世界を舞台に活躍する、日本の代表的前衛芸術家・草間彌生。その全貌に迫る、国内で過去最大級となる大規模個展を開催。
草間彌生(1929年?)はコック内での活動を経て1957年に渡米。巨大なカンヴァスを小さな網目状のストロークで埋め尽くし、男根状の突起を家具などにびっしり張り付けたソフト・スカルプチュアや、一切の構成を排除したモノクロームのネット・ペインティング、そしてハプニングと呼ばれるパフォーマンスなど、先駆的な作品を次々と発表し、注目を集めた。
体調を崩し1973年に帰国するも、入院生活を送りながら活動を再開した草間は、その後、水玉、ネット、男根状の突起などの従来のモチーフを大胆に再解釈し、具象的なイメージと組み合わせた色彩豊かな作品を生みだしたほか、新たなジャンルやコラボレーションも行い作品世界をさらに広げた。
本展は、過去最大級の個展として、初期から最新作まで総数約270点を展示。草間のアイコン的モチーフかぼちゃの巨大なオブジェ(撮影可)、日本初公開となる集大成的シリーズ『わが永遠の魂』など、見どころ満載。