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ART | TOKYO HEADLINE - Part 5
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写真表現の未来 『トーマス・ルフ展』

2016.09.25 Vol.675

東京国立近代美術館 開催中?11月13日(日)

写真表現の未来『杉本博司 ロスト・ヒューマン』展

2016.09.24 Vol.675

東京都写真美術館 開催中?11月13日(日)

美術館が、特別な空間になる。『森のファンタジー —マクロレンズの視点—』

2016.09.13 Vol.674

 自然の美しさを、独自の感性と観察眼によりマクロレンズ一本で表現する、磯重吉(いそ しげよし)の写真展。カラー作品43点を展示。自然の隠れた魅力を森の中に探し求めた作者が、マクロレンズ一本で表現したカラー作品43点で構成。

「森のオーロラ」は枝先のクモの糸を、光と風との戯れが作り出す一瞬の自然美を、「妖精・葉精」は葉っぱたちを人の顔に見立てたユニークな視点で表現。独自の感性と観察眼で撮り貯めた自然のファンタジー2部作にして、作者が30年の歳月をかけた“樹”を巡る3部作の完結編となる。

 マクロレンズを通してとらえた、知らざる自然のワンダーな世界を楽しんでみては。

『森のファンタジー —マクロレンズの視点—』
リコーイメージングスクエア新宿 9月28日(水)〜10月10日(月・祝)

【時間】10時30分〜18時30分(最終日は16時まで)
【休】火曜
【料金】入場無料
【問い合わせ】03-3348-2941
【交通】地下鉄 大江戸線 都庁前駅A1出口より徒歩5分 新宿センタービルMB(中地下1階)
【URL】 http://www.ricoh-imaging.co.jp/

美術館が、特別な空間になる。篠山紀信展「快楽の館」

2016.09.10 Vol.674

 1960年代から、日本の写真界の第一線で活躍を続けてきた写真家・篠山紀信による、ユニークな企画の写真展。篠山本人のアイデアにより今回の作品はすべて、展覧会場でもある原美術館で撮影されたもの。一般的に写真展というと、展覧会場とは別の場所で撮った写真を展示するのが通例だが、本展では出品作品はみな、同会場で撮影されたもの。そのうちのいくつかは、まさに撮影場所に展示されていたりもする。同じ空間で、写真の中の“過去”と鑑賞者のいる“現在”が交錯し、幻惑的であると同時にどこか倒錯した鑑賞体験を味わうことになる。

 原美術館の建物は1930年代に個人邸宅として建てられており、日本近代建築史の観点からも貴重な建築物となっている。その独特な空間を舞台に“快楽の館”を作り出すため、全作品の主題をヌードで一貫。カラー、モノクロ合わせ約60点を展示する。

 本展は巡回展示が行われず原美術館だけで開催される。ここだけ、今だけという密やかさも、より耽美を醸し出す。“快楽の館”へと変貌した、原美術館へ足を踏み入れてみては。

篠山紀信展「快楽の館」
原美術館 開催中〜2017年1月9日(月・祝)

【時間】11〜17時(11/23を除く水曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】月曜(9/19、10/10、1/9は開館)、9/20、10/11、年末年始(12/26〜1/4)
【料金】一般1100円、大高生700円
【問い合わせ】03-3445-0651
【交通】JR 品川駅より徒歩15分
【URL】 http://www.haramuseum.or.jp/

【時を超えて、伝えられるもの】写大ギャラリーコレクションより 東京工芸大学同窓会90周年記念写真展「90 years」

2016.08.24 Vol.673

 東京工芸大学は、小西写真専門学校(旧制専門学校)として1923年に創立。1926年に校名を東京写真専門学校に改称した際に同窓会が発足。その創設90年を記念し、創設から現在までに同校が輩出した写真家たちの作品を、写大ギャラリーのコレクションの中から選りすぐって展示する。

 本展では、文部科学大臣が選出する文化功労者に選ばれた渡辺義雄(1928年卒)、田沼武能(1949年卒)、細江英公(1954年卒)といった昭和を代表する写真家たちの作品から、本城直季(2004年卒)や、高木こずえ(2007年卒)といった木村伊兵衛写真賞も受賞した気鋭の写真家まで、同窓会90年の歴史の中で生まれた才能の数々を一挙紹介。

 1975年に細江英公の発案により同校に開設された写大ギャラリーでは、国内外の著名な写真作品など約1万点のオリジナルプリントを所蔵。その中には、同校出身作家の作品も、もちろんオリジナルプリントで所蔵している。

 出展作品の豪華さもさることながら、日本の写真表現の90年、そして時代の流れとしての90年を、楽しんでみては。

【時間】10〜20時【休】会期中無休【料金】入場無料【問い合わせ】03-3372-1321(代)【交通】地下鉄 中野坂上駅1番出口より徒歩7分【URL】 http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/

【時を超えて、伝えられるもの】岡本太郎の沖縄

2016.08.20 Vol.673

 芸術家・岡本太郎が、返還前の沖縄を撮影した写真作品の展覧会。写真と合わせて、当時の貴重な記録映像も上映する。

 前衛的な絵画や彫刻作品のイメージで知られることの多い岡本太郎だが、彼はパリ留学時に写真も学んでおり、写真家としても大きな評価を得ている。その主なテーマの一つが、東北や沖縄に残る“忘れられた日本”の光景だった。

 1959年11月、返還前の沖縄に降り立った太郎が見たものは現代日本人がどこかへ押しやり、失ってしまった日本の姿だった。「これこそ、オレたち自身なんだぞ、日本そのものなんだぞ」。清冽に生きる沖縄の人々に、日本人の、そして自分自身の根源を見出した太郎は、夢中になってシャッターを切った。彼が残した写真は、太郎の目が見た光景、太郎の心をとらえた光景を、今に伝えてくれる。その光景を前に、岡本太郎の感動をぜひ追体験してほしい。

【時間】10〜18時(入館は閉館の30分前まで)【休】火曜【料金】一般620円、小学生310円【問い合わせ】03-3406-0801【交通】地下鉄 表参道駅 より徒歩8分【URL】 http://www.taro-okamoto.or.jp/

夏は現代アートでリラックス「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」

2016.08.07 Vol.672

 民間企業の現代美術コレクションとして世界で最大規模を誇るUBSアート・コレクションから厳選した現代アートが東京ステーションギャラリーに集結。歴史ある駅舎を展示室とする東京ステーションギャラリー独自の空間を12の部屋の集合に見立て、その一部屋ごとにUBSアート・コレクションから厳選した12作家を当てはめる。精神分析学者ジークムント・フロイトの孫としても知られるルシアン・フロイドや、コンセプチュアル・アートの第一人者エド・ルーシェイを軸に、映像、立体など約80点を展示。フロイド、ルーシェイの他、日本の荒木経惟や小沢剛、デイヴィッド・ホックニー、スーザン・ローゼンバーグ、リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダーらの作品が並ぶ。

 常設の展示施設を持たず、世界各国のさまざまな施設に収蔵されているUBSアート・コレクション。企業コレクションならではのフットワークの軽さで、アートシーンを敏感にキャッチして収集された、豪華な作品群は必見。

【時間】10〜18時(金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜【料金】一般1000円、高大学生800円【問い合わせ】03-3212-2485【交通】JR東京駅 丸の内北口 改札前(東京駅丸の内駅舎内)【URL】 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

夏は現代アートでリラックス 風能奈々展「線でつなぐ遊びと名前をつけること」

2016.08.07 Vol.672

 イマジネーション広がる光景を“紡ぐ”アーティスト、風能奈々の個展。風能は、幼いころから魅了されている物語や神話に登場する動植物や人、風景やおまじないの道具などのモチーフを一見、織物だったり磁器だったりと多様な質感で描いていく作家。その重層的ながら透明感のあるマチエール(画肌)は、とても印象的だ。織物を一針一針紡いだような立体的かつ繊細な筆致や、素材を塗り重ねていくことで得られた磁器のような光沢感、マスキングによって浮かび上がる模様など、いくつものレイヤーが作り出す視覚効果が、一つの画面の中に、複雑な空間を作り出していく。

 今回の個展では、大小さまざまな新作ペインティングを展示。これまでの作風とはまた違う遊び心を感じさせる作品や、新たな手法を取り入れた作品など、新境地に立った作家の姿を見ることができる。繊細かつユニークな表現で紡がれた、物語性あふれる幻想の世界を楽しんで。

【時間】11〜19時【休】日月祝および夏季休暇(8/14〜29)【料金】入場無料【問い合わせ】03-6434-7225【交通】地下鉄 北参道駅 徒歩2分【URL】 http://www.tomiokoyamagallery.com

未来を想像。アートを創造。「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」

2016.07.26 Vol.671

 歴史的な天文学資料から、現代アーティストによる芸術作品、宇宙開発の最前線に至るまで、宇宙に関するさまざまな作品・資料を古今東西、ジャンルを問わず約200点、紹介する今夏注目の展覧会。

 会場は「人は宇宙をどう見てきたか?」、「宇宙という時空間」、「新しい生命観—宇宙人はいるのか?」、「宇宙旅行と人間の未来」の4つのセクションで構成。

 目玉の一つは国内外の現代アーティストによる、宇宙を体感できるインスタレーション。宇宙にいるかのような浮遊感を体感できるチームラボの新作など、宇宙の神秘を感じるインスタレーションの数々が登場。また、あのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた天文学手稿をはじめ“宇宙開発の父”と呼ばれるツィオルコフスキーが描いたロケット理論のスケッチや、NASAの火星住居コンペティションで最優秀賞に選ばれた未来の仮装住居の模型など、いずれも日本初公開となる出展物も見どころ。

 人は宇宙からどんなイマジネーションを得てきたのか、そしてそのイマジネーションは人をどこへ向かわせるのか。

宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ
森美術館 7月30日(土)〜2017年1月9日(月・祝)
【時間】10〜22時(火曜は17時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】会期中無休【料金】一般1600円、大高生1100円、4歳〜中学生600円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】地下鉄 日比谷線 六本木駅よりコンコースにて直結。六本木ヒルズ森タワー53階
【URL】 http://www.mori.art.museum/

未来を想像。アートを創造。「没後10年 ナムジュン・パイク展 2020年 笑っているのは誰 ?+?=??」

2016.07.23 Vol.671

“ビデオアートの父”として知られるナムジュン・パイクの没後10年に合わせた展覧会。

 東京大学卒業後、現代音楽を学ぶべく渡独したパイクは、ジョン・ケージやジョージ・マチューナスとの出会いから芸術運動フルクサスへと参加。1963年に世界初のビデオアート作品を発表した後も、ミュージックビデオに多大な影響を与えた映像作品や現在のインターネットの原型ともいえる『エレクトロニック・スーパーハイウェイ』なども構想している。

 本展では前半後半に分け、インスタレーション、映像作品、ペインティング、ドローイングなど約230点にも及ぶ作品を展示。また、ヨーゼフ・ボイスと生涯を通じて共同制作を行った作品『ユーラシア』は特別に展示室を設け、紹介する。

 本展のタイトルは1993年にワタリウム美術館で個展を行った際にパイクがカタログに寄稿した“2020年に笑っているのは誰か?”という大胆な予想に基づいたもの。パイクが23年前に予想した、2020年に笑っている人物とは?

2020年 笑っているのは誰 ?+?=??
ワタリウム美術館 前半 7月17日(日)〜10月10日(月・祝)/ 後半 10月15日(土)〜2017年1月29日(日)
【時間】11〜19時(水曜は21時まで)
【休】月曜(9/19、10/10、12/5、12、19、26、1/9は開館)、10月11〜14日と12月31日〜1月3日は休館
【料金】大人1000円、学生(25歳以下)800円 ※前半のチケットの提示で後半のチケットが300円割引
【問い合わせ】03-3402-3001
【交通】地下鉄 銀座線 外苑前駅より徒歩8分
【URL】 http://www.watarium.co.jp/

アートは広がる、どこまでも!ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH

2016.07.15 Vol.670

 日本でも人気の高いイギリスのファッションブランド、ポール・スミスの創作の源泉に迫った話題の展覧会が、ついに日本で開催。2013年11月、ロンドンのデザイン・ミュージアムを皮切りにヨーロッパ各国を巡回した本展はファッションだけではなく趣味やアイデアの源など、さまざまな角度からポールを紹介し、大好評を得た。

 1970年代、ノッティンガムの裏通りに開いた小さな店からスタートし、現在では約70の国と地域で展開する世界的ブランドへと成長したポール・スミス。本展では、わずか3メートル四方の店舗だった一号店の完全復元や、ポールのお気に入りの物が並ぶオフィスを再現展示し、リアルな創作の現場を紹介。さらに、さまざまなアイデアが生まれてくる“ポールの頭の中”を映像インスタレーションで表現する他、多くの注目を集めてきた他ジャンルとのコラボレート作品も展示。中でも、2015年秋冬に発表されたストライプ柄のローバー・ミニは、世界初展示となるのでお見逃しなく。

 デザイナー、ポール・スミスのユニークな世界観と、ファッションだけにとどまらない多彩なクリエイションの軌跡に迫る展覧会だ。

【時間】11時〜18時(金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】会期中無休
【料金】一般1500円、大高生1200円、中小生500円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】上野駅 公園口より徒歩3分
【URL】 http://paulsmith2016.jp/

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