プラネタリウムで恐竜体験! 文化芸術収益力強化事業の実証実験

 


 迫力たっぷりの恐竜映像コンテンツをプラネタリウムで体験する実証実験が21日、有楽町の「コニカミノルタ プラネタリア TOKYO」で開催された。この日は、世界初のリアル恐竜体験プロジェクト『LOST ISLAND DINO-A-LIVE(ロストアイランド ディノアライブ)』を4回上演、参加者は公募され25名ずつ合計100名が体験した。


 いつもは東京ではなかなか見られない満天の星空が広がるプラネタリウムに、ドスンドスンという恐竜の足音と、ガイド役の「動かないで!」という声が響いた。恐竜たちが生き生きと生活している島の道なき道を、レンジャーたちに守られて歩いて行く。途中、恐竜たちが突然視界に入ってきて驚かされたり、大きく開いた口が迫ってくるのにドキドキしたり。頭上から恐竜が覆いかぶさってくるような感覚、プラネタリウムの本領を発揮した星空など、映画館の大きなスクリーンや、VRゴーグルを通して見る映像から受けるのとは別の感覚で、小さな子どもから大人まで幅広い世代の人が、つかの間の冒険を楽しんだようだった。


 実証実験ため今後の上映予定は未定だが、来年度の展開を考えていきたいという。



 恐竜の映像はリアルな恐竜が登場するライブショー『DINO-A-LIVE』を企画するON-ART社の「恐竜型メカニカルスーツ」を使った実写映像。

 今回の取り組みは、株式会社IMAGICA GROUPが文化庁の「文化芸術収益力強化事業」NEXT VISION JAPANの一部を受託したもの。「高臨場感ライブビューイング、プラネタリウム型ドームシアター、XR LIVE動画配信、2D3D同時視聴バリアフリー型シアター」といった、映像のクリエイティビティとテクノロジーを駆使して、新しい体験の機会や価値を創り出すことを、受託した。これによって、文化芸術の収益力の強化と向上に貢献していくという。


 



 


 3月16日には、 最先端のXR技術を駆使した無観客オンラインライブ「NEXT VISION JAPAN 2021 XR LIVE」を開催。お台場の日本科学未来館のシンボル展示「ジオ・コスモス」前から、YouTubeなどで無料配信する。


「文化芸術収益力強化事業」NEXT VISION JAPANは、文化芸術団体などの自ぎょいう構造の抜本的な改革を促進し、各分野で特性を生かし新しい収益の確保と強化策を実践することで、国内外の新しい鑑賞者を増やそうというのが狙い。



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