GENERATIONS 関口メンディーの「メンディーのコラムンディー」第27回 上座と下座
星座以外の”座“が付く言葉をこれまで意識して、生活してきたことはなかったが、ここ最近星座に次ぐ新しい”座”付く言葉「上座と下座」というものを意識するようになった。
社会人になって食事会などでどこに座ろうか、自分より目上の方にどちらに座って頂くか迷った時に必要なアレです。
僕も正確に把握しているわけではありませんが、
特殊な例を除いて個室の飲食店などですと、
個室のドアから部屋を半分にして
手前半分を下座
奥半分を上座
ドアから1番遠い奥の席(自分からみて左奥)を上座と認識しています。
人間の心理上
部屋奥側にいる人
すなわち上座にいる人が
その現場の話をリードする形になり
下座の人が話を聴く側に回ることが多いようです。
そういう事もあり
上座には目上の方が座り
その方のお話を聴くみたいな構図が出来上がっているのかなと思います。
この上座下座ですが
レストランなどで意識することは
普段皆さんも何となくやられていると思うのですが、これを自分が1番過ごす時間の多い自宅で取り入れている方はどれだけいますでしょうか?
僕も最近これを意識するようになって、劇的な変化があったので、少し書いてみたいと思います。
・リビングの1番目立つところに漫画の『ブラックジャックによろしく』を置くと子供の約8割が医者になる!?
リビングの中で上座を作る時は
廊下からリビングに入るその延長線上の突き当たり
つまるところ
リビングに入った時に真っ先に目に入る場所が上座のポジションになる。
そこに興味のあるものを置いておくと
それにどっぷりハマっていくという現象が起こる。
実際に将来こどもに医者になってもらいたい親がリビングの上座に、医療関係の本を置いたところ、こどもが進んで興味を持ち、本当に医者になったというケースが何件もあるらしい。
僕も先日思い切った模様替えをして音楽制作や何かを勉強したり
ゲームなどをする作業スペースをリビングの上座にした。
すると
朝起きてまずそこにいって作業
夜帰ってきてからも
そこにいって作業やゲーム
自宅にいるときの生活をほとんど
上座で過ごすようになった。
ソファなどもほとんど使わなくなった。
嘘みたいな話だが
上座にいると集中力が倍くらいになった感覚がある。
ぜひ皆さんも騙されたと思って、実践してみてほしい。本当にすごいから。
・NHKは凄かった
紅白歌合戦の会場にもNHKホールですが、エントランスを入って真っ直ぐいった突き当たりのところに神棚があります。
NHKホールを一つの部屋とした時に
部屋の中で1番大事なゴールデンスポットに神棚が存在している。
これに気付いた時には鳥肌が立った。
そういう事も計算し尽くされた構造になっていて、さすがだと思った。
上座下座というものは
何も目上の方のためだけに存在しているものではなく
自宅の部屋や私生活で活用する事で
より効率よく生きることができるのではないか。
友達と食事する時にも
今日話したい気分であるなら上座に座れば良いし、友達の悩みを聴くなどだったら、その人に上座に座ってもらえばいい。
上座=落ち着く場所、集中できる
下座=落ち着かない場所、集中できない場所
なので上座にソファなどがあると
無駄にソファでダラダラしてしまい
時間を奪われてしまったりする。
下座はマイナスなイメージがあるが
僕は下座に本棚を置いている
本が落ち着かない=本を読む
という行動に繋がるからだ。
本が落ち着いてしまったらただの積読で終わってしまう。
現に本棚を下座に置いてから
読書のペースが格段に上がった。
嘘みたいだけど。笑
この理論でいくと
薬は下座に置くとやばい。
たくさん薬を使うハメになる。
用は病気になる。
こういう話をあまり好まない人もいるかもしれないが、僕には劇的な変化があり、生活が有意義になっているから、問題ない。
“他人は他人”周りは気にせず、自分の感覚で自分が良いと思ったものを取り入れていけば良いのである。
最後にここ最近で1番刺さった言葉をひとつ。
「みんな違って、みんなどうでもいい」
日本のメディアアーティストで研究者の落合陽一さんが言っていた言葉である。
どうでもいいから、相手を否定をする必要もないし、他人の言動にめくじらを立ててイライラしたりする必要もない。
周りを気にせず、自分の好きなことやれば良いという一見突き放しているようで
みんなとフラットに接することができる凄く優しいことばだなと思う。
上座と下座の話から少し派生したが
生活のエッセンスとして
取り入れてみるのはいかがですかという、メンディーからの提案でした。
※GENERATIONS 関口メンディーの「メンディーのコラムンディー」は、毎月第1・第3木曜更新予定