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CD | TOKYO HEADLINE - Part 4
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スタートダッシュを楽しくキメる!『Magical Fiction』チャットモンチー

2017.04.10 Vol.688

 福岡晃子と橋本絵莉子からなるチャットモンチーの2017年最初のシングル。タイトルトラックは80年代テイストのグルーヴのあるリズムが心地よい軽快な曲で、新年度とか新生活といった時節柄の新しさではなくて、過去にさらっとさよならして新しくスタートするリリックが載せられている。力強い応援ソングとは違うチャットならではの新しいスタートを演出する曲だ。カップリングには、ライブでたった1度だけ披露したチョコレート好きにはたまらない『ほとんどチョコレート』を浮遊感のあるサウンドで大胆アレンジ。ウルフルズの名曲を阿波踊りテイストを盛り込んでカバーした『かわいいひと』を収録。

[J-POP SINGLE]キューンミュージック 発売中 初回生産限定盤1265円 通常盤初回仕様1165円(ともに税別)

スタートダッシュを楽しくキメる!『Hopeless Romantic』Michelle Branch

2017.04.10 Vol.688

 米シンガーソングライターのミシェル・ブランチが放つ最新作。ゼロ年代の女性シンガーソングライタームーブメントの立役者として活躍した彼女が14年ぶりに放つフルアルバムは、ザ・ブラック・キーズのパトリック・カーニーと、ベックやノラ・ジョーンズを手掛けるプロデューサーのガス・セイファートを迎えて制作され、自叙伝的なロック作品に仕上がった。

 ミシェルは本作で、失恋し新しい恋を見つける。本人の言葉を借りるなら「単に手放して、前進して、そして大丈夫になることを理解するってこと」が丁寧に綴られているのだ。ボーナストラックを含めて15の曲では、美しくてエモーショナルなギターサウンド、ベースライン、ミシェルの歌声が涙腺を刺激する。それと同時に体を突き動かさせてしまうのは、彼女のシンガーソングライターとしての魅力であり、スタッフ陣の手腕だろう。

 世界がいま最も注目しているとされる本作を携えて、6月には来日公演も決定している。彼女が新境地を切り開いたともいえるアルバムだけにライブパフォーマンスは見ておきたいところだ。

[ROCK ALBUM]ユニバーサル 発売中 2700円(税別)

スタートダッシュを楽しくキメる!『CLIMATE CHANGE』PITBULL

2017.04.09 Vol.688

 米マイアミ出身の世界のお祭り番長こと、ピットブルの最新作。前作『ダーレ』(スペイン語歌唱アルバム)からは1年半ぶり、英語歌唱アルバムとしては大ヒット作『グローバリゼーション』から約2年半ぶりのリリースとなる。レゲトンやキューバンミュージックを取り入れたオリジナルなパーティーサウンドで世界を持ち上げてきた彼だが、前作そして今作のタイトルからも感じられるようにサクッと自分の貧しかった生い立ちを織り交ぜながら、今のアメリカや、アメリカンドリームを手にした現在の自分の立ち位置で人生を楽しもうと謳歌する。お祭り番長の最新サウンドで盛り上がろう! ハッピーなパワーがさく裂する楽曲は新しい生活にピッタリのサントラ。

[DANCE ALBUM]ソニーミュージックジャパンインターナショナル 発売中 2200円(税別)

新しい何かが始まる!『FROM DEEWEE』Soulwax

2017.03.27 Vol.687

 DJデュオ、2 Many DJsとしても活動するベルギー出身のロックバンド、ソウルワックスがオリジナルとしては12年ぶりに放つ最新作。90年代には“踊れるロック”曲、キャッチーな楽曲でシーンを夢中にさせていたが、2000年以降はDJの活動のほうが目立ちがちだったのは事実。その一方で溜りにたまっていたメンバーのバンドとして作品を発表したいという想いがさく裂しているのがこの作品だろう。リスペクトされる“ダンスロックバンド”として彼らは、本作で、2017年の踊れるロックをスマートに提示して見せる。たたずまいも含めて、やっぱりカッコいい。

[ROCK ALBUM]Play It Again Sam / Hostess 発売中 2490円+税円(税別)

新しい何かが始まる!『Different Creatures』Circa Waves

2017.03.27 Vol.687

 英ロックバンド、サーカ・ウェーブスの最新アルバム。2013年にリヴァプールで結成されるとともにブレークを果たした彼らが鳴らすのは、UKロックが脈々と引き継がれている耳なじみの良いメロディーとポップネス、高揚感を煽るギターからなるロック。多ジャンルや電子音、ダンスビートにのったロックといった2000年代以降の傾向から、一歩踏み出した勇気のあるロック。ノスタルジックではなく、新しいものをどんどん取り入れるでもなく、奇をてらわずにロックする。その真っ当さに覚醒の感がある。サマソニで再来日。

[ROCK ALBUM]Virgin / Hostess 発売中 3200円(税別)

新しい何かが始まる!『HIT』三浦大知

2017.03.26 Vol.687

 三浦大知のキレのあるダンスと豊かな歌唱力に裏打ちされた息を飲むパフォーマンスに圧倒されっぱなしだ。三浦大知という稀有な才能をぎゅうぎゅうにできるだけ詰め込んでいて、最先端のサウンドを取り入れたダンスチューン、歌もじっくりと聞かせるミドルなど聞きごたえと“感じ応え”のある作品だが、彼のすべてが聞けるなんてことは到底言えない。それだけ彼が“持っている”ものは、とてつもない。圧倒されながら隅から隅まで聞きたい。『Cry & Fight』など全12曲。

[J-POP ALBUM]SONIC GROOVE 発売中【CD+DVD+スマプラミュージック&ム?ビー】4212円、【CD+Blu-ray+スマプラミュージック&ム?ビー】4644円、【CD+スマプラミュージック】3348円(すべて税込)

新しい何かが始まる!『THE JSB WORLD』三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

2017.03.26 Vol.687

 国民的グループとして不動のポジションを築き上げた三代目 J Soul Brothersのデビューから現在に至るまでの軌跡を一挙収録したボリュームたっぷりのベスト盤。メンバーによれば三代目の新章の始まりを告げる作品にも位置づけられるそうで、よくあるこれまでの“まとめ”的な作品かと思って聞くと火傷する。熱量たっぷり運動量たっぷりで音源も映像からも彼らの勢いを感じずにはいられず、受け取るほうもまた聞くほどに気合が入ってくる。目と耳でまずは堪能して。自然と心はズキュンとやられる。

[J-POP ALBUM]rythm zone 3月29日(水)発売 【3CD+2DVD】5918円、【3CD+2Blu-ray】6998円、【3CD】3780円(すべて税込)

スゴイ“パイセン”たち『Hot Thoughts』SPOON

2017.03.16 Vol.686

 米バンド、スプーンが最新作をリリース。96年にデビューしてから着実に作品を発表し結果も残してきた彼らは、まさにUSインディの雄といわれる存在だ。そんな彼らが名門マタドールからリリースする最新作は、ミステリアスだけれども、熱があって、とても意欲的だ。プロデューサーにディヴ・フリッドマンを迎え、アコースティック・ギターのサウンドをとりあえず横に置き、バンドはまた新しい扉を開けている。とはいえ、“スプーンらしさ”はしっかりと残っていてファンを小躍りさせ続けることは必至だ。独特な世界観にぐっと引き込まれる作品。

スゴイ“パイセン”たち『All Time Best Album THE FIGHTING MAN』エレファントカシマシ

2017.03.15 Vol.686

 デビュー30周年!!を迎えたロックバンド、エレファントカシマシがキャリア史上初となるオールタイムベストアルバムをリリース。代表曲のひとつである『今宵の月のように』を筆頭に、デビューシングル『悲しみの果て』、毎年毎年桜ソングと呼ばれる楽曲が生まれていたタイミングで発表し世の中をピリッとさせた『桜の花、舞い上がる道を』、コンサートの定番『ファイティングマン』も収録。30周年に合わせて収録曲は30曲。そして価格は3000円という、ちょっとオドロキのベスト盤なのだ。

スゴイ“パイセン”たち『半世紀 No.5』ユニコーン

2017.03.14 Vol.686

 メンバーも年を重ねて続々と50代に突入。ユニコーンは、メンバーの50歳を記念してライブイベント「50祭」を行ってきた。本作は、それぞれのイベントのテーマ曲として書き下ろされたオリジナル曲2曲ずつ5人分全10曲をまとめたもの。ラップから浮遊感漂うスペースオペラ的なタイトル曲、手拍子とセミの鳴き声で歌う「川西五〇数え唄」、「新・甘えん坊将軍?21st Century Schizoid Man?」、「私はオジさんになった」など、それぞれの生きざまや今の姿をイメージしつつも、今の社会を切り取ったものなんじゃないかとも思わせられる。それがユニコーンらしい。

スゴイ“パイセン”たち『MAKE IT BE R. STEVIE MOORE 』JASON FALKNER

2017.03.14 Vol.686

 米有力紙が「ローファイレジェンド」と称する米シンガーソングライターのR・スティヴィー・ムーアと、ジェリーフィッシュで活躍したジェイソン・フォークナーによるコラボレーションアルバム。70年代から自宅録音で制作して作品を世界に向けて発表し続けてきたムーアに、バンドそしてソロとしてポップ/ロックを鳴らしてきたフォークナーのタッグは、テクノロジーに代表される分かりやすい最先端を蹴散らして、音楽が本来持っている“ステキさ”を味わわせてくれる。温もりの伝わる作品。だけど、アルバムは『I H8 Ppl』のタイトルを連呼する曲から始まる。

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