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ART | TOKYO HEADLINE - Part 24
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重森三玲 ― 北斗七星の庭 展

2011.11.28 Vol.532

ワタリウム美術館 12月4日(日)〜2012年3月25日(日)

 日本庭園研究の第一人者であり、さまざまな名庭を残した作庭家でもある重森三玲に焦点を当て、彼が求めた日本の美意識の真髄に迫る。

 10代から茶道や華道に親しんだ重森三玲が、本格的な作庭に取り組んだのは40代に入ってからだったという。36歳のとき、約2年半という驚異的なスピードで400庭以上の古庭園の実測を行い、日本庭園史を一気に体系化。その後、京都の東福寺方丈庭園を皮切りに、生涯に約200あまりの庭をデザインしている。

 本展では、近代の作庭家として最も重要かつ最もアヴァンギャルドな存在といわれる重森三玲の庭を、さまざまな角度から検証。会場内に、東福寺本坊の庭園「北斗七星の庭」と「小市松の庭」の一部原寸模型を展示。他、重森がデザインを手掛けたインテリアや、「日本庭園史図鑑」にまとめられた実測図面の一部なども紹介する。

【時間】11〜19時(毎週水曜は21時まで) 【休】月曜(12/5、12、19、26と1/9は開館)12/13〜1/3は休館 【料金】大人1000円 学生800円(会期中何度でも入場できるパスポート制チケット) 【問い合わせ】03-3402-3001 【交通】地下鉄 外苑前駅より徒歩8分 【URL】http://www.watarium.co.jp/


ディエゴ・シン Table for one.

2011.11.14 Vol.531

小山登美夫ギャラリー東京 7F 開催中〜11月30日(水)

 マイアミを拠点に活動するアーティスト、ディエゴ・シンの個展。小山登美夫ギャラリーでの個展は、2007年に開催された「The Indirect Man」に続き、2回目となる。

 ディエゴ・シンはアルゼンチンに生まれ、ケネディー大学で社会コミュニケーション学を学んだ後、同大学院美術科を修了。2003年から04年にかけて、マイアミのMiami Light Projectにてキュレーターとして活動し、Visual Arts Programをディレクションした経験を持つ。現在もマイアミを中心に個展・グループ展を開き、そのアートシーンで存在感を放っている。

 今回の個展について、ディエゴ・シンは“一人で外食をする時、携帯で誰かと話をするふりをしてしまう”ことについてのテキストを寄せている。社会コミュニケーション学を学んだ経験を持つだけに、孤独の不安についてを語っているのかと思えば、そういうわけでもないらしい。レストランで自分自身と会話して、一人で部屋に帰宅した画家が、選んだ答えとは。それを見る時、鑑賞者もまた頭の中で自分にダイアルすべきなのかもしれない。

【時間】12〜19時 【休】日月祝 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3642-4090 【交通】地下鉄 清澄白河駅より徒歩7分 【URL】http://www.tomiokoyamagallery.com/


“Ach,so!?=あっ、そう!?”2011 Part 2

2011.11.07 Vol.530

マキイマサルファインアーツ 11月11日(金)〜22日(火)

 日独交流150周年にあたる今年、日・独の作家を紹介する交流展を開催。展覧会のタイトルとなっている「Ach so あっ、そう」は、実はドイツ語と日本語の類似語。日本語では、それまで知らなかった何かに驚いた時などに「あっ、そう!」と言うが、ドイツ語でも、期せずして新しい知識を得た時に「Ach so!」と言う。日本とドイツ、まったく異なる文化を持つ2つの国で、奇しくも同じ表現が使われているのだ。そんな「Ach so あっ、そう」をキーワードにした展覧会。10月28日から11月8日まで開催されていたパート1に続き、11日からはパート2がスタート。出展作家は古池潤也、トルステン・パトリシュ・ブルッフら。

 未知の表現方法に出会い、これまでしたことのない経験や感動を体験できるコンテンポラリーアート。日独アートの新たな出会いで、たくさんの「あっ、そう!」を見つけることができるはず。

【時間】11〜19時(最終日は17時まで・金曜は20時まで) 【休】会期中無休 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3865-2211 【交通】JR総武線浅草橋駅 東口より徒歩2分 【URL】http://www.makiimasaru.com/


「Miya Ando’elements’」

2011.10.31 Vol.529

ギャラリー・ショウ・コンテンポリー・アート 開催中〜11月26日(土)

 刀鍛冶・安藤正勝の子孫という出自を持ち、鋼鉄を素材に制作を続けるMiya Ando(美夜・安藤)の個展。

 日本とロシアの血を引き、住職であった祖父を通して仏教に触れながら、北カリフォルニアで育ったMiya。彼女の持つ2つのルーツは、その作品の根底にも大きな影響を与えてきた。UC Berkeleyを経てイェール大学院に進み東南アジア仏教図像学修士課程で哲学と東洋美術を学んだMiyaは、より深く仏教的哲学を作品に反映させることとなる。いつしかMiyaの中で交わった2つのルーツは、鋼鉄という素材を通して、静かで深遠な空間を提示する作品を生み出していく。

 本展では“儚さ”についての思考をベースに、“elements”=土、水、空、火に触発された作品を発表。鋼鉄作品のインスタレーションによって瞑想的なスペースを作る。自然の脅威を目の当たりにした今、Miyaがかたどった静寂の中で、すべてのものの儚さ、そして儚いゆえの強さと美しさ、愛おしさを、感じることができるかもしれない。

【時間】11〜19時(土曜は17時まで) 【休】日祝 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3275-1008 【交通】JR 東京駅 八重洲口より徒歩1分 【URL】http://www.g-sho.com/


TARO LOVE 展 ~岡本太郎と14人の遺伝子~

2011.10.24 Vol.528

西武渋谷店 A館7F特設会場 10月25日(火)〜11月6日(日)

 岡本太郎生誕100年記念事業「TARO 100祭」の一環として開催される、岡本太郎へのオマージュ展。作品は西武渋谷店内のパブリックスペースなどに設置されており、来場者はマップを持って、店内に配置された14人のアーティストの作品を見て回るというユニークな形の展覧会。作品はさまざまな場所に設置されており、それぞれ店内空間と合致したインスタレーションとして楽しむことができるようになっているのも面白い。日本各地に点在する岡本太郎のパブリックアートのように、作品を探し、見て、考えて、何かを発見してもらいたい、パワーをもらって元気になってもらいたい、という趣旨で企画されたもの。参加するのは、会田誠、青山悟ら岡本太郎の遺伝子を受け継ぐ14人の作家たち。次世代アーティストたちの作品に、しっかりと引き継がれた岡本太郎のアートミーム(芸術遺伝子)を感じてみよう。

【時間】10〜20時(入場は閉場の30分前まで) 【休】会期中無休 【料金】500円 (A館7F特設会場のみ。特設会場以外に展示されている作品は店舗営業時間に鑑賞可能)高校生以下無料 【問い合わせ】西武渋谷店 03-3462-0111(大代表) 【交通】渋谷駅すぐ 【URL】http://www.artmeetslife.jp/


五月女ケイ子 開運展2011

2011.10.10 Vol.527

ラップネットシップ 10月21日(金)〜11月3日(木・祝)

 ゆる〜いのにインパクト満点のイラストで人気を博している五月女ケイ子が、3年10カ月ぶりとなる個展を開催。イラストレーター、コラムニスト、舞台女優など多彩な活動を繰り広げ、最近では、昔ばなしのパロディーの絵本「バカ昔ばなし」も話題に。

 そんな五月女は、2010年に長女を出産。あっという間に1歳数カ月になり、ようやく少し落ち着いてきたので、満を持しての展覧会開催となったとか。出産→開運ということで、展覧会開催が決定した今年初めの時点で『開運展』というタイトルが決定していたが、その後東日本大震災が発生。五月女は、自分の表現活動が少しでも“人々の幸せ”につながることができれば…と、新たなアイデアも盛り込んでの開催となった。

 展覧会では、開運をテーマとした新作絵画を発表するほか、チャリティーTシャツや開運グッズなども新しく作り、収益の一部を被災地に寄付する予定。さらに、写経ならぬ「写パカ」体験コーナーやイベントも計画中とのこと。笑う門には福来る!

【時間】12〜20時(最終日は18時まで) 【休】会期中無休 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-5411-3330 【交通】地下鉄 明治神宮前駅 5番出口より徒歩2分 【URL】http://www.lapnet.jp


岡田好永人形展 phantom leaf

2011.10.03 Vol.526

ストライプハウスギャラリー 10月4日(火)〜15日(土)

 独創的な作品で知られる、人形作家・岡田好永の個展。

 その作品は“人形”というイメージの枠を超え、深いテーマ性を感じる立体作品として、鑑賞できるものが多い。今回、展覧会タイトルにもなっている『phantom leaf』は、高さ130センチ、幅70センチという大型のオブジェ。ユーモラスにのびる枝からは、不思議な葉や実が実り、愛らしい鳥がとまっている。一見童話的な世界が広がるが、気がつけばその実は、乳房や唇にも似て…。使われているのは、桐塑(とうそ)、布、針金という、創作人形でよく使用される素材。イメージにとらわれずさままざまな表現を持つ岡田にとって“人形”の形は無限。岡田の作品は、その形が人であれ、動物であれ、不思議な植物であれ、ひそかに息づいているのをはっきり感じることができるのだ。

【時間】11時〜18時30分 【休】日祝 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3405-8108 【交通】地下鉄六本木駅3番出口より徒歩4分。 【URL】http://striped-house.com


高松次郎 言葉ともの ―純化とトートロジー

2011.09.26 Vol.525

NADiff a/p/a/r/t 開催中〜10月30日(日)

 1960年代前半から日本現代美術を牽引してきた高松次郎(1936−98)に再び着目する展覧会。伝説的アート集団・ハイレッドセンターのメンバーとして前衛的な芸術活動により話題を集めた高松は、その一方で彼自身の文章・不在論とリンクする「影」シリーズなどで高い評価を得た。その後の思考を深めていった高松は1968年ごろを境にして、造形することの構造の分析、表象作業の解体へと進んでいく。没後15年を迎えて開催される本展では、高松のドローイング作品(60年代後半〜70年代前半)や複合体(写真作品のマルティプル、再制作)を展示。合わせて、この度刊行された光田由里著「高松次郎 言葉ともの」を紹介し、高松次郎の思考のありかを伝えながら、高松と会ったことのない世代の方たちが彼の仕事から何を受け取り得るかを探ってゆく。

【時間】12〜20時 【休】月曜(月曜が祝日の場合は翌日休み) 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3446-4977 【交通】JR 恵比寿駅から徒歩6分 【URL】http://www.nadiff.com


メタボリズムの未来都市展 戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン

2011.09.12 Vol.524

森美術館 9月17日(土)〜2012年1月15日(日)

 1960年代、丹下健三に強い影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に「メタボリズム」と呼ばれる建築運動が展開された。生物用語で「新陳代謝」を意味するそれは、環境にすばやく適応する生き物のように次々と姿を変えながら増殖していく建築や都市のイメージを指す。戦後の荒廃から高度経済成長期へと以降した日本で、彼らは自由な発想により、大胆で斬新、壮大な都市のイメージを生み出していった。彼らが描いた未来の理想都市には、大きな転換点に直面している今だからこそ、参考にしたい建築や都市のヒントが詰まっている。本展では4構成で、メタボリズムの誕生から今後を紹介する。

【時間】10〜22時(火曜のみ17時まで・9/25は17時まで・1/3は22時まで・入館は閉館時間の30分前まで) 【休】会期中無休 【料金】一般1500円 学生(高校・大学生)1000円 子供(4歳〜中学生)500円 【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル) 【交通】地下鉄 日比谷線 六本木駅より徒歩0分(コンコースにて直結)。六本木ヒルズ森タワー 53階 【URL】http://www.mori.art.museum


棚田康司 展 「生える少年」

2011.09.05 Vol.523

ミヅマアートギャラリー 開催中〜10月1日(土)

「一木造り」によって、1本の木から少年少女の像を生み出す彫刻家・棚田康司の新作個展。2008年に静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館で行われた個展以降、海外展からの招致や、第20回タカシマヤ美術賞の受賞など国内外から大きな注目を集めており、約2年半ぶりの個展となる本展にも期待が寄せられる。

 今回は、「ジパング」展(日本橋高島屋他巡回)に出展した「少女」や展覧会タイトルにもなった「生える少年」など、新作6点を展示する。

 少年少女たちの姿はあくまで華奢で、か弱い。しかし大きな世界に手を延ばし、大海原へこぎ出してゆくその姿は、動かしがたい意志に満ちている。それは、真っ白な未来を持つ少年少女たちの強さなのか、木という生物から生まれた者の強さなのか。

 9月22日から青山・スパイラルガーデンで行われる個展「○と一(らせんとえんてい)」でも新作を発表する予定。それぞれの空間での作品のたたずまいを楽しんでみては。

【時間】11〜19時 【休】日月祝 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3268-2500 【交通】有楽町線・南北線市ヶ谷駅 出口5より徒歩5分 【URL】http://mizuma-art.co.jp


「千代田芸術祭 2011」

2011.08.29 Vol.522

3331 Arts Chiyoda 9月3日(土)〜9月19日(月・祝)

 誰でも参加できるオープンなフェスティバル「千代田芸術祭 2011」が再スタート。

 展示部門「3331 アンデパンダン」は、第1回開催となった昨年度は平面作品を中心に約350点の作品が集結。通常アンデパンダンとは出品に優劣をつけない無審査方式の展覧会を指すが、3331ではスカラシップ制度を設け作家の支援を行っている。会期中に行われる人気投票なども審査の結果に反映されるので、興味を持った作品に投票してみては。

 他、ダンスやバレエなど身体表現を使った作品が集まるステージ部門「おどりのば」、ブックやアートなどのブースが並ぶマーケット部門「Whole Arts Market」など、新たな企画も加わる。

 お祭りに出かけるような気分で美術作品を満喫できるアートの祭典だ。

 【時間】12〜19時(最終日は18時まで) 【休】火曜 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-6803-2441 【交通】地下鉄 末広町駅4番出口より徒歩1分 【URL】http://www.3331.jp


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