【K-1 K’FESTA】年間最大のイベントが今年は2DAYSで開催
3・21 東京ガーデンシアター
3・28 日本武道館
K-1の年間最大のイベント「K’FESTA」が今年は2週間に渡る2日間開催で行われる。当初は1月24日に新生・K-1の聖地ともいえる東京・代々木第一体育館で開催の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止による緊急事態宣言が1月8日から発令されたため延期に。もともと3月21日に初進出となる東京ガーデンシアター大会の開催が発表されており「K’FESTA」はいつに延期されるのかと注目されていたところ、3月28日に延期し、会場は東京・日本武道館。そして東京ガーデンシアター大会と2週続けての開催とすることが発表された。28日のDay.2ではついに「K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ」武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vsレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)の一戦が実現する。
3・28Day.2のメインで武尊vsレオナ・ペタスついに実現
武尊vsレオナの対戦は当初は昨年11月の初のK-1福岡大会で予定されていたのだが、武尊の左拳の負傷で延期となり、その後、1月の「K’FESTA.4」で行われることが発表された。ところが今度は新型コロナの影響で2度目の延期。
最初に2人の対戦が発表されたのが昨年の8月とあって、実現まで7カ月の時間を要したことになる。
この2人、かつては武尊がスーパー・バンタム級(−55kg)、レオナはスーパー・フェザー級(−60kg)で戦っており、2階級も違うことから、誰も2人が戦うことになるとは思っていなかったに違いない。ところがスーパー・バンタム級で敵なしとなった武尊がフェザー級に階級を上げ、2階級制覇。そして2018年の「K’FESTA.1」では当時、王者だった大雅のリベンジマッチの要求に応える形でその王座に挑戦…のはずが、直前に大雅がK-1を離脱。メインと目されていたカードが吹っ飛び「K-1危うし」の空気が漂う中、その返上した王座をめぐるワンデイトーナメントが開かれ、階級を上げたばかりの武尊が肉体的なハンディを跳ね返し、見事優勝し、3階級制覇を達成した。
しかしそのころレオナは前年5月にKrushで行われた「第5代Krush -60kg王座決定トーナメント」の決勝戦で安保璃紅に敗れ、12月に再起を果たしたばかり。しかし安保戦での敗戦を糧にレオナはその後、9連勝(5KO)。2019年9月には悲願のKrushスーパー・フェザー級王座も獲得し、その時に名前こそ挙げなかったが、「K-1王座を獲りに行こうと思う」と語った。そして続く、山本直樹を相手にした初防衛戦で勝利を収めると、中継の解説を務めていた武尊に挑戦表明。
しかしその時の武尊は世界に目を向けており「K-1で実績を積み上げてから」と語るにとどまった。これにレオナはならばとばかりに昨年3月の「K’FESTA.3」では前年の12月の両国大会で武尊が判定勝ちに終わった村越優汰をKOで破り、7月にはKrushで武尊の盟友である大岩龍矢を判定で破り、王座防衛。そこで改めて武尊に対戦要求し、武尊から「やろうぜ」の言葉を引き出した。
この間、レオナは最愛の母を亡くすという悲しい出来事があったが、それを乗り越え着々と実績を重ね、ここまでたどり着いた。
一方、武尊は2019年の「K’FESTA.2」のヨーキッサダー・ユッタチョンブリー戦で右拳の腱を断裂し、約8カ月欠場。年末に村越に判定勝ちを収め、昨年の「K’FESTA.3」では世界への第1歩となるISKA世界王者アダム・ブアフフとの一戦が決まっていたのだが、新型コロナの影響でブアフフが来日不能となり、ペッダム・ペットギャットペットと対戦。KO勝利を収め、完全復活を思わせたが、昨年はコロナによる大会の延期と拳のケガなどでその1試合にとどまった。
そんな中、大晦日のRIZINに姿を見せ、かねてから対戦が期待されていた那須川天心戦をリングサイドで観戦。対戦実現に大きな一歩を踏み出した。
この試合を実現するためにも武尊には勝利が義務づけられるのだが、レオナは「先を見ていられるほど僕は甘い相手ではない」と語った。
試合決定からの長い時間で熟しに熟したこのカードの決着やいかに。