Notice: Function _load_textdomain_just_in_time was called incorrectly. Translation loading for the all-in-one-seo-pack domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/newthl/www/tokyoheadline/wp-includes/functions.php on line 6114
ART | TOKYO HEADLINE - Part 13
SearchSearch

自分もメンバー!? 原宿でオアシス気分味わう展覧会

2014.10.27 Vol.629
20141027ab.JPG
『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』『リヴ・フォーエヴァー』『ワンダーウォール』などたくさんのヒット曲を生んだ、英ロックバンドのオアシスの歩みを追う展覧会『CHASING THE SUN: OASIS 1993 - 1997 #あなたにとってのオアシスとは』が、ラフォーレミュージアム原宿で開催中だ。

 会場内は、著名なロックフォトグラファーの作品やメンバーが使用した楽器、これまでのアートワークに使用されてきたグッズなどが展示されているほか、初めて日本で行ったライブ映像をインタビューとともにみられるようになっているなど、ファンにとっては垂涎のコンテンツでいっぱいだ。バンドが行ったライブやツアーなどのチケットやバックステージパスを収めた展示では、「このライブ、行ったことがある!」「このバンドと対バンしてたんだね」、さらには「海外のコンサートのチケットっていいね」など、ファン同士の会話が飛び交っていた。


20141027a.JPG
 なかでも特に人気を集めていたのは、彼らのデビューアルバム『オアシス(原題:Definately Maybe』のジャケット写真を再現した撮影スペース。当時のメンバーであるボーンヘッドの自宅リビングで撮影されたもので、インテリアやオブジェはもちろん、テレビに映っている映像や床の上に無造作に置かれたワイングラスまでも再現。撮影に参加した人のなかには、自らサングラスを持参してリアム・ギャラガーになりきってみたり、5人で参加しバンドになりきっているグループもあった。

 展覧会は28日まで同所で。11~21時。28日は18時まで。料金は、前売り一般1200円、学生1000円 /当日一般1400円、学生1200円。

リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート–見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる

2014.10.26 Vol.629

 台湾出身、ニューヨーク在住の作家、リー・ミンウェイの初の大規模個展。1990年代後半から、さまざまな方法で観客参加型のアートプロジェクトを行い、数々の国際展でも注目を集めたリー・ミンウェイ。今回は、その作品を網羅的に体験できる注目の機会。

 リー・ミンウェイの作品は、見知らぬ他人同士がそれぞれ信頼、親密さ、自己認識などの意味を探ることを目的とした参加型のインスタレーションや、作家と観客が一対一で食事、睡眠、会話などの行為を共にするというイベント的なものなど、その作品の多くは、観客が参加することで完成する。日々変化する、さまざまな作品に実際に参加して、“つながり”についてともに考えてみては。

六本木で”唯一無二の世界”を体感!『ティム・バートンの世界』

2014.10.26 Vol.629

 実写映画からストップモーションまで、独特な映像で世界を魅了するティム・バートン。普段はなかなか見ることができない、映画以外の芸術活動をも鑑賞できる展覧会。本展では、彼の作品をテーマ、モチーフ、プロジェクトごとのセクションに体系化。鬼才ティム・バートンの芸術活動をより深く掘り下げていく。

 映画の仕事で世界中を回るティムが旅の中で出会った光景を描いたものや、映画キャラクターの原点となる構想画、さらにはオブジェや小道具などを撮影した大判ポラロイド作品など、バラエティー豊かな表現に出会うことができる。さらに、映画が完成するとキャストとクルーに贈られる限定盤の本や、作品製作に至らなかったプロジェクトのスケッチなど、レアな作品も展示。会場には、フィルムキャラクターのフィギュアなどの輸入アイテムや本展のオリジナルグッズなども揃う。

至宝の数々が一堂に集結!『日本国宝展』

2014.10.12 Vol.628

 平成に入ってからは3回目となる、東京国立博物館の『日本国宝展』。今回は、約120点の国宝が集結。縄文時代から江戸時代まで、北海道から沖縄まで、時空を超えて集う国宝たちはいずれも見逃せないものばかり。縄文時代からは、国宝に指定されている土偶全5体が勢揃い。奈良時代からは、美術工芸品ではなく建造物として国宝指定された高さ5メートル50センチの塔『元興寺五重小塔』が東京初上陸となる。他にも昨年に国宝指定された、安倍文殊院の『善財童子』など新たな国宝も登場。また、有名な『鳥毛立女屏風 第3扇(北倉44)』を含む正倉院宝物11点(10月15日〜11月3日に展示)や、「漢委奴国王」が刻まれた弥生時代の国宝『金印』(11月18〜30日に展示)など、期間限定で特別出品される作品もあるので、出品期間をチェックして。

独創的な才能にゾッコン!『ミシェル・ゴンドリーの世界一周』展

2014.09.27 Vol.627

 映画監督ミシェル・ゴンドリーの独創的な世界を体感する、注目の展覧会。第1部「ホームムービー・ファクトリー」は、路地裏、カフェ、電車などのセットを舞台にオリジナル映画作りに挑戦できるワークショップ型体験展示。アイデア次第で誰でも映画が作れる、というゴンドリーのモットーが体現化されたワークショップとなっている。グループにつき1人のインストラクターがつくので、サポートしてもらいながら、脚本から撮影まで、自分たちだけの映画作りを体験できる。

 第2部「Around the World in 19 Videos」は、ゴンドリーの代表的なミュージックビデオ作品19本をフィーチャリングしたインスタレーション。19編の物語がちりばめられた、ゴンドリーならではの映像の迷宮を楽しもう。

独創的な才能にゾッコン!『岡本太郎の言葉』

2014.09.27 Vol.627

 岡本太郎というと、独特なビジュアルの絵画や彫刻作品を思い浮かべる人は多いが、彼はそういった作品だけでなく言葉にも情熱を傾け、多くの著作や文章を残している。芸術論からエッセイまで、テーマやジャンルは多彩だが、その根底に一貫しているのは“どう生きるか”という命題だった。

 本展では、伝統や文化、本人もこよなく愛したスキーについて、さらには男女の機微まで、さまざまなことを語った岡本太郎の言葉にフォーカスし、太郎の生き様に迫る。2011年に東京国立近代美術館行われた『生誕100年 岡本太郎展』では、その言葉がちりばめられた空間も登場し、そのインパクトも大きな話題を呼んだ。今回は、実際に岡本太郎が住居兼アトリエとして暮らしていた空間での展示となるだけに、展示される“言葉”の一つひとつが、さらに生き生きと伝わってくるかもしれない。会期中は、館内展示作品解説を交えながら、岡本太郎の魅力を紹介するギャラリートークも実施。世界観をより近くに感じてみては。

見たもの、感じたもの、伝えたもの
飯山由貴 個展『あなたの本当の家を探しにいく/ムーミン一家になって海の観音さまに会いにいく』

2014.09.13 Vol.626

 昨年に東京藝術大学大学院美術研究科油画科を修了した若手アーティスト・飯山由貴の同ギャラリー初個展。飯山の家族の1人が持つ幻聴、幻覚を、家族で再現する試みの記録映像作品、精神病院の医療記録についての映像作品、その他ドローイングや記録資料などをインスタレーション形式で展示する。飯山は、ネットオークションなどで買い集めたスクラップブックをもとに、映像作品や手編みのタペストリーなどから構成されるインスタレーション作品を制作している作家。スクラップブックの内容から、過去の人物や事件の痕跡を追い、得たイメージやエピソードを収集して作家自身の視点を交え、作品を組み立てていく。近年は匿名のスクラップブックを題材に、ハンセン病や関東大震災など歴史的史実を主題として取り扱うことが多かった飯山だが、今回は自身の家族の1人(妹)が持つ幻聴や幻覚がテーマの出発点となっている。パーソナルな体験をもとに精神病の歴史やその周辺の事例をリサーチしていくなかで、ドキュメンタリーと飯山自身の視点が交差していく。

 幻覚・幻聴という、非日常の視点と重なったとき、浮かんでくる自らのまなざしを意識してみて。

見たもの、感じたもの、伝えたもの
−写大ギャラリー所蔵ヴィンテージ・プリントによる− 森山大道 写真展「アクシデント」

2014.09.13 Vol.626

 日本を代表する写真家・森山大道。近年では ニューヨークやパリなど海外の美術館で大規模な展覧会が開催され、世界各地で写真集が出版されるなど、国際的な評価も高まっている。そんな彼の貴重なヴィンテージ・プリントを多数所蔵する東京工芸大学写大ギャラリーが、所蔵作品の中から厳選したモノクロ50点を紹介する。

 同ギャラリーでは「にっぽん劇場写真帖」や「写真よさようなら」など、1960年代から1970年代に制作された初期の代表的作品のヴィンテージ・プリント約1000点を所蔵。本展では、収蔵作品の中から、森山が1969年に写真雑誌『アサヒカメラ』で1年間(12回)にわたって連載した作品「アクシデント」を一挙展示。このシリーズは、事件や事故などその時の社会的でタイムリーな題材を扱いながら、大胆な表現手法で写真の時代性や複製性を問う、森山初期の重要なシリーズ。今回は、掲載された作品の他、未掲載カットやトリミング違いなどの作品も合わせて展示されるのも見どころだ。貴重なヴィンテージ・プリントによって、写真の常識を覆した森山の、当時の眼差しを感じたい。

写真の”スタイル”が共感を呼ぶ ブルース・オズボーン 写真展 ブルース・オズボーンと親子写真〜2014年『親子の日』に出会った親子〜

2014.08.31 Vol.625

 1980年代から、日本の親子を撮りつづけてきた写真家ブルース・オズボーン。毎年7月第4日曜日の“親子の日”に、100組の親子をスタジオに招待して撮影するイベントを続けており、本展では、2014年7月27日の“親子の日”に撮影した100組の親子写真を展示する。

 1980年に来日して以来、日本を拠点に活動を続ける彼のライフワークとなったのが、親子の写真。パンクの青年とその親を映した、ユーモラスで温かな作品などで話題を集め、2003年にはオズボーンの呼びかけで7月第4日曜日を“親子の日”とし、親子で向き合いコミュニケーションする1日にしようというソーシャルアクションをスタート。以来、有名人から一般の親子まで、さまざまな親子の一瞬をとらえてきた。“親子の日”10周年特別企画として製作を続けて来た映画『OYAKO』も今年完成し、各地で上映会を実施している。最も基本的で普遍的関係にして、同じものは1つとしてない親子の絆。普段はあまり意識していない家族への思いを、改めて思い起こさせてくれるはず。

写真の”スタイル”が共感を呼ぶ 『THE PORTRAITS』刊行記念 MEKURU presents HIROSHI NOMURA EXHIBITION『THE PORTRAITS』

2014.08.30 Vol.625

 昨年9月に52歳で急逝した写真家・野村浩司の、近年手掛けたポートレイトを収めた写真集『THE PORTRAITS』が一周忌に合わせ刊行されることを記念して、写真展を開催。貴重なオリジナルプリントの数々で、野村浩司のオリジナリティーあふれる世界を堪能できる。

 野村浩司は大阪芸術大学卒業後、フリーランスとして活動を開始。音楽雑誌の撮影を行ううちにアーティストから指名されるようになり、数多くのジャケット写真や雑誌、広告を手掛けてきた。なかでも知られているのがCDジャケット。サザンオールスターズやMr.Children、GLAY、スガシカオ、木村カエラ、Perfume、Superflyなど野村が手掛けたジャケットは600枚を超える。

 彼の作品は、一目見て野村浩司の作品だと分かるほどユニーク。おとぎの国に紛れ込んだような非現実な世界観、毒々しいまでのポップさ、ヴィヴィッドな色彩…まるで夢の中で見た世界が写真になって現れたよう。あふれ出る遊び心とユーモア、気持ちよさと気持ち悪さの絶妙なバランスは野村作品の真髄。会場では、写真集の先行販売も実施する他、展覧会オリジナルグッズも販売。

世界的に旬な海外作家に注目! JR展 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery 

2014.08.17 Vol.624

 パリとニューヨークを拠点に活動する注目のフランス人アーティスト・JRの展覧会。国際的な展覧会で高い評価を得、昨年はワタリウム美術館で個展を開催し、日本でも注目を集めたアーティスト。

 17歳ごろから屋外の建物などに写真を張る表現を始めたJRは、世界各地で弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影した巨大な写真を、現地の人たちと壁に張る活動を展開。2012年には、彼が世界的に行う『インサイドアウト・プロジェクト』の一環として、ポートレート撮影用のカメラと大型プリンターを装備した専用トラックで東北の被災地を巡回し、人々を撮影して街中に展示する活動を行った。世界中のストリートを誰もが鑑賞できる“美術館”に変えることによって、地域の問題を世界に提示し、新たなコミュニケーションを生み出していくJR。そこには多くの“気づき”がある。

 本展では、そんなJRのリトグラフ版画を展示。中にはデヴィッド・リンチとのコラボレーション作品もあり、プロジェクト作品とはまた違うJRのアートに親しむことができる展覧会となっている。

Copyrighted Image