。現在の基準での23-27歳くらいをターゲットにみています。 若すぎず、だからといって年齢が上がりすぎない20代半ばがターゲットです。次のシーズンからは ターゲットを20代前半と後半まで広げていきたいと考えています。

ーー他のブランドとここが違う!というポイントを教えてください。

最近、韓国では、ブランド名、ネーミングを利用したプリントが流行なんですが、「ISTKUNST」では、2019年秋冬シーズンから、エンブレムを開発して見せようとしています。ロゴは、ドイツ語のウムラウト記号からインスピレーションを受けていて、人が向き合うようなかたちに擬人化しました。

ーー人気のアイテムはなんでしょうか。
2019年の春夏 シーズンには、ファスナーデニムジャケット（ZIPPER DENIM JACKET）とインフォメーションTシャツ（INFORMATION TSHIRT）がとても高い人気を集めました。

ーー2020年、ファッションで注目すべきアイテムやキーワードは何だと思いますか？

個人的に韓国国内のファッションは、プリーツ（Pleats）素材のニーズが増え、またタイダイ（Tie-Dyed）の商品のトレンドが来ると思います。素材の多様化を武器として、各ブランド別、差別化を図らないといけないと思っています。

ーー近年「サスティナブル」というワードをよく耳にしますが、それについてどう思いますか

「ISTKUNST」が指向するキーワード、そのものですね。永続でタイムレスな服を展開しようと努力しています。

ーー今後の韓国ファッションはどう変化していくと思いますか？

過去の10年より、これからの10年間の変化がさらに速くなるような気がします。ITの発達と共にファッションは高付加価値産業につながると思います。セールスもモバイル市場にさらに傾くことになり、オフライン市場はしっかりしたアイデンティティを持っているショップのみ存在し、多くの店舗と流通チャネルが整理されると思われますね。また、市場が持っている特性に自然に従い、それに合うようにバランスをとっていくと思います。このような流れを逃さず、時代に合わせていくブランドにならなければならないでしょう。

ーーブランドのアピールポイントをお願いします。
さきほど話したように永続である服を提案したいと思っています。時間の流れにとらわれず、今年購入したものも、来年でもダサくない、3年、5年後にも着られるような服。このような努力がお届けできたらうれしいです。

ーーブランド/ショップへの愛を語ってください！
ISTKUNSTよ,、永遠であれ！