絵本のなかのクリスマスシーンに飛び込んだような気分にさせてくれるアルバムだ。トイ・マジック・オーストラは、トイ・ピアノ、オカリナ、リコーダー、鍵盤ハーモニカにパーカッションといった楽器を使って、ポップでかわいらしく、大人にはちょっと懐かしい音楽で楽しませてくれるトリオ。収録されているのは、『もろびとこぞりて』、『ジングルベル』『ジングルベル・ロック』『ママがサンタにキッスした』『きよしこの夜』など誰もが知るクリスマスソングのオンパレード。『あわてんぼうのサンタクロース』『赤花のトナカイ』『雪だるまつくろう』では歌声も聞ける。
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クリスマス気分を盛り上げたい!「クリスマス&チル 」アリアナ・グランデ
キュートさにクールさが加わって、より魅力的なアーティスト、女性として成長中のアリアナ・グランデ。楽曲を通じて気分をアゲてくれるアリアナだが、それはクリスマス時期でも一緒だ。本作は昨年配信のみで発表されたものを、日本独自企画でCD化したもの。とかくパーティーとリンクされがちなクリスマスだが、ゆったりと落ち着いて過ごすのもクリスマス。“チル”=まったりすると歌っているだけに、しっとりとしたメロディーとアリアナの歌声に癒される。配信でも手に入る作品だが作品として持っておきたい人、ボーナストラックを聞きたいファンもマストチェック。
クリスマス気分を盛り上げたい!「ペンタトニックス・クリスマス」ペンタトニックス
アメリカ出身の奇跡の男女混成のアカペラグループが、ハーモニーとグルーヴで、今年もクリスマス気分を盛り上げる。彼らの最新クリスマスアルバムとなる本作は、讃美歌『神の御子は今宵しも』を皮切りに、クリスマスキャロルの『神が喜びを下さるように(ほしかげさやけき)』、永遠のクリスマススタンダード『ホワイト・クリスマス feat.マンハッタン・トランスファー』、カニエ・ウェストの『コールデスト・ウィンター』など、新旧だけでなく、ジャンルもバラエティーに富んだ楽曲を収録して、ペンタトニックスらしい作品に仕上げている。前回のクリスマスアルバムはダブルプラチナになる大ヒット作になっているだけに、嫌でも期待が高まる。今作ではカバーに加えて、2曲のオリジナルナンバーを収めている。ゲヴィンとスコットの『ザ・クリスマス・シング・アロング』、カースティンとスコットの『グッド・トゥ・ビー・バッド』。自らを知り尽くして書かれていてペンタトニックスを堪能できる楽曲だ。
クリスマス気分を盛り上げたい!「Christmas Songs」May J.
May J.が歌うクリスマスソング集。ディズニー楽曲との相性はバッチリの彼女だが、クリスマスにもパーフェクトにフィット。温かい歌声とメロディーで包み込むアルバムだ。収録曲は『サンタが町にやってくる』『Silent Night』、マライア・キャリーの『 All I Want For Christmas Is You』まで、新旧、ジャンルを問わず、クリスマススタンダードナンバーを歌いこなしている。自身のキャリアのターニングポイントとなった楽曲『Let It Go?ありのままで?』も収録している。メドレーを含めてクリスマス気分を味わえるのはもちろん、シンガー、May J.を堪能できるアルバムだ。
ぐうの音も出ない、名盤確実「ソルファ」ASIAN KUNG-FU GENERATION
バンド結成20周年を迎えてさらに精力的に活動を展開しているアジカンこと、ASIAN KUNG-FU GENERARION。最新作は自身の代表作であり名盤とも言われるセカンドアルバム『ソルファ』(2004)を新しいアプローチで再レコーディングした面白い作品。このアルバムには『サイレン』『ループ&ループ』『リライト』と、彼らにとって名刺代わりとも言える楽曲が収録されている。彼らの作品を愛する人たちが聞き比べて楽しむだけでなく、耳に入ってきた彼らの作品を聞く程度という人にもお勧めしたいアルバム。本作のリリースに合わせオリジナルがプライスオフで発売中。
[J-POP ALBUM]キューンミュージック 11月30日(水)発売 初回生産限定盤(CD+DVD)3700円 通常盤2913円(ともに税別)
ぐうの音も出ない、名盤確実「ヒアー」アリシア・キーズ
『ノー・ワン』『イフ・アイ・エイント・ガット・ユー』など数々の名曲を世に送り出している米アーティスト、アリシア・キーズの最新作。テーマは原点回帰、故郷のニューヨークへのトリビュートでもあるという本作からは、これまでの優等生的なイメージから解き放たれた自由なアリシアを感じられる。アリシア自身が自分自身に正直になる、彼女のキャリアにおいても後にターニングポイントとされる作品になるだろう。アリシア、スウィズ・ビーツらからなる制作チームのイルミナリーズに加えて、ファレル・ウィリアムスら参加アーティストも豪華だ。
[URBAN ALBUM]ソニーミュージックジャパンインターナショナル 11月30日(水)発売 2200円(税別)
ぐうの音も出ない、名盤確実「リアル・ロイヤル・アルバートホール」ボブ・ディラン
ノーベル文学賞受賞、連絡取れず、授賞式は欠席!? と話題を提供し、既に知られた名前をさらに知らしめた、米シンガーソングライターのボブ・ディランの最新作品。今から約50年前、1966年のイギリスのロイヤル・アルバート・ホールでのライブパフォーマンスの音源を使った。『ミスター・タンブリン・マン』『女の如く』『ライク・ア・ローリング・ストーン』などを収録している。この頃のディランはアコースティックとエレクトリックの二つの構成でライブを行っていた時代。12月7日には最新ベスト盤『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』も発売。
[ROCK ALBUM]ソニーミュージックジャパンインターナショナル 発売中 3000円(税別)
ぐうの音も出ない、名盤確実「THE BADDEST〜Collaboration〜」久保田利伸
今年デビュー30周年のアニバーサリーイヤーを迎えた久保田利伸が他アーティストとのコラボレーション作品をまとめた。国内外に拠点を置いて活動してきただけに、タッグを組んだアーティストはもちろん、作品もインターナショナル。日本語歌詞編、英語歌詞編にディスクが分かれていて、それぞれに珠玉の楽曲が収録されている。日本語歌詞編にはKREVAとの『M☆A☆G☆I☆C』、ナオミ・キャンベルとの『LA・LA・LA LOVE SONG』、『Soul 2 Soul feat.AI』など16曲。英語歌詞編もアンジー・ストーンとの『HOLD ME DOWN』など聴きごたえたっぷりの14曲。
[J-POP ALBUM]SMEレコーズ 発売中 初回限定盤(2CD+特典DVD)4200円 通常盤3600円(ともに税込)
聞いとかないと“ヤバイ”!「These Systems Are Failing」MOBY & THE VOID PACIFIC CHOIR
米アーティストのモービーがこれまでにない側面でファンを驚かせる。前作から約3年ぶりとなる新作、新しいプロジェクトの最初の作品となる本作はロックでパンク、エネルギッシュ。溜まった何かを叩きつけるような印象の作品だ。メランコリックでロマンチックなサウンドのイメージとは違う。自身の存在を広く知らしめることとなった『GO』を筆頭にクラブフロアの住人としての側面がフィーチャーされがちだが、本作は彼にとって音楽と触れ合った原点へ回帰した作品なのかも。初期衝動とはきっとこのこと。
聞いとかないと“ヤバイ”!「guidebook」lyrical school
ガールズラップのパイオニアグループ、リリスクことリリカルスクールがメジャーデビュー作となる初めてのフルアルバムを完成させた。結成は2010年とそこそこのキャリアを持つ彼女たち。その存在に注目が集まったのはスマホで動画を視聴する習慣をミュージックビデオに取り入れて制作した『RUN and RUN』のタテに展開するビデオだ。日本どころか世界にその存在を知らしめた彼女たちが満を持して放つアルバムだけに、大江千里、韻シスト、GAKU?MC、かせきさいだぁ、サイプレス上野ら一癖も二癖もある豪華なアーティストが集結している。
聞いとかないと“ヤバイ”!「The Party’s Over EP」Prophets of Rage
噂のスーパーグループの音源がついに到着だ。プロフェッツ・オブ・レイジは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、パブリック・エナミー、そしてサイプレスヒルのメンバーが結成したグループ。「危険な時期には危険な音楽が必要とされる。今、我々はパワーを取り戻す時なんだ!」と混沌とした社会に対して拳を振り上げた。タイトルトラックのほか、パブリック・エナミーの名曲『Prophets of Rage』のバンドバージョン、ライブで披露したビースティー・ボーイズ『No Sleep Till Brooklyn』のライブ仕様のカバーなどを収録している。