バドミントン・桃田賢斗【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:松尾憲二郎( 2019年12月1日 バドミントン 全日本総合 男子シングルス 決勝)
早朝から駒沢公園には長蛇の列ができていた。
もし私がスポーツ観戦に行けるならバドミントンがいい。
この競技はとにかく動きが速い。油断するとついていけない緩急あるラリーの連続。
強烈なスマッシュや体を伸ばしきって拾い上げる様は、観客であれば自然と声が出てしまうだろう。
できることなら少し高い位置で観戦したい。コート全体が見えるぐらい。
首を振らずに目で追える範囲がいい。その範囲内で出来るだけ選手の近く。
私が観客だったら、という席の希望だ。
普段からコート横で撮影仕事している分、ラリーの全体像を把握したいのだろう。
そう、この日は撮影仕事だった。
撮影エリアはコートからわずか数メートル横と観客スタンドのさらに上。この2か所が設けられていた。
全日本総合 男子シングルス決勝。
まずは選手入場での表情を撮影。
どちらかの選手が11ポイント先取で試合は止まる。
このタイミングでスタンド上を目指して階段を登る。
駒沢体育館でいえば、地上階に上がってさらに2階分上がる。屋根裏のイメージが近いだろう。
ラリーの全体像を見ながらカメラのファインダーをのぞき、この試合に適したプレー写真を狙う。
2セット目の前半までいて、コートを入れ替わった両選手を撮影。
そして、また11ポイントの場面でコートサイドに戻り、決勝ならではの表情にフォーカスする。
写真一枚を選ぶ際、悩むのはプレーの写真か、それとも歓喜の瞬間か。
大会の模様を報道するにはどちらもいいだろう。
しかし今は決勝の舞台。
マッチポイント。
決定的な歓喜の瞬間が勝者に訪れるはずだ。
どんな観客席よりも近くにある、特別なポジションだからこそ撮れる写真を残すのは私たちの役目である。
もし私がスポーツ観戦に行けるならバドミントンがいい。
この競技はとにかく動きが速い。油断するとついていけない緩急あるラリーの連続。
強烈なスマッシュや体を伸ばしきって拾い上げる様は、観客であれば自然と声が出てしまうだろう。
できることなら少し高い位置で観戦したい。コート全体が見えるぐらい。
首を振らずに目で追える範囲がいい。その範囲内で出来るだけ選手の近く。
私が観客だったら、という席の希望だ。
普段からコート横で撮影仕事している分、ラリーの全体像を把握したいのだろう。
そう、この日は撮影仕事だった。
撮影エリアはコートからわずか数メートル横と観客スタンドのさらに上。この2か所が設けられていた。
全日本総合 男子シングルス決勝。
まずは選手入場での表情を撮影。
どちらかの選手が11ポイント先取で試合は止まる。
このタイミングでスタンド上を目指して階段を登る。
駒沢体育館でいえば、地上階に上がってさらに2階分上がる。屋根裏のイメージが近いだろう。
ラリーの全体像を見ながらカメラのファインダーをのぞき、この試合に適したプレー写真を狙う。
2セット目の前半までいて、コートを入れ替わった両選手を撮影。
そして、また11ポイントの場面でコートサイドに戻り、決勝ならではの表情にフォーカスする。
写真一枚を選ぶ際、悩むのはプレーの写真か、それとも歓喜の瞬間か。
大会の模様を報道するにはどちらもいいだろう。
しかし今は決勝の舞台。
マッチポイント。
決定的な歓喜の瞬間が勝者に訪れるはずだ。
どんな観客席よりも近くにある、特別なポジションだからこそ撮れる写真を残すのは私たちの役目である。
撮影/文章:松尾憲二郎( 2019年12月1日 バドミントン 全日本総合 男子シングルス 決勝)
■カメラマンプロフィル
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ。
都立工芸高校デザイン科、東京造形大学デザイン学科卒業。
学生時代よりエクストリームスキーヤーとしてアメリカを中心にワールドツアーを転戦。
選手引退後、バックカントリースキーを中心に撮影者として雪山を登ってきた。
2014 年より「アフロスポーツ」に所属。
現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会(AJPS)会員
【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カタール/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)
【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ。
都立工芸高校デザイン科、東京造形大学デザイン学科卒業。
学生時代よりエクストリームスキーヤーとしてアメリカを中心にワールドツアーを転戦。
選手引退後、バックカントリースキーを中心に撮影者として雪山を登ってきた。
2014 年より「アフロスポーツ」に所属。
現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会(AJPS)会員
【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カタール/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)
【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
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1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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