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CD | TOKYO HEADLINE - Part 31
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CD ロックの色気をリスニング!

2013.03.25 Vol.587

 デビュー作『イズ・ディス・イット』が世界中のロックシーンを震撼させ、その後もニュージェネレーション(モダンエイジ)のロックンロールを鳴らし続けている米バンド、ザ・ストロークス。作品をリリースするたびに、いい意味でファンを裏切り続け、成長し続けている。前作から約2年ぶりとなる最新作『カム・ダウン・マシン』でもその方程式は変わらない。リリースに先行し、今年1月にオフィシャルサイトで発表された『ワン・ウェイ・トリガー』がその最たる例。80年代フレーバー全開の楽曲だが、アルバムの顔としてはふさわしい曲。とはいえ、彼らのロック美学を反映させたナンバーもあり、聴くほどに味が出そう。

CD ブラッドスポーツ / スウェード

2013.03.25 Vol.587

 耽美で色香の漂うロックサウンドで、1992年の衝撃のデビュー以来、UKシーンをけん引してきた、スウェードの最新アルバム。2010年に奇跡の復活を果たしてから初めてのまとまった作品。圧倒的なカリスマを放つ美しいロックは時を経ても健在……というよりもパワーアップ! デビュー当初の妖しさこそ薄まっているが、ブレッドの伸びやかなボーカルを筆頭にすべての要素が心を震わせる。

CD シーム・パーク / シーム・パーク

2013.03.25 Vol.587

 ブロック・パーティーやフレンドリー・ファイヤーズなどが絶賛して注目を集める英バンド、シーム・パークのデビュー作。インディ・ミーツ・ダンスなサウンドではあるものの、ゆったりとしていてゴージャス。真っ青な空とヤシの木が似合いそうなトロピカルな楽曲には驚かずにはいられない。バンド名がテーマ・パークだけに、サウンドでいつもとは違う楽しいところへ連れて行ってくれる。

CD 明日はきっと今日よりも明るい

2013.03.11 Vol.586

 永遠のロックスター、デヴィッド・ボウイが長い沈黙を破り、前作『リアリティ』以来10年ぶりにリリースした最新作。ボウイの盟友であり今作のプロデュースを担当したトニー・ヴィスコンティが言うように今作は「過去と未来を繋げる作品」だ。先行して発表された『Where Are We Now』は美しく透明感のあるバラードナンバーだったが、アルバムそのものは「かなりロック」で、いい意味で裏切られた内容。これまで彼が世に送り出してきた名曲の数々をイメージさせる風合いを持つとともに、今現在の彼の姿を描き出す。人生を重ね、かつてのようなグリッターなボウイとは違うかもしれないが一聴の価値は必ずある作品だ。

CD sakanaction / サカナクション

2013.03.11 Vol.586

 ライブハウスとクラブフロアを連結する踊れるロックサウンドで、ついにはお茶の間にも進出した、ロックバンドのサカナクションの最新作。セルフタイトルとなっていることからも自信を放つ作品だ。『僕と花』『夜の踊り子』、そして『ミュージック』という外に向けて発したシングル曲を収録し、それを軸に、バンドが自分自身のサウンドを掘り下げ、作り上げた印象。聞きごたえのある作品。

CD NEVEN / m-flo

2013.03.11 Vol.586

 ポップかつダンサブルな楽曲を届けてきたユニット、m-floの最新作。これまで同様、さまざまなボーカリストを迎えた内容になっているようだが、女優の水原希子を除いて発売まで非公開。水原が参加した『NO WAY』は、過去の嫌な自分との決別を歌った内容で、カッティングエッジなトラックに歌声、VERBAL、さらには水原のラップが重ねられた楽曲。他にも『LOVER』など最強のm-floナンバーを収録。

CD いつでも心にポップソングを

2013.03.04 Vol.585

 日本でマイケル・ジャクソンを語らせたらこの人に並ぶ人はいないという人物でありながら、V6らさまざまなアーティストへの楽曲提供など、音楽を軸にさまざまなフィールドで才能を発揮する西寺郷太、そして奥田健介、小松シゲルと日本のポップマスターとも称される3人で構成されるNONA REEVES(ノーナ・リーブス)が4年ぶりとなる最新アルバムを完成させた。リード曲『P-O-P-T-R-A-I-N』を筆頭に、日本のポップスの良心とも称される彼らならではの良質なポップソングだけ10曲を収録。ポップ、ロック、ソウルにファンク、さらにはAORとこれまで多くの人を豊かな気持ちにさせてきたサウンドをすべて投入した上で、洗練されたポップミュージックに仕上げている。まるで専門ラジオ局を思わせる構成が心地よい作品だ。

CD 青春ファンタジア/ さよならポニーテール

2013.03.04 Vol.585

 姿を一切表すことなく、活動は主にソーシャルネットワーク上のみという今風のポップグループ、さよポニことさよならポニーテールのセカンドフルアルバム。さわやかでありつつも、どこか切なさが漂うキャッチーでポップな楽曲の数々を詰め込んだ。楽曲はしっとりとしたバラードからエレクトロ調、ラップまでさまざま。既存のさよポニのイメージをぐいっと広げたサウンドにも挑戦している。全13曲を収録。初回限定盤はプラス4曲を収録し、ボリュームたっぷりの内容になっている。

CD Cry Like a Monster/ のあのわ

2013.03.04 Vol.585

 ボーカルがチェロを弾くという斬新なスタイルと、極上のポップセンスからなる楽曲で話題も注目も集めたバンド、のあのわがついに最新作を発表。ドラマチックでポップな彼らの作風を下敷きにしつつ、配信で発表された先行シングル『バラ色のダンス』の力強いドラミングに象徴されるように、バンドならではのサウンドを前面に押し出した感のある作品になっている。前作からのインターバルは約2年半。待ちに待ったファンにガッツポーズを取らせるだけでなく、新たなファン層を呼び込みそうだ。

CD 耳をすませて聞きたいサウンド

2013.02.25 Vol.584

 まもなく5年ぶりとなる全国ツアー「ツアーパンダ2013」を展開する電気グルーヴ。そのキックオフとなる27日にリリースされるのが通算13枚目となるアルバム『人間と衝動』だ。タイトルは“らしさ”を感じるものだが、実は電気にとって初の日本語タイトルアルバムだ。収録曲は『Upside Down』、本人が出演したCM曲『Shameful』、最新シングル『Missing Beatz』といったおなじみの楽曲を中心に全9曲、すべてが歌モノだ。なかには、ザ・モンキーズの『(I’M NOT YOUR)STEPPIN’ STONE』を日本語詞でカバーした『電気グルーヴのSteppin’Stone』まで! どの曲も、ち密な計算や細部までこだわりつくしたサウンドに、あるのかどうかも分からない行間を読みたくなる面白い言葉が重ねられ、まさに電気グルーヴの仕事であると有無を言わせず納得させられる作品がずらりと並べられている。この作品をもってのツアーが楽しいこと、そしてカッコいいことは間違いない! ユーモアと皮肉の利いたリリックと心地よいサウンドに耳を傾けて。

CD Amok / Atoms For Peace

2013.02.25 Vol.584

 レディオヘッドのトム・ヨークと、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、そしてレディオヘッドなど数々のワールドクラスのバンドやアーティストをプロデュースするナイジェル・ゴドリッチによるスーパーバンド、アトモス・フォー・ピースのフルアルバム。グルーヴにあふれ、ファンキーで、熱を帯びたダンスアルバムで、波打つようなトムの歌声が、熱を帯びたベース音やエレクトリックなサウンドと共鳴、リスナーに再び新しい音楽体験をさせてくれる。ライブ同様トムが心から音楽を楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。

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