中村征夫写真展「海への旅」日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
1月15日(水)〜27日(月)
海に生きる生命や自然の営みを40年以上撮影してきた“海の報道写真家”中村征夫。彼がとらえた海の奇跡と神秘を約200点の作品で紹介する写真展。
展覧会はテーマごと6章に分けて構成。〈海-神秘なる青の世界へ 〜Magic of the blue〉では、中村が世界各国の海で撮影した膨大な作品群の中から、とくに神秘的な青い海のイメージをとらえた作品を紹介。〈驚異の海中アート 〜Art of the creatures〉では、デザイン的視点から、美しく洗練された海の造形物や、なぜこんな形をしているのか思わず首をかしげてしまうような不思議な形状の生き物たちの姿を紹介。
他にも、中村のライフワークの一つである最北オホーツク・知床の海や、中村の代表的フィールド・東京湾の新作や未発表作品なども展示。また、海の生き物たちのユーモラスな姿をとらえた写真に、中村の一言コメントを添えた〈新版・海中顔面博覧会〉は、海の生き物たちをより身近に感じられる作品が並ぶ。
会場では、中村の撮影現場の様子を映像コーナーで紹介。知られざる撮影秘話にも触れることができる。
【時間】10〜19時(入場は30分前)【休】会期中無休【料金】一般・大学生700円 中高生500円【問い合わせ】03-3241-3311(代表)【交通】地下鉄 三越前駅より徒歩1分【URL】http://www.mitsukoshi.co.jp/
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ART 建築×アートが生み出す可能性
磯崎新 都市ソラリス
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
12月14日(土)〜2014年3月2日(日)
1997年、ICCのオープニング企画展『海市——もうひとつのユートピア』を監修した建築家・磯崎新を再び迎え、これまでの都市デザイン、アーキテクチャ論を超える新たな都市像を考える場として企画された展覧会。タイトルのモチーフとなっているのは、スタニスワフ・レムによるSF小説。後にアンドレイ・タルコフスキー監督により『惑星ソラリス』として映画化されたことでも知られている。
会場では、1960年代から現在に至るまで磯崎が手がけてきた都市計画プロジェクトの変遷をたどると同時に、複数の参加者の介入によって変化していくワーク・イン・プログレスの形で展示が展開。現在、中国で進行中の磯崎の最新のプロジェクト『鄭州都市計画』を取り上げ、ワークショップやディスカッションなどを通じて、都市像の新たな可能性を模索していく。
【時間】11〜18時(入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(月曜が祝日の場合翌日)、年末年始(12/28〜1/3)、保守点検日(2/9)【料金】一般・大学生500円 高校生以下無料【問い合わせ】0120-144199【交通】京王新線 初台駅 東口から徒歩2分 東京オペラシティタワー4階【URL】http://www.ntticc.or.jp/
ローソンチケットにて発売中! 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
漫画家、藤子・F・不二雄さんの作品原画などを展示する美術館「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」にもクリスマスがやってきた。館内には、大きなツリーが登場し、季節に合わせた展示などがスタート。たくさんの来場者に笑顔を届けている。
1階の展示室㈵では、通常の展示に加えてクリスマスを題材にしたお話の原画も展示。藤子・F・不二雄さんの作品には日常を舞台にしたものが多いため、クリスマスのように季節感あふれるシーンもたくさん登場する。そのなかから抜粋して展示をしている。
また11月27〜12月9日の期間限定で、展示室㈵と展示室㈼のすべてのまんが原画を本原画で展示する。施設では、作品保護のために、一部の原画を定期的に複製と入れ替えて展示しているが、12月1日の藤子・F・不二雄さんの80回目の誕生日を記念した特別企画だ。
2階のみんなのひろばには、生誕80周年記念限定クリスマスツリーが登場。「たのしいクリスマスを夢みるこどもたち」をテーマにぬくもりあるオリジナルのオーナメントが飾りつけられている。いろんな「発見」や「ひ・み・つ」が隠されているワクワクするツリーだ。
ほかにも、ミュージアムカフェの「ドラミちゃん スノーツリープレート」やテイクアウトコーナーの「Xmasカップケーキ」などクリスマスフェア限定メニューやグッズがたくさん登場している。
施設は、「藤本(藤子さんの本名)の作品を応援してくれた子どもたちへ恩返しをしたい」という藤子・F・不二雄夫人の想いから企画がスタートしたもの。藤子さんの作品や原画、関連映像などを中心に、藤子さんが書き続けた夢や希望、友情、人を愛する優しい気持ちなどにあふれた作品の世界を心と体で体験できる内容になっている。
子供はもちろん、藤子さんの作品を見ながら育ってきた大人まで、この美術館ならではのクリスマスを楽しめそうだ。
入館は完全予約制。チケットはローチケやローソンミニストップ店頭のLoppiで購入できる。希望の日時を選び事前にチケット購入する。
現代のプロダクトデザイン−Made in Japanを生む
さまざまな伝統の工芸や、地域に根付いた手工業の技術に、新たな可能性を見出すプロダクトデザイナーたち。現代の生活に提案しうる新たな道具を企画し、デザイン開発から生産、さらには自ら製品発表をしたり普及や流通にも携わる、プロダクトデザイナーたちの仕事に注目。陶磁器、染織品、漆木工品、金工品など、多彩なジャンルから、斬新でユニークな逸品たちを紹介する。
展覧会では、大治将典、小泉誠、城谷耕生、須藤玲子ら現代のプロダクトデザイン界を代表する気鋭のデザイナーによる作品を中心に、新進作家の作品として6名のデザイナーがさまざまな素材で作ったセンヌキを作る〈センヌキデザインプロジェクト〉も紹介。これからのプロダクトデザインの将来とその可能性を検証する。日本のものづくりを担う気鋭のプロダクトデザイナーたちが生み出す、今日の“Made in Japan”のクールさを感じてみよう。
ART モノクロの向こうに、人生いろいろ
『ジョセフ・クーデルカ展』
東京国立近代美術館 開催中〜2014年1月13日(月)
チェコスロヴァキアの世界的写真家、ジョセフ・クーデルカのアジアでは初となる回顧展。代表的なシリーズ『ジプシーズ』や『エグザイルズ』も含む約280点を7部構成で展示する、見ごたえ満点の展覧会。
1960年代にチェコスロヴァキアで頭角を現したクーデルカは、ワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻を撮影した後、故国を離れイギリス、次いでフランスを拠点にし、代表的シリーズを発表。その詩的にして独特のインパクトを持つ作品は、世界的に高く評価された。
本展は、クーデルカ初の本格的な回顧展として、2002年から巡回されていた展覧会。アジアでは初となる東京展では、これまで展示されなかったヴィンテージ・プリントが加わるほか、『カオス Chaos 1986-2012』のシリーズを、最新作も含めた新たな構成で展示する。
【時間】10〜17時(金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(12/23、1/13は開館)、12/24、年末年始(12/28〜1/1)【料金】850円、大学生450円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 東西線 竹橋駅 1b出口より徒歩3分。東京国立近代美術館 企画展ギャラリー【URL】http://www.momat.go.jp/
ART 耳を澄まして。空を見上げて。
松本秋則展 水の劇場 水滴の音(ね)2013.10.29-11.13
ストライプハウスギャラリー
10月29日(火)〜11月13日(水)
不思議な楽器を製作し、その楽器が奏でる“音”そのものもアート作品にしてしまう、造形作家・松本秋則の展覧会。
松本秋則は、1980年ごろから音の出る作品=サウンドオブジェを創作してきた。その作品は、人力や電力だけでなくときに風や水の力で、自動演奏するというユニークなもの。これまで、ギャラリーや美術館だけでなく野外でも、不思議な音色を響かせてきた。オブジェの素材には竹が使用されることが多く、何かが仕掛けられていそうな不思議な形もチャーミングだ。今回の展覧会では、ギャラリーを閉め切って、つるした氷から水盤へと滴る水滴の音を聞くというもの。照明の温度で解けないよう、抑えられた光の中に浮かび上がる氷の塊が、音を奏でながら、少しずつ形を変えていく…。水滴がどんな音を奏でるのか、それはその場にいる人間にしか分からない。“不思議美術家”松本秋則の醍醐味を、感じてみよう。
【時間】11時〜18時30分【休】日、祝【料金】入場無料【問い合わせ】03-3405-8108【交通】地下鉄 六本木駅 徒歩4分【URL】http://striped-house.com/
ART この秋、見逃し厳禁の現代アート展!
『森村泰昌 レンブラントの部屋、再び』
原美術館 開催中〜12月23日(月・祝)
名画の登場人物に扮し、原作あるいはその時代背景に独自の解釈を加える作品を一貫して制作している現代アーティスト、森村泰昌。国内外で活躍し来年開催される『横浜トリエンナーレ2014』でアーティスティックディレクターを務めることも決定している。その森村が、1994年に原美術館で日本の美術館における初個展として開催し、大きな話題を呼んだ“伝説の展覧会”『レンブラントの部屋』展が復活。
同展は、現代の“自我”を主題としていた当時の森村が、同じく“自我”に取り組んだ先駆的存在であり偉大な画家であるレンブラントの人生を展覧会のテーマに据えたもの。レンブラントの自画像に自己を重ね合わせながらも、自己を突き詰めていったレンブラントと、開かれた自己を提唱する森村自身の芸術を、それぞれ浮き彫りにしていく見事な展覧会となった。
本展は、94年の展覧会終了後、同館コレクションとなったシリーズ全作品で構成される。
【時間】11〜17時(水曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(10/14、11/4、12/23は開館)、10/15、11/5【料金】一般1000円 大高生700円、小中生500円【問い合わせ】03-3445-0651【交通】JR品川駅 高輪口より徒歩15分【URL】http://www.haramuseum.or.jp/
ART お出かけ日和にギャラリーめぐり
写真展「昭和」写真家が捉えた時代の一瞬
日本橋三越本店 新館7Fギャラリー 10月2日(水)〜7日(月)
日本写真史に名を刻む名写真家たちの作品で“昭和”を振り返る展覧会。木村伊兵衛、土門拳、濱谷浩、林忠彦、薗部澄、芳賀日出男、長野重一、田沼武能、熊切圭介の9人の写真家と、入江泰吉(奈良)、緑川洋一(瀬戸内)、浅野喜市(京都)ら、各地で独自の作家活動を続けた写真家たちの作品、200点が揃う。
本展では、戦前・戦中の暮らし、占領下の日本、戦後の復興期からオリンピック・万博に沸いた高度経済成長期まで、9章に分けて、それぞれのシーンをとらえた作品を紹介。“銀ブラ”を楽しむ人々の姿をとらえた林忠彦の作品や、英語の看板が立てられた靖国神社前で頭を垂れる人々をとらえた木村伊兵衛の作品など、昭和を語ってきた有名な作品も多数展示される。路地で遊ぶ子ども、日本橋三越本店で行われたファッションショーを食い入るように見つめる女性たち…。モノクロ写真から、その瞬間をたくましく生き抜く日本人の姿が、鮮やかに浮かび上がる。大正モダニズムの光が残る時期から、太平洋戦争、敗戦後の混乱、高度成長と、激動の時代をたどった“昭和”。その輝きを、いきいきと感じ取ることができる。
【時間】10〜19時(最終日は17時30分まで。入場は30分前まで)【休】会期中無休【料金】一般・大学生700円 中高生500円 小学生以下無料【問い合わせ】日本橋三越本店03-3241-3311(大代表)【交通】地下鉄 三越前駅より徒歩1分【URL】http://crevis.co.jp/topics/index.php?no=24
ART 未来を見つめる、現代アート
森美術館開館10周年記念展 六本木クロッシング2013展
アウト・オブ・ダウト—来たるべき風景のために
森美術館 9月21日(土)〜2014年1月13日(月・祝)
日本のアートシーンを総覧する3年に一度の展覧会シリーズ『六本木クロッシング』4回目となる展覧会。今回は、シリーズ初の試みとして、海外からゲスト・キュレーター2名を迎え、森美術館キュレーターとの共同企画により開催。東日本大震災以降明らかに高まっている社会的な意識を反映しつつ、日本の現代アートの“いま”を、歴史やグローバルな視点も参照しながら問いかける。今日までの社会通念や既存の制度に向けられた疑念=ダウトから、アートを通じてどのような生産的な議論を生み出せるのか。本展では、29組のアーティストによる芸術的実践を紹介していく。
【時間】10〜22時(火曜のみ17時まで)入館は閉館の30分前まで【休】会期中無休【料金】一般1500円 学生(高校・大学生)1000円 子供(4歳〜中学生)500円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】日比谷線 六本木駅 徒歩0分(コンコースにて直結)。六本木ヒルズ森タワー 53階【URL】http://www.mori.art.museum/
ART ”光”がもたらすアートたち
全国を回り、累計で約50万人を動員した話題の展覧会がついに東京で開催される。
国内外で活躍するアーティスト11組が集結し、光をモチーフにしたアート作品を展示する展覧会。アナログな手法から最新技術を取り入れたデジタルな手法までを用いた計19点が登場する。本展の見どころは“見る・触る・参加する”を基本に制作された作品が揃っているところ。アーティストグループ・アトリエオモヤは、一枚の布ごしに、たくさんのビー玉を触って動かし、色と光の変化を楽しむ作品を出展。メディア・アーティストの児玉幸子は、バーチャルとリアルの融合を体感できる作品を出展。アーティスト・森脇裕之は、手をかざすと光が波紋のように広がる不思議な作品を出店。
イマジネーションを刺激する双方向性を重視した作品たちは“難しい”“分からない”という現代アートのイメージを一新させてくれるはず。子供も大人も、楽しみながらアートを体感することができるはず。
【時間】10〜17時(入場は閉館の30分前まで)【休】会期中無休【料金】一般および大学生1200円 小中高校生600円【問い合わせ】03-3833-4191【交通】JR上野駅 公園口より徒歩3分【URL】http://www.mahou-museum.com/
ART ”今”が生み出したアートたち
アメリカン・ポップ・アート展
国立新美術館 開催中 〜10月21日(月)
世界的アートコレクターとして知られるジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻のコレクションの中から、アメリカン・ポップアートの代表的作品を一挙紹介する注目の展覧会。日本美術や現代美術における世界有数のコレクターであったパワーズ夫妻は、アメリカン・ポップ・アートの真価にいち早く着目したコレクターでもあった。作家を直接支援し続けた夫妻のもとには、アンディ・ウォーホルら、ポップアート界の代表的アーティストの作品が集まり、個人としては世界最大級のポップ・アート・コレクションとなっている。本展では、ウォーホルの最高傑作『200個のキャンベル・スープ缶』を日本初公開するほか、ロイ・リキテンスタイン、クレス・オルデンバーグ、ジェイムズ・ローゼンクイスト、ジャスパー・ジョーンズらの1960年代の代表作を含む約200点で、アメリカン・ポップ・アートを総合的に紹介する。
【時間】10〜18時(金曜は20時まで。入場は閉館の30分前まで)【休】火曜【料金】一般1500円 大学生1200円 高校生800円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)【URL】http://www.tbs.co.jp/american-pop-art2013/