映画『次元を超える』が、本当に次元を超えていたことに、物申す【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 無事、真京クエストが、終わりロスというか燃え尽きを続けながら銭湯に通い続ける毎日です。ちょっとゆっくりしてから、次にする悪巧みを報告しようと思っているので、まったりと楽しみにしていて下さい。

『次元を超える』10月17日(金)よりユーロスペースほか全国にて順次公開 配給:スターサンズ  ©次元超越体/DIMENSIONS

 本当に、次元を超えさせられました。この監督は魔術師か呪術師か、そういう類の人なのでしょうか?

 ダメでしょ! 映画は、ファンタジーとして、エンターテインメントとして、時空間の移動を「さも、体験したかのように提供するモノ」であって、この映画はもはやミサ。

本当に次元を超えた体験させちゃ、ダメでしょうが! ちょっともう、あらすじとかをまとめるのも馬鹿馬鹿しくて、映画分かる人にはこういえばいいかな?「ブレードランナー」とか「パプリカ」とか「敵」とか、「パンク侍、斬られて候」とか、ああいう「概念」に近い映画です。筆者は「マッドマックス」「狂い咲きサンダーロード」と、同じ引き出しに入れましたよ!

 一応公式のあらすじから引用すると、窪塚洋介くん演じる修験僧が過去から未来へと旅をしながら、松田龍平くんが、千原ジュニアさん演じる霊能力者を暗殺しようとするお話。…わかるかぁ!!!

 あらすじからも何もわからないし、最後まで観たところで何もわからないので、何もわからないですが「永遠に味の無くならないガム」のような、味わい深さを感じます。

 ジュニアさんとか、板尾さんのキャスティングも、なんというか「商業的な匂い」を感じつつ「きちんと冷静に作った結果が、コレなんだ」と、思わせる側面でもあり感服しました。

 ひたすら、美しい最新の映像と摩訶不思議な世界を楽しんでいればお値段以上の費用対効果が得られます。

 特に映像の美しさが突出していて、それがエンドロールまでしっかりこだわられていて、何よりも「照明見習い」の、方までが、しっかりとクレジットされている。何だかわからないけど、とても映画愛に溢れて、映像が綺麗な不思議な映画でした。

 なんだかわかりませんが、一生味わえるガムを2000円で買えると思ったら、得しかしないはずなので、是非、劇場へ!

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